思い返せば、私が“クトゥルー”というフレーズを初めて聞いたのは、いつのことだっただろうか?
それは恐らく中学生の頃、大好きだったスラッシュメタルバンドMETALLICAの2nd『RIDE THE LIGHTNIN』』に収められてある8分以上にも及ぶラスト曲“THE CALL OF KTULU”を聴いた時ではなかったか?!
曲タイトルのスペルは“KTULU”となっているが、ラヴクラフトの原題では“CTHULHU”と表記されている。だからといってメタリカ側の誤字というわけではない。そもそもクトゥーというのは正確には人類の声帯では発音できない音からなる名前で、クトゥルー、クトゥルフ、ク・リトル・リトル、チュールー、我が国日本では九頭龍など、類似した音が当てられている。
ラヴクラフトが作品の中で初めて“クトゥルー”なるものを登場させたのが「クトゥルーの呼び声」で(私自身のラヴクラフト初体験作品でもある)、正にクトゥルー神話の宇宙的恐怖に満ちた暗黒世界への入門書ともいうべき悍ましき怪奇の物語である。
この物語の中で、ウィルコックスという彫刻家の青年が見た異様な夢の中に、緑色の粘液が滴り落ちている、ユークリッド幾何学を無視した、吐き気をもよおすような角度と線で埋め尽くされた石造都市が登場する。そこでは「クトゥルフ・フタグン」という声に似て声ではない異様な音が響いてくる。
これこそが大いなるクトゥルーの眠る墓所、ルルイエである!!
その青年彫刻家が作成した薄肉浮彫りの粘土板には夢の中で見たという蛸に似た頭部に顔面には無数の触腕が生え、ゴム状で鱗に覆われた胴体に巨大なかぎ爪、背中には未発達の細長い翼を有した怪物が刻み込まれてあった。
そしてニューオリンズの森の奥深くの沼沢地で阿鼻叫喚の祭儀を執り行っていた邪教集団が以下の奇妙な祈祷文句唱えるのである。
フングイル・ムグルウナフー・クトゥルフ・ル・リエー・ウガ=ナグル・フタグン
狂信者の説明によると「死せるクトゥルーがルルイエの家で夢見ながら待っている」という意味であるらしい。
この物語を読み終わった後、私はなにやらゾッとする形容し難い一種異様な戦慄を感じないではいられなかった。こうしてMETALLICAの2ndアルバムを大音量で聴きながら頭をふっている今でも、醜悪な太古の神々が、海底で機会の到来を夢見ながら待っているし、地上では都市の上に頽廃の影が広がり、人類の危機が接近しつつある。その時が、必ず襲来する!ファファイヤウィズファイヤ!!
今は亡きメタリカのベーシストクリフ・バートンが“THE CALL OF KTULU”でワウペダルを駆使しながらも我々ヘッドバンガーに何を伝えたかったのかが、今ようやくわかったような気がする。
あの獰猛でヒズミカルなベース音!!・・・・
しかし、その日のことは考えるべきでない。考えるには恐ろしすぎる!
クトゥルフ・フタグン!!
今日の1曲:『THE CALL OF KTULU』/ METALLICA
それは恐らく中学生の頃、大好きだったスラッシュメタルバンドMETALLICAの2nd『RIDE THE LIGHTNIN』』に収められてある8分以上にも及ぶラスト曲“THE CALL OF KTULU”を聴いた時ではなかったか?!
曲タイトルのスペルは“KTULU”となっているが、ラヴクラフトの原題では“CTHULHU”と表記されている。だからといってメタリカ側の誤字というわけではない。そもそもクトゥーというのは正確には人類の声帯では発音できない音からなる名前で、クトゥルー、クトゥルフ、ク・リトル・リトル、チュールー、我が国日本では九頭龍など、類似した音が当てられている。
ラヴクラフトが作品の中で初めて“クトゥルー”なるものを登場させたのが「クトゥルーの呼び声」で(私自身のラヴクラフト初体験作品でもある)、正にクトゥルー神話の宇宙的恐怖に満ちた暗黒世界への入門書ともいうべき悍ましき怪奇の物語である。
この物語の中で、ウィルコックスという彫刻家の青年が見た異様な夢の中に、緑色の粘液が滴り落ちている、ユークリッド幾何学を無視した、吐き気をもよおすような角度と線で埋め尽くされた石造都市が登場する。そこでは「クトゥルフ・フタグン」という声に似て声ではない異様な音が響いてくる。
これこそが大いなるクトゥルーの眠る墓所、ルルイエである!!
その青年彫刻家が作成した薄肉浮彫りの粘土板には夢の中で見たという蛸に似た頭部に顔面には無数の触腕が生え、ゴム状で鱗に覆われた胴体に巨大なかぎ爪、背中には未発達の細長い翼を有した怪物が刻み込まれてあった。
そしてニューオリンズの森の奥深くの沼沢地で阿鼻叫喚の祭儀を執り行っていた邪教集団が以下の奇妙な祈祷文句唱えるのである。
フングイル・ムグルウナフー・クトゥルフ・ル・リエー・ウガ=ナグル・フタグン
狂信者の説明によると「死せるクトゥルーがルルイエの家で夢見ながら待っている」という意味であるらしい。
この物語を読み終わった後、私はなにやらゾッとする形容し難い一種異様な戦慄を感じないではいられなかった。こうしてMETALLICAの2ndアルバムを大音量で聴きながら頭をふっている今でも、醜悪な太古の神々が、海底で機会の到来を夢見ながら待っているし、地上では都市の上に頽廃の影が広がり、人類の危機が接近しつつある。その時が、必ず襲来する!ファファイヤウィズファイヤ!!
今は亡きメタリカのベーシストクリフ・バートンが“THE CALL OF KTULU”でワウペダルを駆使しながらも我々ヘッドバンガーに何を伝えたかったのかが、今ようやくわかったような気がする。
あの獰猛でヒズミカルなベース音!!・・・・
しかし、その日のことは考えるべきでない。考えるには恐ろしすぎる!
クトゥルフ・フタグン!!
今日の1曲:『THE CALL OF KTULU』/ METALLICA
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