最近、ディーター・ツェヒリンのシューベルト・ピアノソナタ全集を引っ張り出して聞いていた。
ツェヒリンはときに飄々と早く、ときに思いを込めて遅く、自由にテンポと強弱を使い分けて弾く。
生で聞いたイェルク・デームスの演奏がそうであった。ドイツ・オーストリアでふつうに人々が接している生きた演奏とはこのようなものではないかと思わせる。
ときにやんちゃでときに夢見がちな表情豊かなピアノ表現である。
先日は梅ヶ丘の焼きとん屋さん太陽食堂にまた行く。
焼きとん、香川県のおでん、焼きとりを頼む。
ダシ巻き玉子、ふつうの玉子、天ぷらと呼ばれている揚げたはんぺんのようなものを食べる。妙味。
友人は奄美や沖縄を語る難しさについて熱く話す。
友人は奄美に行ってのぼせていたけれどバランスを取るために沖縄料理店に行って、店主に奄美の話を聞いてもらったと言う。
最近京都に行って、カフェ・モンタージュでクリスマス音楽のバロック三重奏の生演奏のリハーサルを偶然居合わせて聞けて幸せだった、大胆にもブラームスの写真を使った粋なチラシを余分に持って帰ったので贈呈する、クリスマス三重奏の話をいちばんしたかったんだ、と言っていた。
二人で計4450円。
帰ってハイティンクのクリスマスマチネ聞く。
ハイティンクのマーラーの熱演に燃える。巨人、名演。復活、感涙。ハイティンクのクリスマスマチネは名演揃いだ。この時期は特に心に沁みる。
クリスマス三重奏、私もカフェで聞いてみたかった。
クリスマス協奏曲集というのを持っているが、それに似た切ないほの暗い旋律なのだろう。
壁に友人に貰ったブラームスのチラシを貼り、バックハウスのピアノ協奏曲を聞く。
内田光子のシューベルトが聞きたいが、なかなか入手できない。
友人に貰った木曽のすんき漬けはしょっぱくて酸っぱくて他にない旨さ。
街角で心豊かなクリスマス三重奏の思い出を聞く