端布に恋した私

小さな端布を 縫い集めてつくるパッチワークは 
私の楽しい趣味の一つです。

六月の花嫁

2006-06-14 | Weblog
昔 テレビで 連想ゲームというのがあったけど この時期
咲く くちなしの花を 見ていると なぜか 花嫁さんを 
連想するのです。
純白でいて どこか薄い黄色を含んでいて うつむき加減で
濃い緑の葉の中に 大輪をつけ かすかな香りを漂わせ
心和ませています。

昔 結婚の 話がまとまると 仲人さんを頼み 結納となります。
勿論 色々世話しての仲人さんと その場限りの仲人さんが
ありますが 結婚式までの手順や両家への心配りが 大切な
事には 変わりありません。
結納の前 貰いだしというのがあり 仲人になる人と 
婿殿の親 親戚 四.五人で お嫁さんのところに行くのですが
たとえ話が決まって いても 一回では 返事が貰えず 
二回 三回と訪ねて 夜 遅くに 返事をもらえるのが 
普通でした。
返事を頂いた伝言が 婿殿に伝えられ お礼の挨拶をします。

大安吉日に 結納が行われます。
市販の結納のセット 樽酒 鯛 それに三段の重箱 お茶 かまぼこ
米 などを持参します。
先方に私達の接待は これで賄って下さい。との意味が あるのです。

先方の 床の間に結納の品々を並べて お日柄もよく と仲人さんの
挨拶に始まり 嫁の側がから目一杯の ご馳走が振舞われます。
お互いの顔会わせや 婚姻の日取り場所を確認し 最後に 
お嫁さんに なる人が お茶を汲み おいとまします。

私の住む 集落は 昔島津藩の領地であったらしくて 生活習慣
は 鹿児島に近いようです。
歌 や踊りもでて 焼酎で振舞われ 仲人役の穴熊さんが 一番
酔っぱらって いたことがありました。

今は こんな結婚式も 少なくなりました。
角隠しも しないウエディングドレスでは 女性も 角が
出やすいのでしょう。