東大阪でそろばん教室を運営しているの先生のブログ 関西珠算瓢箪山教場・石切教場

子供たちから教えられたこと、感じたことを想いのままに綴ります。

教室を増設して気付いたこと。

2018-07-26 18:06:57 | 学習・塾に関する中身
結構ショックなんですが、「お勉強の環境は学習意欲そのものにはあまり影響を与えない」ようなんですよね。

私は教室が新しくなると、生徒たちの気持ちにリセットがかかって、もう少したくさん自習に来るかなと思っていたのですが、わが教え子たちは意に介さずにマイペースです。まあ、教室に来る頻度は少しばかり増えたようですがね。

ただ、生徒たちの様子を見ていると、やはりお勉強をしやすくなったようには感じてくれているようなんですよね。私自身はこの決断は正解だったと思いたいんですよね。

夏休み突入の期間は、夏休みに向けての心構えに重きを置きました。お勉強への取り組みかたと取り組むことの意義を今一度確認しました。

私自身はこの夏休みがひとつの勝負かなと思います。そろばんが本業でありながら、そろばんの生徒募集を止めてまで生徒たちと向き合う夏ですから、やはり教え子みんなに何かをつかんでほしいんですよね。

さて、今まではお勉強の募集は表だってしませんでしたが、この増設が結果を出すことに自信が付けば、そろばんの生徒は積極的に募集しようと思います。

やっと私がやりたいように指導できる環境が整いつつあることを実感しています。特に高校生の先輩が同じ建物の中でお勉強している。そして、その先輩たちの背中を見て、聞きたいことを直接聞ける。中学生にとってはかなり恵まれた環境だと思うんですよ。

努力することを当たり前に感じることができる環境。そして、努力は格好悪いものではないことをその背中で先輩たちが見せてくれる。その結果を先輩たちが後輩に繋いでいく。そろばん教室が、子供達の人生に寄与することができるなんて最高じゃないですか。

私はあくまでお勉強も指導するそろばんの先生です。ここはぶれることなく、でも教え子のさらなる成長な全力を尽くす。そんな存在であり続けたいと、新教室で授業の準備をしながら考えましたとさ
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さあ、小学校にエアコンを設置すべきだということを論理的に考えよう

2018-07-21 10:45:37 | 日記
 熱中症で幼い命が失われる事件がおきました。これは教育における殺人ともいえる事態だと思います。学校現場は事例を踏襲し、秩序を維持し重んじることを良しとする文化がいまだに根付いています。それは大学卒業後、一般社会を経験しないまま教員となった人物がそのまま管理職となっていることから、現在の社会情勢が正しく情報更新されず、古い考えのまま旧態依然とした行動規範が確立されているからだと、私は考えます(ここまで私見です)。

 さて、小学校へのエアコン設置の是非については、先の事件をきっかけに世論が活気付いています。私は「義務教育の学校園にエアコンは早急に設置すべき」という考えです。

 まずは「教育経済学」の視点からアメリカの研究結果です。気温が0.6度(アメリカでは華氏が温度の単位として使用されています。日本で使用している摂氏に換算すると華氏1度はおよそ摂氏0.6度となります)あがったときに、偏差値が0.032下がる。ただし、エアコンを使用した場合、偏差値の低下は0.007ですむ。つまり、エアコンで適正な温度にすれば、0.025の偏差値の低下が防げるということです。

 さて、一方でアメリカの場合は教育経済学のデータが充実していて、偏差値が1違うと、12歳時点では生涯年収が160万円(いくつかの論文の平均値です)違うという研究結果が出ています。
 ということは、気温が0.6度上がりそれを下げる手立てをとらない場合、生涯年収が約4万円程度下がる。摂氏1度あたり約6万7千円生涯年収が下がるというわけです。

 それでは現在の日本で考えてみましょう。大阪市の例で考えます(ここは橋下さんが行った行政改革の結果がすごいと思います。エアコン工事の費用がホームページで分かるので、大阪市を実例に考えます)

 学校ごとに工事費用が違うので(校舎の構造とか、教室の大きさとか、電気容量の問題とか、普通教室以外にも設置するとか、いろいろあったんでしょうね)すが、その費用が普通教室のみの設置費用だとすると1教室あたり約200万円、1学級の児童数が約32名ですから、児童一人当たりの設置費用は約6万円ですね。その他の特別教室の費用も含んでいると考えて、ざっくり4万円と仮定します。電気代のランニングコストを、児童一人当たり1万円と多めに見積もっておきますね。というわけで初年度の費用は児童一人当たり5万円と考えます。

 さて、日ごとに気温がばらつきますが、仮にエアコンで室温を4度下げたとすると偏差値が1上昇します。ということは生涯年収で6万7千円、児童一人当たり上昇します。というわけで、初年度でもうおつりが来ます。さらにエアコンの標準耐用年数は7年ですので、設置費は1年当たり6千円。仮にランニングコストを二万円と高く見積もっても、児童1人当たり毎年4万円生涯年収が増えるということになります。

 さらに、エアコンで温度を4度以上下げる日もあるわけで、生涯年収の上昇はこれが最低線でしょう。さらに児童の熱中症を予防できますから、熱中症で授業を受けることができなくなった場合や、今回の事件のように死亡してしまった場合の遺失利益も勘案すれば、児童一人当たりの生涯年収の上昇は10万円程度ではきかないのではないでしょうか?

 そして仮に生涯年収が10万円上がった場合、税金を15%として一人当たり1万5千円の税収増加になります。児童数が32名で48万円。それが7年間でエアコン1台当たりざっくりと300万円は入ってきます。つまり、設置費とランニングコストを考慮しても、完全に費用は回収できるわけです。

 これはエアコンによる温度管理も低めに、生涯年収の上昇も低めに、税率も一般的な所得税程度で計算していますから、子供たちが快適に学習して社会全体が発展の方向へ舵を切る可能性も考えれば「明日から始めてもかまわない」という結論になります。

 ただし、北海道・東北地方であれば、エアコンによる温度管理の必要性は下がるので、平均気温とにらめっこして保健室のみの設置とか一考の余地はあるでしょうね。

 私たちの住む大阪府・近畿地方では小中学校にエアコンは必須という結論です。

とにかく、子供たちの命を最優先に考えて!


 教育現場の早急な改善を望みます
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明日(7月19日木曜日)から通常授業再開です

2018-07-18 23:56:00 | 日記
 一週間の休校をいただきました。明日より通常授業です。

 そしてすぐにではございますが、23日の月曜日からサマータイムに入ります。

 瓢箪山・石切教場ともに夏休み終了まで体験授業・ご入学ともに停止いたします。この期間中は在校生の指導に集中させていただきます。なお、この期間中は体験授業の予約のみ賜ります(お問い合わせ自体は随時お受けしております)。

 小学校・中学校ともに地震・豪雨による休校分の振り替え授業がわからない状態です。振り替え授業が実施される場合は、サマータイムについては変更する可能性があります(必ずご連絡いたします)
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下品

2018-07-17 23:21:42 | 日記
 叱り方については本当にいつまでたっても悩みます。
 
「どうしたらこちらの真意をわかってもらえるのか?」このことに常に心を砕いています。

 叱る先に考えていること。それは「社会に旅立ったときに、社会から必要とされる人間になってほしい」ということなんですね。

 私はそろばんの先生でも、学習塾の指導者でもあるわけです。一般的には「お勉強への取り組み方」をよりよいものにする指導が求められるのだと思います。しかしながら、「お勉強への取り組み方に、指導する側から見て非の打ち所のない」生徒であれば叱る必要はありません。さらに言えば、お勉強への取り組み方に非の打ち所のない生徒は、その他の事柄への取り組みもまた問題を感じたことがありません。

 そして、人としての行動がきちんとできているなあと感じる生徒は、学年が大きくなればきちんと学習への取り組みの姿勢がよくなっていきます。こちらにも私の経験上例外はありません。

 だからこそ、私は現在の学力に直接関係がなくても、子供たちのまっすぐな生き方を応援したいのです。子供たちが小さい間は、きれいごとが全力で通用する空間を提供したいのです。

 いいことは全力でほめる。悪いときはきちんと叱る。できたときは一緒に喜ぶ。遊ぶときは本気で目いっぱい遊ぶ…。そんなきれいごとが全力で通用するこの場所でのびのびと育ってほしいのです。

 私は叱るときに「これを見逃せば学力が下がる」なんて視点で叱ったことがありません。どうすれば社会から、そして仲間から必要とされる人間になれるのか。そしてその生徒が成長する上で、人として身に付けておいてほしいことを真剣に考えて伝えているつもりです。

 叱る中身に指導者としての打算があれば、子供たちは絶対に見抜きます。「どうせ塾の先生やから、点数を上げさせたいからそんあこと言ってるんやろ」と思わせたら、その生徒の信頼を取り返すのは容易ではありません。
 そうなる前にきちんと指導しておかねばならないのです。

 こうした指導を通して学力を上げるというよりは、きちんと人としてあるべき姿を示し続けてそういう姿勢を生徒の中にきちんと育てることができたなら、学力もおのずと伴うものなんですよね。決して「学力を上げるために叱る」ではなくて、「人として身につけていてほしいことを全力で(叱ることも含めて)伝え続けていたら、学力も伴ってきた」というのが自然な形だと思うのです。

 だからこそ、私は「学力を上げるために叱る」なんて下品な行動は取らないようにしていきたいと思います。

 えっ? なんでこんなブログを書いたのかですか?

 先日私の師匠の教室の教え子が突然「私誰か分かりますか?」とにやにやしながら訪ねてきてくれたんですね。そしてお話の中で「先生は自分の教室の生徒じゃなくてもちゃんと叱ってたよね。あれって今なら先生の叱った意味が分かるもん。うちの先生に後で文句言われてでも、あのときは私に伝えなあかんって思ってくれたことがほんまにわかる」と言ってくれたんですね。
 学校の成績がお世辞にもよくなかった彼女は、自分の進路を妥協で決めようとしていたんですね。で、本当にしたいことを聞いた上で「自分の値打ちをお前みたいな(当時中学生ですね)人生経験のないやつが勝手に決めるな!」みたいなことを言ったのを覚えていてくれたわけですよ。そこから一念発起して彼女は今看護師をしているんですねえ。いや~、中学生の時の成績から考えると結構な驚きでしたよ。
 そのときは、学力を上げようなんてかけらも考えずに、ただ単に人として叱っただけなんですが、彼女いわく私との出会いで人生が変わったそうなんで。これからも下品にはならないように頑張ります!
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当教場初の保護者会

2018-07-15 23:17:52 | 日記
 を実施いたしました。普段は個人懇談を行っているのですが、なかなか1対1だと参加しにくいかもと思いまして、複数の皆様にご参加いただける形をとってみました。

 そして今回は新教室のお披露目の意味合いもあったのですが、おおむねご好評をいただきました。いただいたご意見の中にはできる限り早く実行に移そうと思ったものもあり、なかなか忙しい日々は続きそうですね。

 さて、今日の保護者会で一番印象に残ったご意見が「小学校では子供たちの学力をきちんと伝えてもらえない」というお話ですね。これは自分の学力的な立ち位置を把握できないという意味も持っていますので、お子様の将来を考えたときになかなか根深い問題ではあります。
 ここで「個人の教室にありがちなことは、情報不足だったり、古い情報をいつまでも更新しないことだったり」なんて主張をよく見かけますが、子供たちの将来をきちんと考えていれば(さすがにデータの絶対的な量では大手さんにはかないませんが)、ある程度の情報やお子様の立ち位置はお伝えできますし、判断はできますよね。
 私は、そうした保護者の皆様やお子様の不安に対して少しでもお手伝いをできる存在でありたいと思います。

 さて、今回はじめての保護者会を実施してみて、保護者の皆様からいただく生の声は貴重なものだと改めて思いました。お預かりするお子様を伸ばすことはもちろんですが、そのために保護者の皆様と連絡を密にする必要性を再認識した行事でした。

 明日も実施します。参加したい方は1時間くらい前までご参加の希望を受け付けますので、ご遠慮なくご連絡くださいね。まだ各回空きはありますよ!
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