AMASHINと戦慄

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日々ブログレッシヴに生きる

CCCD

2022年09月11日 | プログレッシヴ草稿
Porcupine Treeの13年ぶりの新譜『CLOSURE / CONTINUATION』の音源をようやく聴いた。


この13年間、ずっとソロ活動に専念してきたスティーヴン・ウィルソンだったが、昨年あたりに「みんなが期待していないところでアルバムを出すかもしれない」と公言していたが、それを言った時点でみんな期待するでしょと。

そして、長期に渡るキング・クリムゾンツアーからようやく解放されたギャヴィン・ハリソンが戻ってきて、今年の6月、満を持して『Incident』以来となる待望の新作リリースに至ったといったところだろう。

先に聴いてたロック仲間の二人は両者口を揃えて「今回のはイマイチ」という評価を伝えてきたが、まぁひとりは「オマエ今までPorcupine Treeのことなんか全然口にしてなかったやないけ」みたいな受け売り追従腰巾着みたいなヤツなので参考にはならなかった。


で、何回か聴いたところ、「最高!」とまではいかないものの、「イマイチ」という要素は見当たらなかった。
良くも悪くも、“静”と”動”が交差する、いつものPT。
いわゆるプログレメタルとは一線を画す、手数、複雑さだけに留まらないウィルソンのグランジ、オルタナ、トリップホップからの影響を感じさせる多様なる楽曲センスと、職人肌の緻密なサウンドプロダクション。
そして、この人が叩くだけで楽曲が2割も3割も高質(硬質)感が増すギャヴィンのドラミングも相変わらず最高で、最後まで全然楽しめる内容。


なんか、役者だけが出てるしょーもないオフィシャルMVなんかも作ってるが、スタジオセッション(風MV?)映像も公開されているのでこちらを貼り付けておく。



ライブではサポートメンバーが何人かつくが、レコーディングはやっぱ3人だけでこなしてるんやね。
これを観てると、Porcupine Treeって、ウィルソン60%、ギャヴィン40%、バルビエリ(元JAPAN)10%で成り立っているような気がする。


メタル好きには物足りないウィルソンの洗練された透明感のある歌、そしてSE的役割のバルビエリの作り出すエレクトロっぽい音空間が秀逸な、こういった楽曲もPTならでは。




まぁ確かに以前の作品と比べて、アルバム全体的に少しコンパクトにまとめられ過ぎたかなとは思うが。
そこが友人に「イマイチ」と感じさせた要素なのかもしれない。


トータルも47分と、プログレバンドにしては短く、それ故にテープ盤もリリースされたのかと。



あ、記事タイトルまぎらわしいですが、コピーコントロールCDではありません。

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