「坂の上の雲ミュージアム」からみえた…素敵な洋館
「萬翠荘(ばんすいそう)」
に立ち寄る
「萬」は「よろず」 「翠」はみどり 「荘」は「やかた」
松山城の麓の緑の森の中に佇むお屋敷
「萬翠荘(ばんすいそう)」
大正時代に建てられた洋館「萬翠荘」
洋館だけに大正ロマンの風をようかんじました…(よう感じました…)
萬翠荘は、1922年に旧松山藩主の子孫久松伯爵が別荘として建設し、迎賓館として使われた別邸
平成23年には国の重要文化財に指定されたとのこと
入り口には旧管理人舎が建立
門番の詰め所で宿泊も出来るように作られているよう…
この管理人舎も国の重要文化財
さて、道をどんどん登っていくと
夏目漱石の最初の下宿があった場所との案内看板が
夏目漱石が松山にやって来た時、最初に下宿したのがこの場所にあった小料理屋であったとのこと
夏目漱石の「坊っちやん」の主人公は、「山嵐」に勧められて、「山城屋」から「町はづれの岡の中腹にある至極閑静な家」に移る…主人は骨董を売買する「いか銀」…その下宿のモデルになっているのが、「裁判所の裏の山の半腹にて眺望絶佳の別天地」と漱石が綴っていた、ここにあった「愛松亭」(小料理屋)のこと
今は、この奥にカフェがあって「漱石珈琲店愛松亭」として営業されていました…
夏目漱石のお手紙の内容が、この看板に
夏目金之助とは、夏目漱石の本名とのこと
夏目漱石が英語教師として松山中学校に赴任した時、その離れの二階立ての建物に下宿していた夏目漱石…その建物が、ここ萬翠荘本館の裏に復元されていたそうで
その建物は「愚陀仏庵」
晩年、喀血した直後、療養のため松山に帰ってきた正岡子規が、52日間、ここで居候し、夏目漱石と一緒に俳句作りに精を出してたと言われる建物「愚陀仏庵」
松山空襲で焼けてしまったものの
1982年に、愛媛県が、その建物をここに復元していたけど、2010年の豪雨によって全壊してしまったそうな…
ちなみに、「愚陀仏庵」という名前は夏目漱石の俳号「愚陀仏」からとも言われているとか…
さて、本題はその先にある
フランス風の洋館
「萬翠荘」
玄関には皇族用の人力車が…
私、皇族(こうぞく)ではないけど…
むしろ、仕事等イロイロなことに、こうそく(拘束)されながら、こうそく(梗塞)等の健康に気をつけている私ですけど…
さてさて、皇族(こうぞく)気分を味わいつつ
館内へと…読者のみなさんも、後続(こうぞく)してくださいな
入ると、目を惹きつける
大階段の上の
ステンドグラス
帆船が大海原を航海しているデザイン
「アメリカ式ステンドグラス」とのことで、ガラスの色彩がグラデーションなのが特徴
日本最古のステンドグラス工房である大阪の玲光社を設立した木内慎太郎の作品であることが平成22年になって分かったとのこと
ステンドグラスの光に吸い寄せられる虫のように
2階にあがる!!
2階の一室には
「萬翠荘」の模型
「萬翠荘」に関する解説パネルがずらっと…
この「萬翠荘」
ミステリー映画「バスカヴィル家の犬シャーロック劇場版」の舞台になってるんですね…
映画予告映像ダイジェスト版も流れてる
「日本有数の資産家」の「異様な佇まいの洋館」として劇中に登場している
この「萬翠荘」
映画では瀬戸内海に浮かぶ周囲から孤立した人を襲う魔犬の伝説の島にあった洋館の設定だったけど
「その屋敷は何かおかしい」
「萬翠荘」が暗闇の中から浮かび上がると、実にミステリアスに
2Fの角部屋は朝食専用室
昭和天皇も朝食を摂られたお部屋で、そのテーブルとイス
差し込む光が優しすぎる
窓の外を眺めながら、高貴な気分を味わう私…
朝食はでないけど…笑
って、もう午後3時やがな…って、夕食もでないけど…
と、ここで「バスカヴィル家の犬シャーロック劇場版」のようなミステリー??
不審者の顔が浮かび上がる???
どこかで、みかけたような顔だけど…
さて、
大階段を上がってすぐの部屋は昭和天皇の肖像(左側は皇太子さま時代)の飾られた貴賓室
この貴賓室から先程紹介したステンドグラスが、実に色鮮やかに見えます
暖炉は大理石で…その上には、ベルギー製の大鏡…いやあ、懐かしきフランスを感じる装飾品の数々…懐かしきフランスを感じる装飾品の数々…懐かしきフランスを感じる装飾品の数々…と、ぶつぶつ(仏仏)呟いてみる
フランス(仏)だけに…ね
この部屋の隣は奥様の居室
窓外の光景を眺めながら奥様気分??
この奥様の居室に写真が飾られていたのが
映画「ソローキンの見た桜」
に関するロケ写真展
この映画は、松山城二の丸庭園が恋人の聖地と呼ばれているエピソードの元となっている壮大な恋愛劇がテーマとなった作品
いやあ、この映画憶えてる!!
感動したなあ…
日露戦争時代、ロシア人捕虜の収容所のあった松山市の看護師とロシア人将校の恋愛映画…
戦争が終わり、将校はロシアに帰って、その看護師とは別れ別れに…
いやあ、泣けた!泣けた!!今、こうしてパネルを眺めていても…
あ、さすがに、泣きはしませんなあ…
ただ、もう一度、みてみたいと思いました…
その隣の小部屋
その隣の部屋には「愚陀仏庵」に関するパネル展示のコーナー
夏目漱石の住んでいた「愚陀仏庵」に、52日間、正岡子規は、ここで徘徊、もとい、俳諧しながら、共に暮らしていたようで…
夏目漱石の文学は、その徘徊、もとい俳諧に、大きな影響を受けたようで
はい、そーいえば、正岡子規記念博物館の館内に「愚陀仏庵」の一階部分だけは復元されてましたね
この地には、部屋のみならず、建物そのものが復元されていたのですが
そんな「愚陀仏庵」のジオラマが…
この方は、正岡子規でしょうか
2階にいるのが夏目漱石かな
夏目漱石を背後から
ジオラマ全体像
さて、1階の「謁見の間」は展示会開催中で、よくみれませんでしたが
圧巻なのが天井のシャンデリア
いやあ、実に高貴!高貴!!
さてさて、今回のブログ、一晩かけて、文章を練り直しました…??
それって、「萬翠荘(ばんすいそう)」ならぬ、「晩、推敲(ばんすいこう)」やないか!
いや、このお屋敷、水曜日の夜に行った方がいい??
それ、「萬翠荘(ばんすいそう)」ならぬ「晩、水曜(ばんすいよう)」やないか!
それって、「萬翠荘(ばんすいそう)」ならぬ「陽水、そう!」やないか!
この無理無理のオヤジギャグ、この暗闇から浮かび上がるお屋敷同様
「何かおかしい…(笑)」…汗
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