前回の記事(ずいぶん前ですが…)の続きです(クリックで前回記事へ飛びます)
そろばんで週3回は多い
という声はお聞きすることが少なくありません。しかしながら「技術を習得する」ものごとは、単純に接触回数が多いほど上達します(もちろん個人差はあります)
そろばんは「反復練習」が不可欠な習い事です。が、同時に「間違った方法で反復練習してしまうと、その間違いを矯正するのに倍以上の時間がかかる」ことも事実です。単純に週あたりの授業回数を多く確保することで、指導の際に間違いに気がつく回数も増えることになります。「無駄な反復練習」をしてしまう確率を下げることができます。
別の側面で言えば、子供達の様子を見る回数が増えることで些細な変化に気がつく回数もまた増えるという利点もあります。挨拶の声や返事の声、取り組みの様子や書いている文字など、子供達の様子を映すものはたくさんあります。単純に接触回数が多いことで、こうした変化に気がつくこともまた多くなるのです。
習い事の練習は、時に耐えるだけの時期があるのも事実です。接触回数が多いと話しかける回数もまた多くなります。その中で良い兆候を誉めたり、良くないことを諭したりすることで、気持ちの持ちように影響を与えることもできます。
そうして、長い期間をかけて子供達との「信頼関係」を構築していくのです。
私の教室では、「そろばんという習い事を通して長い期間子供達に関わる」ことが大きなことだと理解しているつもりです。長い生徒であれば小学校入学前後~大学入学くらいまでのお付き合いになっています。現に最長の生徒は小2~大学院修了くらいまでの期間かかわりました。足かけ10年を超える生徒でいえば全体の2割を超えています。
こうして築いた「信頼関係」のおかげで、社会人となった教え子とよく合うようになりました。就職の報告、結婚・出産の報告などをたくさんしてもらえるということに喜びを感じています。接触回数が多いことは子供達の能力を伸ばしていく上でかなり重要な事柄の1つです。でも同時にご家族の時間を頂戴することでもあります。
「預けて良かった」と言っていただけるような教室作りを絶えず追求していくことで、「週3回って少ないですよね」と言っていただけるような教室を目指していきたいと想っています。