東大阪でそろばん教室を運営しているの先生のブログ 関西珠算瓢箪山教場・石切教場

子供たちから教えられたこと、感じたことを想いのままに綴ります。

入試前日

2025-02-09 18:00:00 | 日記

 大阪府私立高校入試を明日に控えて、中3は勉強に励んでいます。私は入試直前期の授業を質問対応に全振りしています。

 入試前の日曜日、赤本を入試と同様に朝から昼食をはさんで5教科をやりきる。そしてその場で採点して解答内容にコメントする。これを3週にわったって行います。採点過程ででてきた課題を各自に伝えてあとは自分で弱点の補強に頑張ってもらっています。もちろんこちらからある程度指示はします。そして生徒からのリクエストがあれば、できるだけその要求には答えるようにしています。

 入試直前はどれだけやっても不安になるものです。それは保護者も同じだと思います。「入試直前対策講座」なんてのはとても耳障りのいい言葉です。やっておけば少しでも不安は軽減されるのかもしれません。でも私は思うのです。

 「普段の授業を受けているだけでは、入試の対策にならないであれば、その普段の授業は必要なのですか?」と。実技試験が課される場合や、面接など一般的な入試で実施されにくい部分への対応は特別講座が必要なのは分かります。でも「入試直前英語長文対策講座」とか「入試直前作文対策講座」とか、、、。それ普段から指導しておくものではないのか。別講座・別料金にするようなものなのか?と疑問に思うこと。毎年の恒例行事です。

 私は全く逆の考え方かもしれません。この時期に「わかっていることを共通で無理やりやらされる」ことは、生徒たちにとって苦痛でしかないと思うのです。限りある時間だからこそ有効に使う。それこそが大切なことだと思うのです。

 私は(問題が特殊な大阪府公立のC問題は、さすがに少し別対策をしますが)入試前だからと言って特別な講座をしようとは思わないのです。

 入試直前に私が気を付けていることは2つ。1つは「あまりにも無駄なことをしていないか確認する」ということです。単語をくり返し書いたりという勉強はさすがにこの時期の中3はしませんが、いわゆる「難しすぎる問題」に時間を割きすぎていないかはそっとアドバイスを入れます。「時間を割くことで伸びる部分に適切に時間をかける」ようにしてほしいからです。

 もう1つは「無理をさせない」。毎日夜中まで勉強しても、その努力が高校3年間継続できるならまだいいんです。この時期だけの「無理」をして背伸びして進学することに、私はあまり意味を感じないからです。ただ本人の志望とその理由がはっきりしていて、頑張りどころだと判断すればこの限りではありませんが、睡眠時間を削ることはできるだけさせないようにしています。

 さらに、明日の授業もお休みです。というか塾に来るのをストップかけているくらいです。「いつもと同じように過ごすことが大切だ。だから入試の当日であっても夜の授業を行う」という塾さんの考え方も理解できます。でもほとんどの生徒が人生で初めて「選抜される」という経験をしてくるのです。そのストレスは尋常なものではないのです。だからこそ私はゆっくりと休むということをしてほしいのです。

 この1日の休息で合格が遠のくならそれはそもそもが無謀な挑戦です。休息すべき時は休息する。これは子供たちのこれからの人生において知っておくべきことだと思うのです。そしてやるべき時はやる。この経験もまた受験を通して知ればいいのです。

 私はこう考えて子供たちを指導しています。

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