同じハードロックファンだが、嗜好がイマイチ噛み合わない、半額ハンターの異名で呼ばれるじょにいに昨年あたりからしきりに聴かされていたのが鬱プログレッシヴ・メタルバンドPORCUPINE TREE。
先日、彼の自宅でかかっていたのに私はちょっと惹かれるものを感じ、そのアルバムをジックリ聴こうと思いその音源を家に持ち帰った。
アルバムは昨年リリースの「FEAR OF A BLANK PLANET」。
ジョーンジーのアレンジかと想わせるシンセ音、メロトロンによるストリングス効果がとても幻想的で美しく、まるで小川のせせらぎのような緩やかな叙情性を醸し出している。
メタルとは程遠い透き通るようなヴォーカリゼーションはどっちかというとRADIOHEAD、COLDPLAYなどに近いものを感じる。
そして時折コア・チェンジのごときダイナミックなプログレ・メタル的曲展開を見せる。特に18分近い超大作#3“ANESTHETIZE”は今作のハイライトと呼ぶべき秀逸作に仕上がっている。後半の哀愁感タップリの流れは本当にウットリものである!
う~ん、かのクリムゾンのロバート・フリップ翁が惚れ込んでいた訳がなんとなくわかったような気がします。
この鬱蒼としたダークさ加減に私の大好きなトリップホップの帝王MASSIVE ATTACKに近いものを感じたのは私だけだろうか?MASSIVE ATTACKが踊れないダンス・ミュージックだとすると、PORCUPINE TREEは拳を振れないハード・ロックといったところだろうか?
この音楽は部屋を真っ暗にして、非常に音質の良いデジタルサラウンドで、禅を組みながら鑑賞するととても良い塩梅だろう。
しかし昨年聴かせてもらったものにはピンとこなかったのに、今作でこんなにハマるとは思ってもみませんでした。
このアルバムのコンセプトは“ひきこもり”をテーマとしているのだとか。
最近部屋にひきこもりがちで、クトゥルー神話関連の怪しい書物などを読みふけっている今の私の心情にピッタリと当てはまったということなのかな?
聞くところによると、近年の統計で30~35歳にひきこもりの兆候が多く見られるという・・・
ちなみにレコーディングには、ゲストであのブラッフォードバンドのデイヴ・スチュワート(EGG、NATIONAL HEALTH)がキーボードで参加しているのが嬉しい。
今日の1曲:『FEAR OF A BLANK PLANET』/ PORCUPINE TREE
どうしてなのかわかんないんですけどぉぉー??
あの人はひきこもりなんてありえない性格だし、
子供の頃はきっときっといたずらばかりしていたように思うんですよね~。
なのにそう感じるんです。
それともこういう子供に「説教」してるディッキンソン先生の姿が思い浮かぶからなんでしょうか??
謎です。
そして「PORCUPINE TREE」・・・謎です。
このじわじわ感がたまりません。
いつの間にか口ずさんでいたりするのです。。
ブルース・デッキンソンですかー、あっこさんならではの現象だと思われますが・・・
僕の場合は昔映画であった「光る目」とかいうホラー映画を思い出しました。
ブラックライトでこのジャケットを飾って聴くと、すごい雰囲気が出そうですね~
>このじわじわ感がたまりません。
僕自身1年を通して友人の家で聴かされる内に脳が侵食されていったのかもしれません。
確かにじわじわとくるサウンドです。