5月3日(金) ライブ
いやあーきれいですね~。
女性の狐は・・
【続く】
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上里SAを朝8時ごろに出発。お天気は晴天。
しかし、例の関越トンネルを過ぎて新潟に入ると、そこは雪国。
雨も少し混じる曇天になった。
それでも、新潟県阿賀町津川に11時半ごろに着いた頃には、どうにか雨は上がった。
津川では毎年
5月3日は、狐の嫁入り行列が催される日。
▲ 町角には、小学生の制作した狐の造形物が飾ってある。
行列が開始するのは午後5時からなので、まずは腹ごしらえだ。
町のHPにも載っていた、「古民家を移築して町屋を再現した情緒豊かなお蕎麦屋さん」へ。
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塩屋橘というお店。店の前には客が見えないが、右脇から入ったところに多くの順番待ちの人がいた。名前をリストに書いて、結局1時間半ほど待った。
▲ 私の前の、5人家族でこられた方と相席で食事をした。
旅行者どうし、会話に楽しく加えていただきありがとうございました。写真は手ブレしてしまったが、記念なので載せます。狐のメイクをされたお嬢さんが、ポーズをとってくれた。(ブログ掲載も許可いただいた)
▲ そば御膳1500円。タラの芽とかの旬の山菜がサクサクおいしかった。
食事を終えて、嫁入り行列までに時間は十分あるので津川の町中を散策した。
▲
津川河港跡(つがわかわみなとあと)。福島県会津から流れて日本海に注ぐ阿賀野川は、大阪へ米を運ぶ際の水上交通に利用された。津川港はその拠点だったとか。今もこのような階段付きの船着き場跡が残っている。
▲ 町のメインストリートは、雪を避けるためのアーケード状になっている。雪国特有のもので雁木(がんぎ)というが、津川では「
とんび」という。津川は雁木の発祥地だと説明看板があった。
▲ 「
狐の嫁入り屋敷」。行列にまつわる町の資料館。
▲ 中では狐のお面づくりができる。絵付け作業だな。
▲ 「行列」をモチーフにした見事な人形も。
▲ 町の麒麟山にいたという狐のはく製。これは、本物の狐だ。左足を、狐ポーズにしているところがにくいね。
「狐の嫁入り屋敷」の2階の展望台から、津川の町横を流れる常浪川(じょうろう)と、川向こうの麒麟山(きりんざん)がよく見える。
▲ ギザギザ尾根のこの
麒麟山が、狐の嫁入り行列伝説には不可欠だ。
昔、麒麟山には狐がいて、毎晩のように狐の声がきこえ、狐火が見られたとさ。
しかも、昔は嫁入りが提灯を下げて夜に行われたことから、提灯の灯りと狐火が合体して、いつしか狐の嫁入り幻想が伝えられるようになったんじゃ。
狐の嫁入り行列が見えた年は、豊作で縁起が良いとされるのさ。
町の住吉神社からスタートする「行列」が最後に到着するのが、麒麟山を前にした常浪川の河川敷、麒麟山公園だ。麒麟山公園が
イベント広場となるので、この広場を予めのぞいてみた。
▲ 大きな白い狐二匹と、赤い鳥居が設置されている。鳥居の向こうには城山橋が見える。
城山橋上で、麒麟山から降りてきた雄狐と里から来た女狐が出会う、という設定だ。
▲ 河川敷きには、結婚式の式典を行う壇が設定されている。
▲ 結婚式のセレモニーを終えた男女狐カップルは、ここから渡し舟に乗り、向こう岸の赤い鳥居の所まで渡る。そして麒麟山へ帰る。という設定だ。
▲ 町中の案内所にも、ここイベント広場にも、狐のメイクコーナーが設けられている。
600円で、あなたも今宵かぎりの狐になれるのだ。
▲ 大人も子供も、男も女も狐への変身メイクしている。
▲ きれいにできたね~。 頭に着けているのは狐の耳ヘアーバンド。一個300円だったかな。
▲ この子は、両親とメイクのお姉さんの三人ががりで。狐になるのを拒み泣き?うれし泣き?していた。
▲ 親子の狐さん。ポーズも決まっているよ。
▲ もちろん、本官も今日は狐です。
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さあ、いよいよ狐の嫁入り行列が始まる、午後5時になりました。
【其の一】花嫁・旅立ちの儀
住吉神社からスタートだ。
▲ 行列一行は、神主さんのお祓いを受けたあと、やはり記念撮影(笑)。
花嫁を囲んで、行列のグループ毎に記念撮影をとりおこなった。出発に際して、花嫁がスピーチをした。
今年、狐の花嫁花婿を務めるのは、今年10月に結婚する本物のカップル。岩手・大船渡市在住とか。今回5組が応募し、町の選考を経て選ばれたそうな。
【其の二】狐の嫁入り行列
▲ 100人を超える行列の先頭は中学生の白装束グループ。左右に足払いしながら、先頭をゆっくり歩いていく。
▲ 巫女さんグループも続く。
▲ おじさんのお供家来衆みたいな狐も、おごそかに進む。
▲ 若狐が、越しいれの駕籠を担いで歩く。
しかし行列の主役はなんといっても、白無垢姿が初々しいこの人(狐)。
▲ 狐の花嫁さんは、右手首を少し曲げたままのポーズで、初めは少しうつむき加減で歩いていった。
▲ 衆目の視線を一身に集めて、花嫁さんは、右に左にゆっくりほほえみながら、歩を進める。
▲ 中には、手を挙げて、先ほど紹介された花嫁さんの本名を呼ばって気を引こうとする(笑)ギャラリーも多い。
これは間違いなく、われわれオッサンだ。しかし、花嫁はこのような輩(やから)にも、笑みを返すのだ。
▲ なるだけ、花嫁に近づいたポジションから写真を撮ろうとするオジサン連中もわんさかといるので、そういう連中から花嫁を、ロープを張って、体を張って守ろうとする青年もいる。
▲ そうこうして、花嫁狐の優雅な歩みは続いた。
【其の三】小狐の祝踊り
町のメインストリートを半分ぐらい過ぎた所で、花嫁行列は小休止。
▲ ここで、仲人、両親が紹介されて、保育園児による、元気いっぱいの踊りが披露された。
もう、歩道は見物人でいっぱいで、ほとんど何も見えない。
私は、何も見えんストリートを離れて、河川敷のイベント広場へ移った。
【其の四】結婚式・披露宴
午後7時半ごろ、辺りはさすがに真っ暗に。
川の橋の上では、麒麟山を下ってきたムコ狐が、花嫁狐を迎えに出会いをする。
▲ 橋の出会い場面が、スポットライトで浮かび上がり、イベント会場の巨大スクリーンには出会いの様子が映し出された。
▲ そしてカップルになった狐は、二人で鳥居をくぐり式壇へ向かう。
▲ 式壇の上では、セレモニーが。もう、このあたりになると人垣が何重にもできて見えない。ホント簡易脚立を持ってくればよかった。それに、夜間では私のコンパクトデジカメでは、露出が足らなくて、ボケた写真にしかならないので、お許しを。
有料観覧席券1000円を買えば、前列で見られます。ちびったばかりに、これぞあとの祭りでした。
【其の五】フイナーレ
太鼓、音楽のセレモニーは、9時近くまで続いて、いよいよフイナーレに。
最初の下見の時に、説明したように狐の花嫁花婿は、式後渡し船に乗って麒麟山へ行くのだ。
▲ 渡し船が、光に照らしだされ、幻想的な雰囲気の中、向こう岸へゆっくり漕ぎ出される。
▲ 川向う岸の赤い鳥居を目指して、渡し舟は進む。
向こう岸に着くと、麒麟山の山肌に狐火を模した赤い火(電球)が点々と点いた・・・。
(デジカメ再現不能)
こうして、夢、幻のひとときは終わった。
何もかもが、夢絵巻として。
狐は一般に、悪賢い、人を騙(だま)す、というネガティブなイメージを持つ。したがって、女狐(めぎつね)となると男を化けてたぶらかす、という意味になる。しかし、男は万国共通に、女狐にビミョーなアンビバレントな感じを持っているのではないか。悪賢いのであろうが、その細い肢体からの連想か、媚態、セクシーなイメージに惹かれてしまう? 同じ化かして人を騙すタヌキでは、こうはいかない。タヌキ顔は、愛嬌はあるけれど・・。
ああ、オレも騙されたい、とあなたどこかで思ってませんンか。
ダメですよ。
この続きは日記 :
「GW一夜の夢の後」