思い出したくもない恥ずかしい過去やイヤ~な記憶だけを頭の中から消し去りたい!!
皆さんもこんな願望ありまっしゃろ?
例えば失恋した人のこととか、ひとりエッチを親に見られたこととか。
先日私が中古で買ったDVD『エターナル・サンシャイン』は、そんな都合のいい願いを叶えてくれる、切なくも心温まる奇想天外なラブストーリー映画です。
この映画は去年映画館にひとりで見に行って「これは女の子と見にいくべきだな」と思わすくらいラブストーリーとしては傑作と呼べる映画だったのだが、決してチャラチャラした内容ではない。
主演はジム・キャリー、ケイト・ウィンスレットというちょっと意外な組み合わせ。
脚本は『マルコヴィッチの穴』、『ヒューマン・ネイチュア』、『アダプテーション』などで数々の奇想天外ストーリーを輩出している天才作家チャーリー・カウフマン。
そして監督はビョーク、ダフト・パンクなどの奇天烈なPVディレクターで名高い変人フランス人映像クリエイターのミッシェル・ゴンドリー。中でもダフト・パンクの“Around the World”のPVは必見!
映画監督としては前作『ヒューマン・ネイチュア』で既にデビューを果たしている。
内容はジム・キャリー扮するジョエルという冴えない青年が、辛い失恋の思い出を忘れるためにラクーナ社に“記憶除去手術”を依頼するというお話。
いつもとちがってかなり根暗なキャラ設定なんだが、ジョエルが自分の記憶の中に入り込んでしまい、消去されていく自分の記憶の中を右往左往する息もつかせぬドタバタ劇はいつもの彼らしさが表れていた。
このシーンは映像的に見ていて非常に楽しくて、ゴンドリー監督のイマジネーション、奇抜な発想力には改めて感服してしまう。
あとスパイダーマンのヒロイン役でも二股アバズレ的な役柄を演じたキルスティン・ダンストは、ここでもやっぱり二股アバズレ役なんですが、今回は白衣姿と下着姿が妙に色っぽくて、予想外の結末で魅せる彼女のシリアスな演技が光っており、ただのアバズレ役では終わっていません。これがなかなかの役所なんですよ。
ちなみにロード・オブ・ザのフロド少年は今回かわいそうなくらい情けない役をやらされてましたが。
あとコテコテのCG映画と違って、必要最低限のCGしか使ってないのがこの映画の魅力でもあり、見ていてなんか温かみを感じるところでもあります。
大きいケイトと小さいジムが同居しているシーンも、実はCGではなくカメラ映像による人の目の錯覚を上手く利用した、遠近法的なテクニックと舞台セットで撮影してはるんです。
さすが映像のカラクリ人、いや、魔術師といったところでしょうか。
場面場面に挿入されるBGMもかなりよくて、自然と映像に惹き込ませる絶大な効果を担っている。
もしラクーナ社が実在し、そんな便利な記憶除去装置があるなら、この映画の記憶を消してもらってまたこの映画を楽しむというのもいいかもしれません。
オススメ度:★★★★★
皆さんもこんな願望ありまっしゃろ?
例えば失恋した人のこととか、ひとりエッチを親に見られたこととか。
先日私が中古で買ったDVD『エターナル・サンシャイン』は、そんな都合のいい願いを叶えてくれる、切なくも心温まる奇想天外なラブストーリー映画です。
この映画は去年映画館にひとりで見に行って「これは女の子と見にいくべきだな」と思わすくらいラブストーリーとしては傑作と呼べる映画だったのだが、決してチャラチャラした内容ではない。
主演はジム・キャリー、ケイト・ウィンスレットというちょっと意外な組み合わせ。
脚本は『マルコヴィッチの穴』、『ヒューマン・ネイチュア』、『アダプテーション』などで数々の奇想天外ストーリーを輩出している天才作家チャーリー・カウフマン。
そして監督はビョーク、ダフト・パンクなどの奇天烈なPVディレクターで名高い変人フランス人映像クリエイターのミッシェル・ゴンドリー。中でもダフト・パンクの“Around the World”のPVは必見!
映画監督としては前作『ヒューマン・ネイチュア』で既にデビューを果たしている。
内容はジム・キャリー扮するジョエルという冴えない青年が、辛い失恋の思い出を忘れるためにラクーナ社に“記憶除去手術”を依頼するというお話。
いつもとちがってかなり根暗なキャラ設定なんだが、ジョエルが自分の記憶の中に入り込んでしまい、消去されていく自分の記憶の中を右往左往する息もつかせぬドタバタ劇はいつもの彼らしさが表れていた。
このシーンは映像的に見ていて非常に楽しくて、ゴンドリー監督のイマジネーション、奇抜な発想力には改めて感服してしまう。
あとスパイダーマンのヒロイン役でも二股アバズレ的な役柄を演じたキルスティン・ダンストは、ここでもやっぱり二股アバズレ役なんですが、今回は白衣姿と下着姿が妙に色っぽくて、予想外の結末で魅せる彼女のシリアスな演技が光っており、ただのアバズレ役では終わっていません。これがなかなかの役所なんですよ。
ちなみにロード・オブ・ザのフロド少年は今回かわいそうなくらい情けない役をやらされてましたが。
あとコテコテのCG映画と違って、必要最低限のCGしか使ってないのがこの映画の魅力でもあり、見ていてなんか温かみを感じるところでもあります。
大きいケイトと小さいジムが同居しているシーンも、実はCGではなくカメラ映像による人の目の錯覚を上手く利用した、遠近法的なテクニックと舞台セットで撮影してはるんです。
さすが映像のカラクリ人、いや、魔術師といったところでしょうか。
場面場面に挿入されるBGMもかなりよくて、自然と映像に惹き込ませる絶大な効果を担っている。
もしラクーナ社が実在し、そんな便利な記憶除去装置があるなら、この映画の記憶を消してもらってまたこの映画を楽しむというのもいいかもしれません。
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