以前のブログで記憶力が伸びるお話をしました。今回はもう少し具体的にそろばんで伸びる力としての記憶力のお話をしたいと思います。
一般的に、「そろばん学習は右脳を活性化する」と言われます。このことは脳科学の研究という科学的見地からも証明されています。(たとえば東北大学の川島隆太先生や日本医科大学の河野貴美子先生の研究があります)
では「右脳が活性化されればどのような能力の伸びが期待されるんですか?」という問いに即座に答えることができるそろばんの先生は少ないかもしれません。この質問に答えるには、右脳・左脳のそれぞれの得意分野と特性を理解し、その特性を学習に応用することを考えて指導していく必要があると考えています。
さて、本題に戻ります。右脳を活性化させるとどのような能力の伸びが期待できるのか?。という問いには「記憶力の向上が期待できます」と応えることができます。これから順を追って説明します。
まず、基本的な知識として「左脳を主に言語を司るのに対して、右脳は芸術領域を司る」ということを押さえておく必要があります。一般的な理解としては、学校教育において右脳を使用するのは図工・美術が主で、あとは内容によって数学・理科・体育・音楽の授業の一部で活性化すると思っていただければいいと思います。その他の教科においては、学習時に使われるのはほぼ左脳です。ちなみに、計算ドリルなどを行う時に活性化するのは、珠算未経験者においては主に左脳であることが分かっています。
一方、そろばん学習において指導する「そろばん式暗算」は、脳裏にそろばんを思い描いて行うことから、右脳を活性化することが先の研究によって証明されています(計算ドリルの問題を、珠算経験者が行うと、主に右脳が活性化することもわかっています)。
つまり、そろばん式暗算を学習することで、右脳が活性化され、そろばんを脳裏に浮かべることで、右脳を使用して計算する能力が身についているわけです。ということは、普段の学習にも右脳を使うことができれば、両方の脳領域を使えることになり、記憶方法が一つではなくなる(学習のチャンネルが増える)ことになると言えます。
ここで、教室で実施した夏休みチャレンジが登場します。このチャレンジは小学校各学年に応じた、銘文や古文を暗誦するというものです。このチャレンジ中、調子よく暗誦していた生徒が突然「え~と…」と詰まってしまうことがよくあります。この時にたくさんの練習を積み上げた生徒は、真っ白な紙を見せて「今このあたりを言ったよ。次はここから」というヒントを与えるだけで、すらすらと復活します。
これがまさに「そろばん式暗算」なんですね。頭に映像を浮かべ、その映像を読み取ることができるわけです。こうして右脳を使った記憶の要領を覚えると、教科書や資料集・授業中のノートを映像化して記憶することができるようになるはずです。(実際私は中学・高校時代にこうした記憶も行っていました)
さらにこの夏休みチャレンジのシートは、一つの課題をB5用紙一枚に収め、行間を統一することで映像化しやすいように工夫しています。(日本国憲法前文だけはB4用紙になっていますが)
だから、これからの勉強においては、たとえばノートの取り方を工夫すればより見やすく・記憶しやすくなるなど、自分自身で気づいてほしいという側面もあるわけです。
日本の都道府県や県庁所在地名を漢字で覚えることや、漢字の部首を覚えること、古文・銘文の暗誦など、当教室で用意している学習プログラムはすべて「右脳記憶を使えるようにする」ことを念頭に置いたものになっています。
そのためには「そろばん式暗算」の能力を育てることが必要です。
今年から、中学校でも完全に新しい教科書に移行し、学習内容が前学習指導要領に比べて3割ほど増えました。(というより、20年前の水準にほぼ戻っただけですが)
というわけで、そろばん式暗算で鍛えた右脳記憶を身に付ければ、高い基礎学力が身に付く!それが「そろばんで育つ記憶力」というわけです。さあ、レッツそろばん。頑張りましょう!!!
一般的に、「そろばん学習は右脳を活性化する」と言われます。このことは脳科学の研究という科学的見地からも証明されています。(たとえば東北大学の川島隆太先生や日本医科大学の河野貴美子先生の研究があります)
では「右脳が活性化されればどのような能力の伸びが期待されるんですか?」という問いに即座に答えることができるそろばんの先生は少ないかもしれません。この質問に答えるには、右脳・左脳のそれぞれの得意分野と特性を理解し、その特性を学習に応用することを考えて指導していく必要があると考えています。
さて、本題に戻ります。右脳を活性化させるとどのような能力の伸びが期待できるのか?。という問いには「記憶力の向上が期待できます」と応えることができます。これから順を追って説明します。
まず、基本的な知識として「左脳を主に言語を司るのに対して、右脳は芸術領域を司る」ということを押さえておく必要があります。一般的な理解としては、学校教育において右脳を使用するのは図工・美術が主で、あとは内容によって数学・理科・体育・音楽の授業の一部で活性化すると思っていただければいいと思います。その他の教科においては、学習時に使われるのはほぼ左脳です。ちなみに、計算ドリルなどを行う時に活性化するのは、珠算未経験者においては主に左脳であることが分かっています。
一方、そろばん学習において指導する「そろばん式暗算」は、脳裏にそろばんを思い描いて行うことから、右脳を活性化することが先の研究によって証明されています(計算ドリルの問題を、珠算経験者が行うと、主に右脳が活性化することもわかっています)。
つまり、そろばん式暗算を学習することで、右脳が活性化され、そろばんを脳裏に浮かべることで、右脳を使用して計算する能力が身についているわけです。ということは、普段の学習にも右脳を使うことができれば、両方の脳領域を使えることになり、記憶方法が一つではなくなる(学習のチャンネルが増える)ことになると言えます。
ここで、教室で実施した夏休みチャレンジが登場します。このチャレンジは小学校各学年に応じた、銘文や古文を暗誦するというものです。このチャレンジ中、調子よく暗誦していた生徒が突然「え~と…」と詰まってしまうことがよくあります。この時にたくさんの練習を積み上げた生徒は、真っ白な紙を見せて「今このあたりを言ったよ。次はここから」というヒントを与えるだけで、すらすらと復活します。
これがまさに「そろばん式暗算」なんですね。頭に映像を浮かべ、その映像を読み取ることができるわけです。こうして右脳を使った記憶の要領を覚えると、教科書や資料集・授業中のノートを映像化して記憶することができるようになるはずです。(実際私は中学・高校時代にこうした記憶も行っていました)
さらにこの夏休みチャレンジのシートは、一つの課題をB5用紙一枚に収め、行間を統一することで映像化しやすいように工夫しています。(日本国憲法前文だけはB4用紙になっていますが)
だから、これからの勉強においては、たとえばノートの取り方を工夫すればより見やすく・記憶しやすくなるなど、自分自身で気づいてほしいという側面もあるわけです。
日本の都道府県や県庁所在地名を漢字で覚えることや、漢字の部首を覚えること、古文・銘文の暗誦など、当教室で用意している学習プログラムはすべて「右脳記憶を使えるようにする」ことを念頭に置いたものになっています。
そのためには「そろばん式暗算」の能力を育てることが必要です。
今年から、中学校でも完全に新しい教科書に移行し、学習内容が前学習指導要領に比べて3割ほど増えました。(というより、20年前の水準にほぼ戻っただけですが)
というわけで、そろばん式暗算で鍛えた右脳記憶を身に付ければ、高い基礎学力が身に付く!それが「そろばんで育つ記憶力」というわけです。さあ、レッツそろばん。頑張りましょう!!!