AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
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崇めよ!帝王復活の時は来たれり

2008年05月31日 | やっぱりメタル!!
オフィシャル・サイトも停止したままで、最近の動向が気になってしゃーなかった帝王MORBID ANGELなんですが、やっと動きがありました!
新たなギタリストとしてZYKLON・MYRKSKOGのDestructhorという方が加入したそうです。けっこう上手いそうです。
まぁ私にとってはトレイ・アザトース、デヴィッド“イーヴル・D”ヴィンセント、ピート“コマンド”サンドヴァルの邪悪の三位一体が維持されていればセカンドギタリストは誰でもいいのですが。

ちょうど10年前、あの窮極の名作『DOMINATION』がこの世に放たれた訳ですが、この作品を初めて聴いた時は、あのMETALLICAの『MASTER OF PUPPETS』を聴いた時以来の衝撃が走ったのを覚えています。
1曲目“DOMINATE”の畳み掛けるリフに、残忍性を剥き出しにしたデヴィッドの非人間的な咆哮で幕を開けるこのアルバムは、彼らの音楽性を確立したこれ以上のものは創造しえない史上最大にして最高傑作であると言っても過言ではないだろう。
彼らを帝王たらしめるのは、ただただ自分たちのテクニックに溺れ、「俺達もの凄いことしてんだろ!」みたいな押し付けがましい他の凡百のデスメタルバンドには到底マネし得ない品格の高さ、尊厳さにあるかと思われます。
スピードだけに頼るのではなく、ミドル、スローな展開を曲中にふんだんに盛り込み、魔界的で息詰まるような重圧感を醸し出し、異形の音世界を巧みに表現することを徹底している。
この作品ではリリックにクトゥルー的用語こそ使われていませんが、この渦巻くようなリフの混沌さ加減、時折挿入されるインストの名状し難き異次元サウンドは、まさにクトゥルー神話体系そのものである。
例えば#8“CAESAR'S PALACE”のイントロは、まるで暗黒星ユゴス(冥王星)の前哨基地にて、“甲殻類の胴体に蝙蝠の翼を持つ邪悪な菌類生物”がヌラヌラとした触手を這わせながら飛翔している風景がまざまざと目に浮かんでくるようだ。
シンセサイザー構成のインスト曲#9“DREAMING”は、夢の国北方の灰色の山脈を越えた場所にある“不毛の凍てつく荒野のレン高原”を彷徨っているかのようだ。
ラスト曲#10“HATEWORK”は、正に現世に復活を遂げた旧支配者どもの全人類を蹂躙し尽す地獄の行進曲といったところか。

冒涜なまでに歪み、猛り狂う“万物の主である盲目にして錯乱の神=アザトース”の異名を持つトレイのギターワークは邪悪に満ちた妖美さがあり、時折砂漠の荒野ロバ・エル・ハリィエーを彷徨うかのような虚ろな音色を響かせております。
冷酷な金属の打撃音で始まり、縦横無尽にリフ展開する“DAWN OF THE ANGRY”はメタル史上に残る超名曲であり、間奏のトレイの幻惑的で虚ろなあのギターの音色は、明らかにDREAM THEATERのジョン・ペトルーシが“Misunderstood”の中でそっくり模倣したと私は疑って止まない!

そしてデヴィッドの吐き出す言葉には、森羅万象を支配し尽くした魔神の尊厳さがあり、それはまるで愚か者どもが奈落の底へと堕ちていく様を嘲り笑うかのようだ。#8の「ハイル・シーザー!ハイル・シーザー!」の怒号はマジでイカつい!!
人間発電所ピートの叩き上げるビートには圧倒的な重圧感があり、そこにはとてつもない魔の闘気がみなぎっている。最近の激速呼ばわりされてるドラマーは「速い!バカテク!」みたいな評価ばかりで、そういった“感情”が欠落しており、私はそういったものには全く魅力を感じられない。

このモービッド・エンジェル以外の何物にもなり得ない神秘的且つ魔人的音楽性はデヴィッド、ピート、トレイの三位一体が結集して始めて成就するのだ!

おお、偉大なる三竦みよ!最初にして最後なる者よ!
全能なりし 最も活気溢れる連続体よ!

星辰は正しい!!近い将来、この現世での薄っぺらなデス・メタル界の玉座に彼らは再び君臨し、統治する日がやって来るだろう!!
リスナーはただ彼らの足許に跪き、服従するのみである!!

WE MUST DOMINATE!!



今日の1曲:『DAWN OF THE ANGRY』/ MORBID ANGEL

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