超人日記・作文

俳句を中心に、短歌や随筆も登場します。

#俳句・川柳ブログ 

歳時記俳句・富有柿

2024-01-22 00:03:48 | 自作俳句
ひと仕事終えて色濃き冬の山
節分の柊パック目に止まり
無残にも根こそぎ抜かれ冬すみれ

腰痛も収まりて行く冬散歩
電柱を運ぶ車や冬の空
スーパーで鰻を探す冬土用

セキレイに挨拶される冬の朝
ディラン風弾き語り鳴る隙間風
たらこ入りおにぎりパンをお食い初め

寒暁にハニートースト頬張れり
いい事が広がりそうな小春空
粉雪を払いて夜は富有柿
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歳時記俳句・膝炬燵

2024-01-21 00:03:43 | 自作俳句
寒暁に一区切り付く冬の筆
関東も三寒四温で春近し
躊躇いは時間に委ね息白し

賀状仕舞い遅れて届く冬の雲
寒空に視界開ける散歩道
ツイードの上に防寒ズボン履き

脇腹の筋肉痛や冬木立
尾を振って頭を振って冬の鳥
寒風に道行く人も襟を立て

灯火も心に揺れる冬の窓
一日を思い出しつつ膝炬燵
手袋を履いて明るい戸が開く
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歳時記俳句・氷張る

2024-01-20 00:03:51 | 自作俳句
町からは初冠雪が山に見え
公園の花壇の横に氷張る
冬の筆、自然、芸術、啓示まで

冬山の遠近感が見て取れり
冬空を羽根を広げて鷺渡る
全粒粉米粉のパン屋冬に寄り

散歩中苦沙弥止まらず葛根湯
風邪に効く黒糖入りの花林糖
止り木の冬の読書は日々雑記

冬山の初冠雪が昼溶けて
掌を湯気にかざして暖を取る
各停に揺られて眺む冬の海
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歳時記俳句・冬時雨

2024-01-19 00:03:50 | 自作俳句
青々とした山並みに冬の雲
悪戯で抜かれた花を植え直す
冬木から青空見えて修司の日

山雀の黄色き腹や冬木立
精米の零れた粒や寒雀
油物食う夢を見て冬の市

冬野菜手に笑い合う若農家
クリームに玉子の多きパン温し
雨垂れが音符に聞こえ冬時雨

駐車場セキレイ少し歩み寄り
雪掻きの汗を拭いて遠き空
雪靴に見えぬ仕様の冬の靴
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歳時記俳句・冬の窓

2024-01-18 00:03:10 | 自作俳句
厨房に生姜が薫るベーカリー
セキレイが運行バスを小停止
寒暁に小さく咲ける青すみれ

起床して今朝見た夢に迷う冬
黒糖と全粒粉の栗鼠のパン
遠景の身近な扉赤ポスト

晩年は孤独と言われ冬凍る
書き終わる勝算ありや冬の筆
取り敢えず空を仰げば冬曙光

場外へ白球は消え草野球
凍結に転倒せずに無事蜜柑
一日はひとまず終えて冬の窓
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