超人日記・俳句

俳句を中心に、短歌や随筆も登場します。

#俳句・川柳ブログ 

歳時記俳句・黄葉冷え

2023-10-18 00:03:53 | 自作俳句
秋深し冬の古着を買いにけり
うら寒し郵便局の車褪せ
攻撃用ジープが駐まる枯れ芒

黄葉で冷え込む夕べ隠れんぼ
濃灰のツイードジャケツ冬支度
山鳥が遠くで聞こえ日が暮れり

花びらが欠けた秋桜秋気あり
楠の木に地蔵を置きて寺の秋
秋晴れに雲一つなく本を閉じ

流れ星見ている隙に言う本音
二つ星帰りのバスで遠ざかり
秋蔭に願いの糸を手繰り寄せ




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歳時記俳句・湧水池

2023-10-17 00:03:47 | 自作俳句
秋の木の洞に小さき地蔵出づ
散歩道コキアが赤くなりにけり
街路から山並み見えてひつじ雲

花に蜂かと思いきや秋の蝶
町の子や運動会の振替日
秋の寺湧水池に赤蜻蛉

黄葉の原生林の落葉樹
バスの窓秋の陽射しに旧家屋
秋の日に目にもさやかな紋白蝶

秋の暮れ百日草も力尽き
行き帰り学園通り銀杏散る
紅葉を歩く明るき仕事靴
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歳時記俳句・秋深し

2023-10-16 00:03:50 | 自作俳句
そぞろ寒北の国では冬支度
山雀が清らに啼いて森遠く
休日に金木犀の香が満つる

晩秋に反面教師の本苦がし
秋時雨散歩もせずに筆進む
川沿いの桜並木に紅葉出づ

胡桃持つ栗鼠の置き物下に落つ
秋桜も盛りを過ぎて肌寒し
秋服の重ね着をして火も恋し

町中に南瓜のお化け秋深し
公園のエーデルワイス冬隣
星影のワルツを踊り帰宅せり
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歳時記俳句・金木犀

2023-10-15 00:03:40 | 自作俳句
どの菓子もハロウィン用の南瓜味
転がって雲を眺める花野原
秋の雲遥か彼方の秘仙境

この秋も金木犀の似合う服
秋日和ボール遊びの声聞こゆ
秋祭り終わりて一人薬師池

風そよぎ枯れ葉も目立つ家の庭
秋蔭にあれこれ思う午後三時
山鳥が時折止まる窓の柵

間近にて答えもなしに天の川
心まで照らしてくれず月明り
いつまでも星の別れに立ち尽くし







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歳時記俳句・秋気澄む

2023-10-14 00:04:11 | 自作俳句
十月は思い草には留まらず
運動会稽古に励み登下校
秋気澄み団子の付けは歯科通い

秋晴れに筆を進めて熟思せり
秋麗ら今日肌寒も一休み
町の奥曲がればそこは秋の虹

プラタナス通りの木々も枯れ葉散る
秋の川桜紅葉の綾錦
山粧い紅葉踏み分け帰宅せり

秋服で通う路傍に残り菊
行き帰り照葉を横に靴弾む
同じ空見上げる夜に流星群


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