超人日記・俳句

俳句を中心に、短歌や随筆も登場します。

#俳句・川柳ブログ 

三多摩の幼年時代・断章

2023-03-02 05:12:20 | 無題
三多摩の幼年時代
 私は三鷹のクリスチャン系の幼稚園に通っていた。
ある時、幼稚園にお泊りの日があった。
就寝前、子ども全員が内側を向いて輪になってお祈りする時間があった。
けれども、私ひとり、輪から離れて部屋の隅で天に向けて祈っていた。
いいことをする前に、喇叭を吹いてから施してはいけない。
とか、祈るときは人に見られないところで祈りなさい、という話を知っていたからだ。

 子どものころ、三鷹市のアメリカンスクールに、サマーキャンプや水泳で通っていた。
向こうの先生は、Tシャツ、ジーパンに裸足で床に座って子どもたちと話していた。
日本の学校と、だいぶ様子が違って、自由だな、と感じられた。
たまたま学園祭に行くと、ポップコーンの屋台や、ギターの弾き語りの雑踏で、
カーペンターズが流れていた。1970年代で、若者は皆、カーペンターズがお気に入りだった。
 
兄の高校の学園祭にさ迷ったのも印象的だった。各部屋で、自由な自作アートを展示していた。

高校の頃、たまに学校をさぼって、野川公園で弁当を食べたり、三鷹の書店で谷川俊太郎さんの詩集を買って、喫茶店で「20億光年の孤独」を読んで、珈琲を飲んで解放感を味わっていた。
少年の夢の中の大人文化は、虹色に輝いていた。

三多摩の幼年時代折に触れ若者文化を呼吸する照れ

コメント (2)
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