超人日記・俳句

俳句を中心に、短歌や随筆も登場します。

#俳句・川柳ブログ 

コルトーのショパンで抜け口へ出る

2019-07-03 20:17:28 | 無題
アルフレッド・コルトーの詩の朗読のようなショパンを聞く。
40枚組なので一枚ずつ聞いたら、あと40日間耐えられるかも。
必要があって、買わなくてはいけない本も多い。
そんな中、「短歌で読む旧約聖書」加藤繁樹著をお値打ち価格で注文した。
これは、純粋に嬉しい。
創世記とか、ヨブ記とかイザヤ書とかどう短歌で詠むのだろう。
加藤繁樹氏の短歌は文語調で堅すぎて遊びがないけれど、
聖書の内容を凝縮して伝えようという熱意は伝わってくる。
忙しい中、向井雅明著の「ラカン入門」、マルクス・ガブリエルの「なぜ世界は存在しないのか」
ネグリ&ハートの「マルチチュード」、と難解書をせっせと読んでいる。
山や谷を黙々と越えている気分だ。
アルフレッド・コルトーのEMIのアニヴァーサリー・エディションが救いである。

黙々と山と谷とを越えてきた古いショパンに抜け口を探す
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加藤繁樹が詠んだイエスの最後

2019-07-02 15:39:43 | 無題
加藤繁樹氏は「短歌で読む新約聖書」でイエスの死を繰り返し詠んだ。

十字架にイエスをつけよと群衆は迷うピラトに迫りけるかな
遠くからイエスの最後見とどける女性の信徒健気なるかな(マタイの福音書)―加藤繁樹

十字架のイエス没薬こばみつつゴルゴダの地にたちつくしけり
暗闇にイエスの叫びとどろきて神に捨てられ息絶えにけり(マルコの福音書)―加藤繁樹

罪人の二人を左右にともないて十字架刑にイエスつかれり
わが霊を御手に委ぬと叫ばれて正しき人の息は絶えたり(ルカの福音書)―加藤繁樹

乾きたりとイエスはぶどう酒ふくまれてすべてをおえて天に上らる
キリストのわき腹槍で突き刺さる血と水流れとどめさされり(ヨハネの福音書)―加藤繁樹

ここまで来て、
私ならどう詠むか、はたと考え込む。

神はなぜ私を見捨て給うのかイエスの声に天の沈黙
この命ただ御心に委ねると父を信じて息絶えた丘―私の作

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