超人日記・作文

俳句を中心に、短歌や随筆も登場します。

#俳句・川柳ブログ 

歳時記俳句・山王社

2024-01-26 00:03:37 | 自作俳句
背中から励ますような寒鴉
外套で公民館の公募見る
冬の朝花の小径の抜け道へ

赤い旗寺を飾りて冬薬師
冬の楠人の寿命を遥か越え
冬の空欅の枝も天を衝き

冬の鐘小さく付いて去る翁
低学年縄を飛ぶ横冬の寺
道真に学業成就願う絵馬

山王社猿が二匹で冬に耐え
短髪の耳見え隠れ冬野かな
手袋を履いて指先守られて
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歳時記俳句・枯れ葉

2024-01-25 00:03:41 | 自作俳句
この冬に老眼鏡を掛け始め
橙に心を染めて冬すみれ
寒暁に遠くの山は薄霞み

節分に暴走族は鬼ごっこ
冬午前千円カット目指すバス
歩道冷え歩きスマホを注意され

メロンパンラスクを食べる席温し
映画館カウリスマキの枯れ葉観る
冬市で大幅値下げ肩落とす

歩き終えまつ毛震える厳寒日
除雪車の雪の窪みにわが天使
防寒のMAワンにまた出逢う
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カウリスマキの新作「枯れ葉」観る

2024-01-24 20:58:40 | 無題
今日は、近郊の町で、アキ・カウリスマキ監督の新作映画
『枯れ葉』を観てきた。
凄くいい映画。失業、古いロック音楽、ムード歌謡、
不慮の事故、大人の人間関係・・・
すべてが盛り込まれていた。
顔を合わせず、並んでそれぞれ話す、
顔の表情をなるべく変えない、
セリフがぎりぎりまで少ない、という小津スタイル。
自分の様式美で勝負しているのであって、
そういうのをマンネリというのはおかしい。

チャーリー・パーカーのメンブラン社の
『ナウズ・ザ・タイム』という10CD箱693円で買う。
新品未開封だった。
3枚目までは、歌の伴奏が多く、下積み時代で、
モダンジャズが開花していない。
4枚目からは、モダンジャズのご機嫌な演奏。
ただし、8枚目はラテン・ジャズ。10枚目は
オーケストラ付き演奏。

失業しすれ違いあり不慮の事故いろいろあってラスト陽が差す
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歳時記俳句・三色団子

2024-01-24 00:03:30 | 自作俳句
腰痛が軽くなりけり冬曙光
法哲の頁振り分け冬の筆
その内に筆置けるはず春待草

いつに増し防寒具着て朝散歩
冬の朝三日月パンを買いにけり
山水でヨアヒムラフが冬響く

高野屋の三色団子冬並ぶ
明恵忌に天竺を向く仏の座
冬の筆実を結ぶかな寒椿

氷塵の舞うなかを行く通勤日
笑い合う頃懐かしき冬のお茶
お互いの場所は違えど同じ冬
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歳時記俳句・暖珈琲

2024-01-23 00:03:47 | 自作俳句
寒暁に腰痛抱え筆を置く
マーラーが山水製で小春空
冬の午後ロキソニンS腰に効く

冬の筆絶対知まで無事終える
メンブランバード十枚冬恋し
ボンジュルネ柄のカップで暖珈琲

エドウィンの半纏今は処分市
冬日向ママ友たちは黒ずくめ
雪道に慣れた仕草で足を置く

鉄鎖氷柱と成りて吊り下がり
冬の京ニーチェが来たと笑う友
晴れた朝澄んだ瞳が雪を踏む
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