今朝はインゲンとおにぎりを食べて、京王多摩川河川敷のフリーマーケット、もみじ市に行く。
皆普段着だがどことなくおしゃれをしている。もみじ市は造形作家、音楽家、絵本作家、料理店主、カフェなどが店を出す大人の文化祭で方々から大勢集まってくる。出店者の多くは自家製のものを売っている。只だけどどことなく芸術の秋を楽しめるのどかなイベントなのであった。
昼過ぎからコトリンゴとイトウゴロウさんのユニットが演奏していて、ポットに入れた紅茶を飲みながらライヴを見る。コトリンゴは何といっても有名なオリジナルの「こんにちは、またあした」が印象的である。最近カヴァーアルバムを出したらしく、EPOの「うふふ」を会場で合唱させるべく歌っていた。
皆、飲食店は大盛況で長蛇の列ができていたが、首尾よくワインを手に入れ、サンドイッチを食べている人もいた。コトリンゴは「イパネマの娘」でライヴを終えていた。オリジナルの曲数が少ないのかなと思った。
一時40分頃からお目当ての栗コーダーカルテットの演奏が始まった。川口君お勧めのトラッドを二曲、竹中直人監督の「山形スクリーム」のサウンドトラックから「ボンネットバス」、「カントリー・ロード」、「アパオの海外出張」、カルピスのCMで流れているラヴェルの「亡き王女のためのパバーヌ」、子どもも思わず振り向く「ピタゴラスィッチのテーマ」「ポルカ」「うれしい知らせ」ジャム・ザ・ハウスネイルの「ワンダフルデイのテーマ」「おじいさんの十一カ月」と40分ほど演奏した。陽射しを避けるためにスカーフを巻いている女性が多く、女性に連れられて来た草食男子もちらほらいて、よちよち歩きの子どもも多かった。中高生などは少ないらしく、ソトコトやクウネル世代の男女が多い。
出店者と客の壁が余りなく、こんなの作ったんですねなど自然に会話が交わされるところがよかった。
去年は中村まりさんもライヴをしていてよかった。去年は和泉多摩川駅近くの河川敷だったが、今年は京王多摩川駅近くの河川敷で場所が移動したのがわかりづらい。
けれども丁度良い気候のなか、秋の心地よい陽射しを浴びて、大人の文化祭の気分を満喫できたのはよかった。帰って菓子パンを食べてコーヒーを飲み、いいイベントだったとしみじみ思う。かつて私の隣人が庭に業務用オーブンを買って、自家製パン屋さんを何カ月かやっていたのを思い出す。あの隣人さんが参加するのにぴったりのイベント何だがなと思う。ついでにその隣人が飼っていたネコがよくうちに遊びに来ていたことを懐かしく思い出す。そんな大人の文化祭だった。