端布に恋した私

小さな端布を 縫い集めてつくるパッチワークは 
私の楽しい趣味の一つです。

小 秋

2010-08-31 | Weblog
猛暑が続いていますが 八月の暦も今日でおしまいです。
色々なことの多かった 私の夏でした。

少しづつですが 回復しつつある 左手をなぜながら あの病院で顔見知りになった
方々を思い出しています。

四人部屋は 手の患者と足の患者が二人づつでした。
足が 健在な私は もっぱら売店や コインの洗濯場の使い走りをして 左手の使えない私はタオルを絞りを頼んだり ペットボトルやファスナーの開け締めを頼んでいました。

私の隣のベットに足で 入院の奥さん 左足をギブスで固定して 車椅子でしたが 部屋の住人になって しばらくは 食堂へも行く気がなく ベッドの傍で三度の食事をしていました。

私は 勝手に想像して ママさんバレーか何かでアキレス腱を切っての 入院かと
思っていましたが 色々の事情のある方の多い病院 おしゃべりの私でも 心得て
そんなことは 一切お聞きすることも ありませんでした。

あたしの 退院が決まって 喜んでいる私に 其の奥さん ポツリと 
「私左足がだめになったの 装具をつけるのよ」と 一言。

言葉がありませんでした。
それから 私の退院まで お互い足の話も 手の話もせず 笑いあっていました。

私の左手が 少しずつ少しずつ 使えるようになり ふとあの病院で 顔見知りになった
方々 お住まいもお名前も知らない方たちでしたが どんな日常に戻っておられるか
ふと 思い出して居ます。
コメント (2)
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