『インスマスを覆う影』が1992年、TBSの『ギミア・ぶれいく』枠でTVドラマ化してたという事は前記事でもお話した通りです。
ドラマ『ずっとあなたが好きだった』での怪演により、全国に<冬彦さん>現象を巻き起こし大ブレイクした佐野史郎さんが、脚本家の小中千昭氏とラヴクラフト話で盛り上がり、ドラマヒットのご褒美とばかりに彼の提案したクトゥルー企画が通ったという奇跡のドラマ化作品だったんですね。
舞台が日本だけあって、地名が“蔭洲升”(インスマス)、“赤牟”(アーカム)、“壇宇市”(ダンイッチ)とかになってて、製作者の不埒な遊び心が垣間見られ、クトゥルー信者なら思わずニンマリと不適な笑みがこぼれてしまうことでしょう。
ちなみに蔭洲升の住民が古くから崇めている宗教は“陀金様”(ダゴン様)。
赤牟駅に到着し、バスで忌み嫌われし漁村、蔭洲升に向かおうとする佐野史郎さん演じるカメラマンの拓善司だが・・・・
バス停の看板に注目。
佐野さんはこのドラマの撮影にあたり、彼お手製の『ネクロノミコン』を作製して蔭洲升郷土館館長役の石橋蓮司さんに持たせたそうです。
ちなみに『秘神界~現代編~』収録の佐野さん著「怪奇俳優の手帳」は、このドラマ撮影後の実話譚なのだそうな。
あの頃、私はテレビにとんと無関心で、まぁそれほどクトゥルー神話に対する信仰心も厚くなかったこともあり、このドラマ余裕で見逃しておりました。
以前この作品のVHSが高額で取引されているのをネット上で見たことがあるのですが・・・・
もちろんDVD化はしておりません。
全国にも私のようにこのドラマを見逃してしまった方、或いは、あの奇跡の映像をもう一度!というクトゥルー信者さんも多いかと思います。
そこで私は発見してしまったのでございますよ!!
あの『インスマスを覆う影』の幻の映像をアップしているサイトを!!
いや~ネット社会って便利ですなぁ~(依存し過ぎるのはどうかと思うけど)
これ観るために一も二もなくニコニコ動画とやらに登録してしまいましたよ~
(現在は削除されてしまったので、下にはYOUTUBE映像を貼り付けております。)
この動画、マジ貴重ですので、是非佐野史郎ファンの方にも教えてあげてください!
ただし、あまりしつこく薦めると忌み嫌われかねないのでご注意を。
それでは佐野史郎氏のをはじめ、様々なインスマス面をご堪能下さいませ。
『インスマスを覆う影』
最後、編集プロダクション“アジフ”を去る間際、拓善司は『蔭洲升を覆う影』と題された取材資料を斎藤洋介氏演じる編集長に手渡すのだが、そこに書かれた著者名がなぜか“愛巧太(あいこうふとし)”となっている。
この謎ついては、佐野史郎氏著「曇天の穴」を読まれたし。
しかし、当時佐野氏は「ダンウィッチの怪」も「クトゥルーの呼び声」もいつかやりたいと仰っていたそうですが、まぁパッタリですわなぁ・・・
あきらめず、是非実現させて頂きたく思う。
今日の1曲:『Night of the Seagulls』/ CATHEDRAL
激しく怖いですね~。
私もあましんさんと同じで全然テレビとか興味がないので、
こういうのがあったことさえも知りませんでした。
うーん・・・見るには勇気が必要ですね(笑)
まだ御覧になってない?
80年代後期ぐらいの映像ですのでそれほど怖くないですよ。
中途半端な特殊メイクやし。
まぁ佐野さんの演技、インスマス面は飛び抜けていますけどね!
これ、70年代テイストの映像だったらかなりヤバかったと思われます。
このドラマって、なんかの番組のなかの特別規格化なんかでやっていたんですよね。
佐野史朗をはじめ、名前を忘れてしまいましたが、怪優?といわれる人たちが大勢出てきて見ごたえのある作品でした。
DVD化されていないんですかねぇ。
スイマセン、
TVドラマというものを殆ど見ないので俳優の名前とか全然わからないんですよ~。
蔭洲升博物館の館長役の石橋蓮司さんと編集長役のしゃくれ俳優さんは知ってましたが。
そういえばネットでVHSがとんでもない値段で取引されましたよ。
それにしてもジャケが最高です!
是非DVD化してほしいですね!