新型コロナウイルスの感染状況によって、レベルがあって、緊急事態宣言が出されているときには
授業でリコーダーが吹けなくなるのよ…
飛沫が飛んで、クラスターが発生する可能性があるからといって、リコーダーの活動は、中止…
私なんか、小学生の頃、リコーダー少年だったから、歌が下手でもリコーダーがあったから、それを楽しみで音楽の授業を受けていたようなものだから…きっと、今の時代の小学生だったら、音楽の授業が嫌で嫌でたまらないだろうななんて思いつつ…
はい、私、小学生の頃、リコーダー大好き少年でした…
歌が下手だから余計にね…
今でも憶えてるのは、帰り道、田んぼの畦道をリコーダーを吹き鳴らして、リコーダーに夢中になって帰っていたとき、足を踏み外して、バランス崩して、泥だらけの田んぼに落っこちて、教科書も泥だらけ…乾かすも、教科書がぶよぶよになっちゃって、汚れた教科書が2倍に膨れ上がった思い出が…
もう、今では、小学生の時のようには、まったく吹けなくなってるけど、私、リコーダーの音色が、そもそも優しくて好きなのよ!!
その音が重なり合って聞こえるメロディーは、私にとっては、心の癒しそのもの…
そんな新型コロナウイルスのせいで、荒んだ心を癒してくれるのに、ぴったりな音楽カルテット
栗コーダーカルテットのライブ
さらに、この日はビューティフルハミングバードと一緒
メンバーは
タバティこと田畑伸明さん!!
奏でるギターの音色は
優しくて
温かくて…温かくて…
荒廃しきった
オジサンの心(私のことね…汗…)には滲みる!滲みる!!
唄うのは
小池光子さん…
歌声は…どこまでも
澄んでいて…
美しく…美しく…
汚れ切った
オジサンの心(私のことね…汗…)には滲みる!滲みる!!
はい、新型コロナウイルス感染症蔓延のために荒んだ心…
それを癒しに行ってきました
得三にて栗コーダーカルテット&ビューティフルハミングバードのライブ…
ではでは、ここからはだらだらとライブレポを綴りますね…
さてさて、2021年秋のこの日の得三は…新型コロナウイルス感染症蔓延の影響を受けて8時閉店…ということで
定刻ぴったりで、ステージに姿をみせる栗コーダーカルテット&ビューティフルハミングバードの6人衆…
川口義之さんが開口一番
「時間がないので、次の曲とか言わないでいってみよう!!」と栗コーダーカルテットと自己紹介…
それを受けて、小池光子さん「…と、ビューティフルハミングバード、みなさん、ようこそいらっしゃいました」とご挨拶
川口義之さん
「得三には来たかったんですけど、話を始めると曲をやる時間がなくなるので、しゃべらずにいくぞー」とメンバーに気合をかけて…(笑)
休憩なしでいくことを伝え
まずは、インストのナンバー
「カントリーマーチ」
から
耳を傾けてると、のどかな…のどかな田舎の畦道を散歩しているような気分に…
サビは躍動感溢れて、リコーダーの心地よい響きに、心底癒される…
演奏終えて、このタイミングしかないと、メンバー紹介を
まずは関島岳郎さんから
今日は休憩なしで閉店ぎりぎりまで、ぶっとおしでやるので、こういう、今みたいな音楽を演奏していない時間に、注文の方をどんどんしていただけたらと…得三に貢献する…(笑)…一言を口にして
その後は、タバティ、小池光子さん、川口義之さん、栗原正己さんの順にご挨拶…
栗原正己さん、無駄話、したいところだけど、ぐっと堪えてどんどん行きましょうと言えば、
川口義之さん「リハの間にくだらない雑談はしちゃってますから」と
続いては
「羊どろぼう」
いやあ、ほのぼの感があって、牧歌的な感じも漂って…いいねっ!…サウンドがなんとも心地よくて…
演奏を終えて関島岳郎さんが語る…
栗コーダーカルテットは先日、新曲、レア曲ばかりを集めたライブを配信で行っていて、その時のために作った新曲をと…コロナ禍になってから、行けないところ、会えない人、いろいろあると思いますが、久しぶりにいろんな人に会いたいなという気持ちをこめて作った曲をと
インスト曲「再会の小径」
しっとりとした懐かしさの感じる曲調…初めて聴いた曲なのに…で、心象風景には森の小径を歩いているような…廻りの景色はどこか懐かしく…そんな光景が浮かび上がる…
リコーダーとアンデス、鉄琴の澄んだ音色が彩り、チューバとの絶秒なバランス感が心地よい…
曲の後半は栗原正己さんのソプラノリコーダーが、鳥のさえずりを擬音化しているように感じ、目を閉じれば、森の光景…心底癒される…
次はレア曲
ずいぶん昔の曲で、ライブであまりやったことのない曲
メドレーで「ひょうたんワルツ~ピーチウェルパークの長い季節」
「ひょうたんワルツ」は、川口義之さんはウクレレに持ち替えて…ご機嫌のウクレレでのサウンドにのせて、栗原正己さんのソプラノリコーダーが実に明るい雰囲気を醸し出す…聴いてて私の方も気持ちがルンルンしてくるような…
「ピーチウェルパークの長い季節」は、懐かしさも感じる曲調
ソプラノリコーダーの響きが心地よくて、またその土台となって安定したリズムを刻むチューバの響き…それにのっかって、気持ちよく響き渡るソプラノリコーダーとアンデスの響き…
演奏終えてMCは小池光子さんに替わって、お客さんに感謝の言葉を投げかけながら…続いては歌の入った曲を演奏すると
次の曲はビューティフルハミングバードが
「NHKのみんなのうた」で担当した歌
みなさんがよく知ってる「ウメボシ」ですが、ハンバーグやスパゲティの料理たちと並べられたら、「ウメボシ」は少し、肩身が狭そうにもみえる…
それでも「ウメボシ」はおにぎりの中に入ったり、お弁当の中に入ったりして、私達の行くところにせっせせっせとついてくる…
ささやかだけど、自分の人生を一生懸命生きる…そんな「ウメボシ」の歌
「ウメボシジンセイ」
懐かしい…日本の昭和の風景が浮かび上がる…
懐かしさの感じる旋律…そして
梅干しにまつわって
日本の四季が鮮やかに描かれる…
そして
二人のハモりがめちゃめちゃ美しくて…
梅干しを…
頑張ってる自分???に喩えてみれば…
ちょっぴり明日からの元気が湧いてくる…
続いては、ビューティフルハミングバードのオリジナル曲
「空の中に」
どこまでも澄んだ小池光子さんのソプラノボイスに癒される!癒される!!その歌声が、より心に響くように…彩る栗コーダーカルテットのみなさんの音が…まるで昇華されていくかのように心地よい…
さて歌い終えて
小池光子さんが語る
「「ウメボシジンセイ」、NHKの「みんなのうた」の曲を収録したCDを作るとき、懐かしい「みんなのうた」のカバー曲を歌って、その中の曲を」と
「まるで世界」
耳を傾けているだけで、澱み切っている私の心が少しはピュアになった感じ…
小池光子さんの澄んだ唄声と…リコーダーのハーモニーが…実に美しくて…
♪ 朝 目が覚めたら 世界が変わっていた~
そう、朝 目が覚めたら、新型コロナウイルスなんていった言葉のない世界がやってくるといいなって、そんなふうに思えただけでも 、私の心が少しはピュアになってることにお気づきになることでしょう…(笑)
続いては、うって変わって暗いくらい深い夜を思う歌をと
暗い空をテーマにして歌った歌
「よびごえ」
おどろおどろしいサウンド…と言っても、栗コーダーカルテットの演奏ですので、リコーダーの温かい響き、コミカルな余韻は残るんですけど…
そんな中、関島岳郎さんの口琴のリズムがより雰囲気を醸し出して…実に幻想的で…
栗コーダーカルテット&ビューティフルハミングバードの演奏では、珍しいディープな世界観…
演奏終えて栗コーダーカルテットの3名はステージを退場
それをみて、小池光子さん「兄さんたちが黙って立ち去っていく…」と笑いながら
「今日は休憩なしで、最後まで…」とタバティが言えば
「でも、兄さんたちは休憩してる…(笑)…」と小池光子さん
1曲、ビューティフルハミングバードの二人で演奏をすると
ここで自己紹介を挟んで
「旅人」
アルペジオのギターの旋律が
実に優しい…
その旋律に乗って
小池光子さんの
伸びやかな…透き通った唄声が
響き渡る!!
♪おはよう こんにちは ありがとう さようなら またね~
こんなサビの歌詞を噛みしめながら
聴いてると…
なんだか…プチ旅人気分…
そして…癒され…
疲れた体に滲みこんでいくような…
望郷感も感じられる…優しい唄…唄声…
歌い終えて小池光子さん
若い衆、二人でやりましたので、今度はお兄さんたち3人でやってもらおうと…声を掛け、栗コーダーカルテットのお三方、再度ステージに登場
栗原正己さんから、栗コーダーカルテットとご挨拶し、小池光子さんにステージからはけるの…と声を掛ける
小池光子さんはステージから退場するもタバティは、そのままステージに残るようで…
栗原正己さんが口にする
「ステージの袖で、二人の演奏を聴いているその時間が好き」だと
タバティは「僕も袖に行きたいんですけど、ここにいます」と宣言してる…
さて、演奏曲の紹介は川口義之さんから
「曲は筒美京平さんの曲、井上順さんが歌った曲」
言葉を足すように栗原正己さん
「今の私達の気持ち、過去形ではないけどね…そんな気持ち」と
川口義之さんは、なんかリラックスムードで
「3人でゆったりしてると、居酒屋にいるような気持ちになる」とか言って笑わせながら
「お世話になりました」
関島岳郎さんのグレートバスリコーダーが音を刻み…その上を彩る川口義之さん、栗原正己さんのソプラノリコーダーが溶け込む感じで
実に心地よくて…
昭和を感じるサウンドだと川口義之さん
関島岳郎さんが言うには「たまたま、本人の前で演奏する機会があったのでやってみた」と
川口義之さんが「本人といっても、筒美京平さんじゃない方…」と笑わせる…「話したいことはいろいろありますが、また次回に」
と語ったところで
関島岳郎さん「じゃあ、タバティ、すみません、お世話になります」と声を掛ければ
タバティが「そのための「お世話になりました」だったんですね」と笑わせる
次の曲は、古いレパートリー「マヨネーズ第2番」はよくやるけど、今日は、「マヨネーズ第3番」と
「マヨネーズ第3番」
いやあ「マヨネーズ第3番」はレアかも…私の記憶ではライブで聴くのは初めてかも
郷愁感とともにどことなく懐かしさを感じさせるサウンドで…かつ哀愁もどこかに隠れているかのような…
で、曲の後半は世界観が替わり、小鳥のようにソプラノリコーダーの音が彩る…
ここで小池光子さん登場
川口義之さんに「手をたたきながら入ってきた」なんてイジラレル…
漫才師みたいだったみたいに
続いては、リコーダー4本に、小池光子さんのパーカッションが加わった5人での演奏…インスト曲
「午前3時の植物園」
この曲もレアな曲であること間違いない
楽し気なサウンドで…夜が明ける前の誰もいない植物園を散歩しているかのような…摩訶不思議な雰囲気漂うも、軽快なサウンドで
栗原正己さんが語る
全く同じ編成でもう1曲と…ちょっと短めの曲だけどアニメーション「キョロちゃん」1999~2000年の作品
「キョロちゃん」のためにいっぱい作品を作ったけれど、その中から「キョロちゃんのテーマ」をリコーダー4本と小池光子さんのウッドブロックでと
「キョロちゃんのテーマ」
ほのぼのとした感じが伝わってくる…おそらく…好奇心いっぱいの「キョロちゃん」が目に浮かぶよう…
このアニメを見た記憶はないんですけど…あくまでも心象風景…私のイメージの中では…ね…
演奏を終えて「リコーダー4重奏とウッドブロックのコーナーでした」と関島岳郎さんがまとめ
このコーナーがどのくらい広がっていくか楽しみだと
アルバムを作るとき「Charlie Parker With Strings」みたいに「栗コーダーカルテット With ウッドブロック」みたいな…ウッドブロックがメインというアルバムを…なんて、関島岳郎さんと川口義之さんが話してる…
それを聞いて小池光子さんが
「パーカッショニストに頼んでくださいよ」と言葉を挟めば、川口義之さんが即答…「パーカッショニストに頼むと面白くなくなる…(笑)」
なにが飛び出すかわからない面白さがあるかも知れない…なんて小池光子さんも納得…(笑)
ここからは川口義之さんの…もしパーカッショニストに頼んだら…の独り言
テクニックが凄くて…たとえば、もう駄目だ!と思った瞬間にパッと手を止める…上手い人は反射神経が凄くて、ごまかし方も上手で…まさに、それが技術で…いや、むしろ、逆にカッコよくなることも多くて…
と語ったところで…まあ、話すのやめた…と唐突に…(笑)
さてさて、8時閉店なタイトなライブなので…次の進行へと
MCは小池光子さん
次は変わった曲、日本語の歌でもなく英語の歌でもなくミャンマー語の歌を…栗コーダーカルテットの東南アジアツアーに、私達ビューティフルハミングバードにも声を掛けてもらって、ミャンマーには3回行って…そんな中で、ミャンマーの曲を覚えていって、向こうの演奏家と一緒に演奏したりして、日本にもミャンマーから一人、竪琴の奏者スーさんを招いて、ここでも一緒にコンサートをした…そんなミャンマーの有名な曲、映画のタイトル曲「モン」はある女性のニックネーム…「可愛い素敵なモンちゃん」みたいなこと…モンちゃんが歌ったり踊ったりしている…すてきなかわいらしい女性のことを歌った歌…病みつきになるその世界…気に入ってくれたらいいなと思う…と語って
小池光子さんが歌う
「モン・シュレ・イー」
神々しい澄んだ唄声…まるで、この得三にミャンマーの歌手がやってきて歌っているような…もしくは、異国情緒たっぷりで…今のこの時点では社会情勢的にもコロナ禍的にも行けないけれど…心象風景なら問題ない…まさにここ得三が今池ではなく…ミャンマーにあるかのように思えてくる…
歌い終えて小池光子さん
ちょうど、 「Pwa!! Pwa!!Pwa!!」なるミャンマーのイベントの配信をやっていると…ミャンマーの文化や芸術をみんなに知ってもらいたいといったイベントで、栗コーダーカルテット&ビューティフルハミングバードも演奏で参加したと…その配信がYOU-TUBEで無料でみられること、他にもいろいろ演奏していることの告知を挟んだところに
川口義之さん「ミャンマー関連でもう1曲、本当は関連じゃないけど、関連になる曲」と
「埴生の宿」
小池光子さんが歌う澄んだ…澄み切った私の心には全くない…澄み切った唄声
先ほどミャンマーの歌手のよーに思えた小池光子さんが、同一人物とは思えないほど、もう唄声は、日本の歌手、そのもの…笑
ああ、日本に生まれてよかったなと唄声を聞きながらしみじみと…
歌い終えて小池光子さん
こんな時代ですから、いつでも行きたいところや会いたい人に会うこともできないことも多いんですけど、風の音などに耳を澄ましながら、世界は私を待っている…世界は私を迎えてくれる…そう思って生きたいなとそんな曲
「somebody's calling you」
奏でるギターと
鉄琴の響き、アンデスの音色が…彩り
唄声を惹きたてる!!
小池光子さんの唄声は
どこまでも澄んでいて
転調したサビの…高音の歌声なんか…
もう…それはそれは…美しすぎる!!
さらには
リコーダーは
鳥のさえずるような音を表現…
まるで
森林浴気分…
演奏終えて、川口義之さん「次の曲は最後の曲、もしくはアンコール…」と…栗原正己さんも「8時閉店ということで、独特な感じのライブで、いつか、こういうことがあったなと懐かしく思える時がくるでしょう…」とさらに、今夜は得三で呑めないのでと、得三のオリジナル「おみや」を紹介し
関島岳郎さん
「得三ってライブが終わった後、ここで飲み食いすることが楽しみなんですけど、今はそれができないんで、得三の気分が持ち帰れる御惣菜セット、パッケージもいいので…」と
では、アンコールにお応えして…(笑)…と川口義之さん
曲の説明は小池光子さんから
古いゴスペルの曲、昔、ある人はこんなことを言った…人生はまるで登山列車みたいだって…凸凹道もくねくね道もトンネルもあるけど、この勇敢な運転手は私一人、スロットルから手を離しちゃだめ、一生懸命登れば頂上では天使や神様がまっている…みんなでのんびり登山列車に乗って行こう
「登山列車に乗って行こう」
まさにライブの最後に相応しい…気持ちがめちゃ前向きになれる曲でした…
その後は、得三で呑めないから
「おみや」をお持ち帰り…
芋焼酎で得三気分…笑
この数日後、緊急事態宣言が解かれ、授業中のリコーダーもOKになりました…もし、私が、この時代、もし小学生だったら、それまでつまらなかった音楽の授業が、やっと楽しく思えてきてることでしょう…
私が小学生の頃を思い出しても…リコーダー以外、ふいていたものは「黒板」とか、給食前の「机」とか
…小学生の頃、マジメだったのよ…???
あ、「ほら」ふいた…(笑)