先日、職場近くのイオンに寄ったら、入口にビートルズのドキュメンタリー映画『GET BACK ルーフトップ・コンサート』の宣伝ポスターを見かけ、どうやら2月上旬くらいからIMAXで上映されとったみたいで、またアンコール上映されるということで、仕事終わりに鑑賞してきた。
まぁ高校生の時なんとなくかじってた程度で、それほど熱心なビートルズファンってわけでもないので、昨年末辺りからやけにこの映像作品が話題に昇ってたのにも関わらず、興味深くはあったがそれほど気にもとめてなかった。
だからこの映像が、実は半世紀にも渡って封印され続けてきた57時間以上にもおよぶ貴重ドキュメンタリー映像であったことなんかもよくわかってなくて、ちょっとしたフィルムコンサートのようなものだろうというノリで観に行った。
まぁあまりビートルズのライブ映像とか観たことないし、大スクリーンで拝めるんならなかなか見応えあるんやないかと。
ディズニープラスで三部作に分けられ配信された長丁場のドキュメンタリー映像で、劇場版はライブシーンはそのままに、それを1時間に編集したもの。
客は少なめながら、奈良にしては結構入っていたように思う。
やはり私より年寄り目の方ばかりだったが、それでも60年も昔のバンドのコンサート映画を、この奈良でも観ようっていう人が結構いるのは、ビートルズの普遍的な偉大さの顕れだと思う。
若者の姿は皆無だったのが寂しかった。今の若者は洋楽自体聴かないっていうしなぁ。
冒頭ではビートルズ結成時からの軌跡を追ったダイジェスト映像が流れる。
そして、1969年の1月30日、ロンドンのアップル社の屋上で突如行われた、ビートルズの4人が揃う最後のライブとなった“ゲット・バック・セッション”という名のゲリラライブの模様が、ノーカットで展開される。
いや、確かに半世紀前の映像で、この色鮮やかさと編集力は感動もんである。
まず、メンバーが屋上に登場するシーンが映し出され、セッティングやメンバー間の音合わせの様子も克明に記録されていて、とにかくビートルズの面々がカッコいい!
特にカッコいいなと思ったのが、ひとり派手な真っ赤なジャケットを着たリンゴの佇まい。
この頃のビートルズってのは、デビュー当時のギャーギャー騒がれてた頃の、マッシュルームカットのアイドルバンド時代とはワケが違うからね。
そして、またこのビルの屋上っていうロケーションがいいよね。
板張りの特設ステージに、機材やシールド、様々な配線がゴチャゴチャと設置されていて、その周囲をラッキーな関係者のオーディエンス達が取り囲む。
この感じは、ポーティスヘッドのPNYCローズランド・ニューヨークの様相を彷彿とさせるものがあった。
ポールが当時煙たがってたというジョンのパートナーであった若かりし頃のオノ・ヨーコの姿もカメラが克明にとらえていて、彼らの演奏姿をじっと見守ってるその堂々とした聡明感溢れる佇まいがなかなか印象深かった。ちょっと柴咲コウさんに似てるなと思ったのは私だけだろうか?
まず演奏されたのは「Get Back」だったが、連続でまたも「Get Back」が演奏される。
そこで「あ、そうか、最初のはリハだったんだな」と納得したんだが、このコンサートで「Get Back」はなんと計3回演奏される。
で、このライブで録った音源はそのままアルバム『LET IT BE』に収録されるということで、これはライブであると同時にレコーディング作業でもあるので、その場で3テイク録っておいたんだと理解したが、さすがに3回目はウンザリさせられた。
おかげでこの曲べつにそんな好きな曲じゃないのに、鑑賞後数日間は頭の中でずっと流れてた。
他、演奏されたのは、私の記憶が正しければ「Don't Let Me Down」、「Dig a Pony」、「I've Got A Feeling」、「One After 909」・・・だったかな。
「Don't Let Me Down」以外はアルバム『LET IT BE』に収録されている。
上記の曲の中では、ビリー・プレストンの軽快なオルガンが心地いい「One After 909」の演奏シーンが和気藹々感があってよかった。
つか私ってやっぱジョンの歌う曲に惹かれるんだな。
この分割画面編集も実に効果的。
この映像の面白いのが、演奏シーンと同時に映し出される、たまたま居合わせた街頭の人々の当時のインタビュー映像。そこで賛否両論、様々な意見が交わされている。
ライブも全然やってなかったし、小難しいことをやりだしてデビュー当時と比べてファンも減ったのか、そこまで興奮してる人やはしゃいでる人もおらず、みな冷静に傍観してる感じ。ていうか姿は見えないし未発表曲ばかりなので、どちからというと戸惑ってる感じ。
近くのビルの屋上に上がって見学してる人達も当然いて(意外と少ない)、彼らからの声援に応えるメンバーの姿も微笑ましかった。
それにしても、これは当時のロンドン市民にとってはかなりセンセーショナルな出来事だったのではないだろうか?
日本で言うなら、渋谷のタワーレコードのビルの屋上で・・・・ええ~っと・・・・・だめだ、比べられる日本のアーティストが思いつかねぇ。
そしてこの“騒ぎ”の通報を受け、駆けつけた警官2名の様子もカメラがずっと追っていて、演奏を止めさせようとアップル社のビルの中に入ってからも「屋上にあがらせろ」と言って、そこのスタッフになんとなく誤魔化され、下でずっと待機させられイライラしてる様子とかもバッチリとらえられている。
ついに警官たちが屋上まで来て、これがけっこう緊迫するシーンで、今にもライブが中断されそうで観てる側もハラハラさせられる。
普通なら、演者たちも気が気でなくなり、演奏もストップしてしまいそうだが、マネージャーにやいやい言う警官を横目で気にしながら、メンバーは全く演奏を止める気配はない。途中でアンプを切られても、「何しやがる!」って態度で自分でスイッチを入れにいく一番大人しいイメージのジョージの反抗的な態度も印象深かった。
ライブシーンが終わり、後はスタジオでのレコーディング風景が中途半端に編集収録されていて、尻つぼみ感ハンパなかった。
約60分しかない映画ってのを知らなくて、割高のIMAX特別料金払ってるだけに正直モノ足りなかった。
ディズニープラスの三部作の予告映像では、興味深いレコーディングシーンけっこうあったので、そっからもう1時間くらい編集して収めてくれてもよかったんじゃないかと。
色々特典もろたけど。
まぁしかし、ビートルズ最後の貴重なフルライブを、いい映像と音響で体感できるってのは、ガチのビートルズファンにとってこれほど贅沢なことはないんではないかと思うので、わたしが言うのもなんですが、ファンの方は是非。
まぁ高校生の時なんとなくかじってた程度で、それほど熱心なビートルズファンってわけでもないので、昨年末辺りからやけにこの映像作品が話題に昇ってたのにも関わらず、興味深くはあったがそれほど気にもとめてなかった。
だからこの映像が、実は半世紀にも渡って封印され続けてきた57時間以上にもおよぶ貴重ドキュメンタリー映像であったことなんかもよくわかってなくて、ちょっとしたフィルムコンサートのようなものだろうというノリで観に行った。
まぁあまりビートルズのライブ映像とか観たことないし、大スクリーンで拝めるんならなかなか見応えあるんやないかと。
ディズニープラスで三部作に分けられ配信された長丁場のドキュメンタリー映像で、劇場版はライブシーンはそのままに、それを1時間に編集したもの。
客は少なめながら、奈良にしては結構入っていたように思う。
やはり私より年寄り目の方ばかりだったが、それでも60年も昔のバンドのコンサート映画を、この奈良でも観ようっていう人が結構いるのは、ビートルズの普遍的な偉大さの顕れだと思う。
若者の姿は皆無だったのが寂しかった。今の若者は洋楽自体聴かないっていうしなぁ。
冒頭ではビートルズ結成時からの軌跡を追ったダイジェスト映像が流れる。
そして、1969年の1月30日、ロンドンのアップル社の屋上で突如行われた、ビートルズの4人が揃う最後のライブとなった“ゲット・バック・セッション”という名のゲリラライブの模様が、ノーカットで展開される。
いや、確かに半世紀前の映像で、この色鮮やかさと編集力は感動もんである。
まず、メンバーが屋上に登場するシーンが映し出され、セッティングやメンバー間の音合わせの様子も克明に記録されていて、とにかくビートルズの面々がカッコいい!
特にカッコいいなと思ったのが、ひとり派手な真っ赤なジャケットを着たリンゴの佇まい。
この頃のビートルズってのは、デビュー当時のギャーギャー騒がれてた頃の、マッシュルームカットのアイドルバンド時代とはワケが違うからね。
そして、またこのビルの屋上っていうロケーションがいいよね。
板張りの特設ステージに、機材やシールド、様々な配線がゴチャゴチャと設置されていて、その周囲をラッキーな関係者のオーディエンス達が取り囲む。
この感じは、ポーティスヘッドのPNYCローズランド・ニューヨークの様相を彷彿とさせるものがあった。
ポールが当時煙たがってたというジョンのパートナーであった若かりし頃のオノ・ヨーコの姿もカメラが克明にとらえていて、彼らの演奏姿をじっと見守ってるその堂々とした聡明感溢れる佇まいがなかなか印象深かった。ちょっと柴咲コウさんに似てるなと思ったのは私だけだろうか?
まず演奏されたのは「Get Back」だったが、連続でまたも「Get Back」が演奏される。
そこで「あ、そうか、最初のはリハだったんだな」と納得したんだが、このコンサートで「Get Back」はなんと計3回演奏される。
で、このライブで録った音源はそのままアルバム『LET IT BE』に収録されるということで、これはライブであると同時にレコーディング作業でもあるので、その場で3テイク録っておいたんだと理解したが、さすがに3回目はウンザリさせられた。
おかげでこの曲べつにそんな好きな曲じゃないのに、鑑賞後数日間は頭の中でずっと流れてた。
他、演奏されたのは、私の記憶が正しければ「Don't Let Me Down」、「Dig a Pony」、「I've Got A Feeling」、「One After 909」・・・だったかな。
「Don't Let Me Down」以外はアルバム『LET IT BE』に収録されている。
上記の曲の中では、ビリー・プレストンの軽快なオルガンが心地いい「One After 909」の演奏シーンが和気藹々感があってよかった。
つか私ってやっぱジョンの歌う曲に惹かれるんだな。
この分割画面編集も実に効果的。
この映像の面白いのが、演奏シーンと同時に映し出される、たまたま居合わせた街頭の人々の当時のインタビュー映像。そこで賛否両論、様々な意見が交わされている。
ライブも全然やってなかったし、小難しいことをやりだしてデビュー当時と比べてファンも減ったのか、そこまで興奮してる人やはしゃいでる人もおらず、みな冷静に傍観してる感じ。ていうか姿は見えないし未発表曲ばかりなので、どちからというと戸惑ってる感じ。
近くのビルの屋上に上がって見学してる人達も当然いて(意外と少ない)、彼らからの声援に応えるメンバーの姿も微笑ましかった。
それにしても、これは当時のロンドン市民にとってはかなりセンセーショナルな出来事だったのではないだろうか?
日本で言うなら、渋谷のタワーレコードのビルの屋上で・・・・ええ~っと・・・・・だめだ、比べられる日本のアーティストが思いつかねぇ。
そしてこの“騒ぎ”の通報を受け、駆けつけた警官2名の様子もカメラがずっと追っていて、演奏を止めさせようとアップル社のビルの中に入ってからも「屋上にあがらせろ」と言って、そこのスタッフになんとなく誤魔化され、下でずっと待機させられイライラしてる様子とかもバッチリとらえられている。
ついに警官たちが屋上まで来て、これがけっこう緊迫するシーンで、今にもライブが中断されそうで観てる側もハラハラさせられる。
普通なら、演者たちも気が気でなくなり、演奏もストップしてしまいそうだが、マネージャーにやいやい言う警官を横目で気にしながら、メンバーは全く演奏を止める気配はない。途中でアンプを切られても、「何しやがる!」って態度で自分でスイッチを入れにいく一番大人しいイメージのジョージの反抗的な態度も印象深かった。
ライブシーンが終わり、後はスタジオでのレコーディング風景が中途半端に編集収録されていて、尻つぼみ感ハンパなかった。
約60分しかない映画ってのを知らなくて、割高のIMAX特別料金払ってるだけに正直モノ足りなかった。
ディズニープラスの三部作の予告映像では、興味深いレコーディングシーンけっこうあったので、そっからもう1時間くらい編集して収めてくれてもよかったんじゃないかと。
色々特典もろたけど。
まぁしかし、ビートルズ最後の貴重なフルライブを、いい映像と音響で体感できるってのは、ガチのビートルズファンにとってこれほど贅沢なことはないんではないかと思うので、わたしが言うのもなんですが、ファンの方は是非。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます