青い空とわたし

青い空の日  白い雲の帆船をみていると

どこかへ どこまでも Harmonyと

走っていきたくなります

修理から戻ったHarmony

2013年07月27日 20時44分53秒 | Harmony のこと
7月27日(土)

北海道走行中に、Harmonyのマフラー取り付け金具の破断を発見。
応急処置を旭川のトヨペットでしてもらって旅行を続行した。

先週末、この修理のため行きつけのトヨペットへ持ち込んだ。
今日、午前中に引き取りに行った。



取り付け金具だけの部品はなく、結局マフラーを全部新品に取り換えになった。
マフラーだけ、新車みたいにツルツルピカピカだ
12月で購入8年になるHarmony。下回り部品がさび付いて故障が出てくるだろうな、これから。
小まめにメンテして、パーツを取り替えながらでも、まだまだ乗らなくては。

帰り、走りながら;
人間のからだも、具合が悪くなったら、こんなふうに新品にそこだけ付け替えられたらいいのに。
それはいずれ可能になることは間違いない。
でも、脳だけは取り替えたら? それは別人になってしまう。
じゃあ、脳がオレか?
脳って何だ? 単なる器官でないのか??

そーゆこと考えていると、事故おこすよ。


洗車に行く。



フロントボディーに、虫の死骸残が張り付いて、なかなか落ちない。
今日は綺麗にするのに、時間がかかった。冬場みたいに手首が痛くなってきた。
でもおかげで、ボディーが真っ白に、美白効果アリ。


となると・・、また出かけたくなるねー。
それに、来週末は晴れだ。

じゃ、かねてからのあそこは、どうだ。 ♪♪

宮崎駿・映画「風立ちぬ」を観て

2013年07月22日 16時26分02秒 | 文芸・アート
7月22日(月)

宮崎駿(みやざきはやお)監督の最新作、「風立ちぬ」が先週土曜日7月20日から一般公開された。

今日は、休暇日であったので、さっそく映画(アニメ)を近くのシネマコンプレックスに観に行った。
観客は平日だからか若い人が大半だった。



主人公・堀越二郎は太平洋戦争での戦闘機ゼロ戦を設計した実在の技師。映画は彼の生涯を元にして宮崎駿が物語を創作したもの。


【あらすじ】

 二郎

二郎は、空の上を自由に飛ぶ美しい飛行機を夢見て勉学のため上京する。その途中遭遇する関東大震災の中で、生涯の女性・菜穂子と出会う。二郎は、大学卒業後飛行機設計技師として抜群の頭角を現し、大空への夢を実現していく。

 菜穂子

そんな時、避暑地(軽井沢)で再び菜穂子と出会い結婚を約束する。しかし、菜穂子は結核を病み二郎に「あなたは生きて」と言い残して亡くなる。ここは、堀辰雄の小説「風立ちぬ」の筋書きを下敷きにしている。敗戦後、二郎は空を翔ける飛行機の夢も菜穂子も失うが、荒井由美の「ひこうき雲」 YOU TUBEのメロディーをバックに、「生きねば」という決意を新たにする。


【感想】

この映画は極めて理念的だと思う。宮崎駿が理想とする考え方を、既存の文芸プロット(筋書)をつなぎ合わせて、全部詰め込んだ感じがする。
空を飛ぶことは、風の谷のナウシカ、紅の豚等、彼の作品に頻出する、彼の本源的な夢だ。その同じ夢を追った堀越二郎をいつか作品にしたかったのだろう。
愛する者の理不尽な死、愛と死、も頻出するテーマ。これを抒情的に美しく描いた堀辰雄の「風立ちぬ」とのドッキングは、絶好の筋書きと、美しい野山シーンを可能にした。最後に流れるユーミンの「ひこうき雲」自体、空に憧れを持って早逝した女同級生を悼んだ初期の歌であり、できすぎのようなコラボとなった。
また、宮崎駿は、自立し自ら運命を選び取っていく女性像を理想として描くことが多い。菜穂子もまた自ら結核療養所を出て、二郎と結婚し一時的にしろ結婚生活を経たあと、書置きとともに療養所へ戻るといった具合に、自分の死に当たっても自立的に行動する女性として描かれる。
さらに、宮崎駿はとにかく美しいシーン、絵画的な場面を追求してきた。アニメの利点は理想的な美しさを自由に創作できること。吐血のシーンはあるが、他は美しく青い空と雲、緑の草原が今回も目いっぱい表現された。

この映画の副題は、
  堀越二郎と堀辰雄に敬意を込めて。 「生きねば。」

とある。

繰り返しになるが、彼の理想とするものを、彼はこの作品にすべて集約的に込めたかったかのではないだろうか。試写会を観て宮崎駿は号泣されたと伝えられるが、その集大成感からだろうか。だとすれば年齢からしても、彼の最後の作品になるような気がする。
私自身は、「生きねば」を最後のテーマにするならば、オリジナルな描き下ろしのストーリーにしてほしかった気もする。しかしそれは、堀辰雄の原作の筋運びとの違い等に、どうしても私がこだわってしまうからだろう。もし、予備知識を持たずにこの映画を見れば、もっと素直に初めての「風たちぬ」として楽しめるかもしれない。
それとも、予備知識があるならむしろ、既存の小説、楽曲との合作の妙(本歌取りの妙?)をそのまま楽しめば、いいだけなのかもしれない。

この映画をどう評価するかは、ロールシャッハテストみたいなもの。その人の性格や価値観を反映して、見る人によって絵は変わる。残念ながら私には、納得感のある絵には見えなかった。






関連過去記事 : 「風たちぬ いざ生きめやも」 2012年9月8日投稿

(私の過去記事↑は、ここ数日、私のブログ記事でもトップ記事になってしまった。これは明らかにこのジブリ映画を契機に一般の方が原作を検索し、私の上記記事を読んでくださる方が増えたためと思われます。私にも思い入れのある記事の一つのため、非常にうれしいことです。ありがとうございます。)



Decoの帰省

2013年07月20日 17時20分38秒 | 日々の思い
7月20日(土)

いつも仕事で忙しいdecoさん。今日は、実家へ帰って両親の様子を見てきたいと言う。
先週はお義父さんが、体調が悪くて親類の葬式にも出れなかったからと。

朝9時に出発。12時に信州・佐久の実家へ着く。
「佐久平の中華料理店へお昼を食べにいきましょう。」



▲ いろいろご両親の面倒をみるdecoさん。兄弟の近況も報告する。

お義父さんの体調は戻ったようだ。お義母さんの物忘れの程度も、まだなんとかいけるようだ。

実家に戻って、少しお茶のみ話をご両親としたあと、私はdecoをそのままにして実家を離れる。

八ヶ岳の八千穂(やちほ)にきた。



日帰り温泉、八峰の湯(やっほーのゆ)に近いここで野営だ。
下界は30度前後あったが、標高1280mのここまで来ると24度程度。窓をあけていれば涼しい風が入ってくる。
夕方になればもっと気温は下がる。

読む本は持ってきたし、あとはもう、一人。 八ヶ岳の山を眺めながら、ゆっくりしていよう・・
明日の朝、迎えにいこう。

帰路につく

2013年07月16日 22時00分00秒 | 青い空の日は旅立(全般)
7月15日(月)

帰りのゆうかり号は、往きよりは混んでいた。
私の2段ベッド室も上下、前ベッドもふさがった。

朝7時起床。
目覚ましのため甲板に出る。もう、むっと暑かった。




洋上の朝陽はまぶしい。


予定通り午後3時半に新潟港に入港。
約300kmの関越道の道のりで、自宅には午後9時半に到着。


************

これで、私の北海道旅行は無事終了。

毎日私のこだわり追及の旅に、お付き合いくださいましてありがとうございました。
特にコメントをおよせくださった方、ありがとうございました。励みになりました。


今回の足取り:



1泊目 B 富良野 ハイランドふらの
2泊目 D 大雪山旭岳ロープウェー前
3泊目 E 十勝岳吹上温泉前
4泊目 E 十勝岳望岳台
5泊目 F 道の駅美深
6泊目 H サロベツ原生花園ビジターセンター
7泊目 J 道の駅初山別
8泊目 A 小樽埠頭公園


                                  了

積丹ブルーは本当に青い?

2013年07月15日 12時35分53秒 | 青い空の日は旅立(全般)
7月14日(日)

ここどこ?



泳いでる。テント張って・・


【続く】 (洋上電波不良のため)

****************

【続き】



▲ 小樽港前の埠頭公園の朝。

今日は北海道での最後の日。夕方7時半に出航予定だ。

前日のブログアップ作業が終わると、10時前になっていた。
天気は悪くはない。行ってみるか、積丹(しゃこたん)半島。予定になかったけれど。

積丹半島は7年前の夏、decoとその友人家族との大人5人!でHarmonyに乗って周った。
シャコタンとはアイヌ語で夏の村。夏は景色も漁(ウニ漁)もいいのだろう。
あの時、シャコタンブルーとよばれる澄んだ海の青さ、が見たかったのだが、曇天で見れなかった。
それが、ずっと心残りになっていた。見て来よう!今回の最後のこだわりだ。




▲ 小樽から積丹岬は約60km。1時間でいけるだろうとふんでいた。しかし、小樽をでたときから往きの海岸道路は車が連なっている。休日の湘南海岸、真鶴道路並みだ。今日は3連休中、地元の人も同じことを考えているのだろう。失敗!


それでも、12時半頃に神威岬(カムイみさき)に到着。



▲ ここから、前の丘を登って岬の先まで歩く。



▲ 岬に入る入り口の門の上部には、「女人禁制の地 神威岬」と書いてある。




▲ 岬の先端までこの切り立った崖の上を歩いて行く。神威岬はかって「神のみが立ち入った」といわれるほどの難所だった。今は遊歩道で歩ける。この岬の上は曇天が覆ってきた。風も強い。



▲ 崖の横の海を見ると、確かに青い。しかし向こう側の岬(島武意海岸)の方が晴れていて、もっと青いように見える。



▲ BlueといえばBlue。 しかし海はみな青いからなあ(少し不満のような私)



▲ 崖の直下を見下ろすと、藻(も)のようなものがあるところは暗いが、それ以外の海底は薄青いライトブルーに見える。このライトブルー淡青が、シャコタンブルーなのだろう。今は曇っているが、晴天下では、この淡青がもっと透明にきらめく青になるのだろう。



▲ 岬の先端の無人灯台に到着する。



▲ 先端からは、高さ40mの神威岩が見える。

さあ、戻ろう。




▲ 振り返るとスタートした門(赤矢印)からここまでの道のりが見える。まるで万里の長城?だ。そうそう、7年前に神威岬に来たときは、天候が悪くこの道のりは閉鎖されていたのだ。これだけでも来た甲斐があった。




▲ お、エゾカンゾウが咲いている。こんな風の強い、荒涼としたところに咲くんだな。




▲ もう一度見おさめよう。もう一つの岬、島武意(シマムイ)海岸の方角の海。
ウン、青いかな。青いことにしよう!



▲ そして神威岬先端の方角。



▲ Harmonyを停めた駐車場が見えてきた。風が強くて頭を押さえて登ってくる。


1時半を回った。ここで昼食を食べたいところだが、ゆっくりしていると帰りの渋滞に巻き込まれる恐れがある。このまま小樽へ戻ろう。



▲ 来た道を戻る。島武意(シマムイ)海岸の近くに来る。この辺りは雲がとれて、海は青い。




▲ 来るときいくつか海水浴場は通り過ぎたが、シマムイの岬が向こうに見える辺りで停めてみた。(冒頭写真)

白い波が打ち寄せている。サーフインができそうだ。
ここでは、ビーチパラソルではなくてテントを張ってしまうみたいだ。ここはキャンプ場ではない。多分、海水浴客数比浜スペースが広いからテントになるのだろうか。
海水着を持ってきているので、泳いでみたかったが、ちょっと今日は時間がない・・・


それに、今調べていて分かったのだが、積丹ブルーは積丹半島の二つの岬、積丹岬(島武意海岸)神威岬の二つのうち、前者のほうでよく取り上げられるようだ。でも、今回は島武意海岸も回るのは無理だったろう。あ、また新たなこだわりができてしまった(笑)。

**************

帰路も余市、小樽に近くなるにつれて渋滞してきたが、3時半ごろに小樽に到着。フェリーターミナルへ直行し乗船手続きを済ませる。

埠頭公園にいったんクルマを置き、再び小樽の街へ出る。



▲ いつもの人力車。「どうっすか?」 「あなた、乗ってみない?」


まず、遅い昼食だ。今度もここに来てしまった。



▲ 海鮮焼の「うろこ番屋」。埠頭公園に近いのだ。



▲ 客は店内で好きな海産物を選んで、焼いてもらって食す。左端の兄さんが焼いてくれる。




▲ 私の選んだ三品を焼いている。



▲ タララー。タラバガニの足、ホタテのバター焼、それにイカ焼。



▲ 焼いたカニは香ばしくて、カニ味も強くなる。オイチー。


考えてみると・・、私は甲殻類ばかり食べている。ニシン以外は、ウニ丼、タコラーメン、カニスパゲティ、そして今三品とも甲殻類ではないか! (コレステロール値が上がる!?)

殻を被って身を守っているモノが、好きなんだなー。


土産物を少し買って、さあクルマへ。



▲ 運河沿いに歩いて戻る。観光ボートが来る。オレはああいうものにはあまり乗ったことがないな。昔から歩き回って、最近はさらに走り回って(笑)。だから嫌われる。




▲ 午後7時半出航のフェリーに無事乗る。

ああ、あの船底の穴に吸い込まれる。 9日間の北海道を終えて現実へ戻る穴だ。
戻りたくない?



小樽の夜は

2013年07月13日 23時59分59秒 | 青い空の日は旅立(全般)
7月13日(土)

海を見渡せる露天風呂と多幸ラーメン、そして夕日に満足した初山別(しょさんべつ)の道の駅を8時頃に後にした。
今気が付いたが、先ず多幸ラーメンを食べて、温泉に入ってそこから夕日を眺めるというのが、ベストだ。次は。

引き続き日本海沿いを下ると羽幌町の道の駅に出会った。



▲ 温泉併設でかつ道の駅の前が無料バラ園になっている。ここもいいね。

お昼はここにしようと思っていた。



▲ 道の駅おびら(小平)鰊番屋だ。
この辺りは小樽同様に、明治時代に鰊(ニシン)漁で栄えたようだ。道の駅もニシン漁の時、漁師が寝泊りする番屋風だ。



▲ 道の駅の食事処で、食べたのは店おすすめの焼ニシン定食1200エンだ。和風ポトフ(笑)の中にもニシンが入っている。うん、これはまさしくニシン味だ。細いヒゲみたいな骨を残して全部食べた。特に好きな魚ではないけど、こんな時だけは食べるのだ。(ことわっておかないと毎晩ニシンになる恐れがあるので)




▲ 道の駅に隣接して、本物の鰊番屋が保存されている。重要文化財「花田屋番屋」。



▲ 鰊の漁期の3月~6月には、東北からの出稼ぎ漁師を200名も寝泊りさせたとか。
正面のいろりの間が、食事場兼居間で、周囲の一段高くなったところが寝床になった。文字通り雑魚寝だよ。

さあ、南下を続けよう。



▲ 天気は良く、海は青い。車どおりも少ない。

留萌を過ぎて、札幌に近接する石狩に入ってきた。

ここでも今回見たかったところがある。スェーデンヒルズ
80年代に、宅地開発業者がスエーデンハウス(北欧型住宅)をここに分譲販売し始めたのだ。
暖房が完備、大きい宅地、豊かな自然みたいなキャッチで、大々的な新聞広告を打った。
バブル時期とも重なって、北海道に広い住宅を持ってみたいと夢見た人も多かったはずだ。




▲ 地図があった。西から東に宅地は伸びているようだ。通り抜けてみよう。



▲ 道路の両脇には木が植えてあり緑は確かに多い。家の外壁はどこも赤色一色で統一されている。家のスタイルにはバリエーションが少しあるようだ。しかし、家と家の間のスペースは想像していたほどにはなかった。他人の住居だからコメントは控える。今の自宅でもいいかな。

**************


さあ、あとは一気に小樽へ向かう。

午後5時半ごろに、埠頭公園に到着。ここが今日の、カモメと一緒の宿泊場。
場所を確認したあと、スーパー銭湯へ。



▲ 「湯の花」。天然温泉とうたっているが、やはりカルキ臭がただよう温泉。でも旅行者には便利。


お風呂に入ってさっぱりしたあとは、食事に行こう。



▲ 運河を渡る。

もう決めているところがあった。昨秋、7時半からの出航には間に合わなくなるので断念したところ。



▲ 「オタリアン食堂・海猫屋」。小林多喜二の小説のモデルとなった元倉庫を改造した店舗。
ノスタルジックな雰囲気の中、小樽近海の海の幸が味わえる、らしい。

注文したのは、店おすすめのこれ。



▲ 「ヘラ蟹のトマトクリームスパゲティ」1600エン。
ヘラ蟹は小樽近海で獲れる貴重なカニ。そのカニミソとトマトソースをからめて濃厚な味を醸し出している。カニには白身の身は少なく、自分で少し掻き出してパスタに混ぜるぐらいだ。しばらく掻き出しに熱中していたが、手が赤くべとべとになるだけなのでヤメタ。
味は? ウン、美味だった。口まわりも赤くして、パスタはもとよりソースも残さず食べた。量が少ないので、フランスパン等が欲しかった。




▲ 雰囲気もアダルトで良かった。



▲ 店を出ると、すっかり暗くなっている。


野外バンドの音がきこえてくる。埠頭の方だ。





▲ フム、オールディーズナイトか。でも、演奏している曲は ♪夏はー とか、叫んでいるのでチューブの曲かい。チューブがもうオールディーズになるんだ? オレのオールディーズは50,60年代の曲だよ(ちょっと古過ぎだよ)。



▲ さあ、静かな埠頭公園へ戻った。もう疲れたので、ブログアップは明日の朝にしょう。

明日、夜7時半出港だ。









サロベツ時間

2013年07月12日 22時46分23秒 | 青い空の日は旅立(全般)
7月12日(金)

ひんやりと心地いい風が入ってくる。



さあ、今日はどうしようか。


【続く】   8:00AM

************



朝7時ごろ起床。



▲ サロベツ湿原センターの駐車場は静か。ウグイスをはじめ色んな鳥のさえずりが聞こえてくるのみ。

ゆっくりと朝食をとったあと、もう一度湿原の散策に出かける。




▲ 湿原の夏の雲は、大きく見える。




▲ アザミに蝶が止まっていた。


少し南にある幌延ビジターセンターへ移動してみよう。


道すがらに花が咲いていた。



▲ なんの花?



▲ ハマナス。これはオロロン街道沿いによくある定番。


幌延ビジターセンターに到着。



▲ ここでもサロベツ原野の自然探索路が整備されている。




▲ 探索路は、サロベツ原野で一番大きい池、パンケ沼へ至る。



▲ ガクアジサイ?もあった。


お昼はどうしよう? ちょっと迷ったが、進路は北へ向かっていた。



▲ 最北の稚内へ向かう海岸沿いの道は、オロロン街道。信号無しの快適な道で、70km以上で皆さん走っていく。



▲ 左側の日本海をはさんだ向こうには、利尻島・利尻富士がきれいなスロープを描いている。


1時間で、稚内ノシャップ岬にあるこの店に到着。



▲ 無敵のうに丼のキャッチフレーズの「樺太食堂」。建物は実に簡素だ(笑)。
店の壁には、来たお客さんの感想文がベタベタと張ってある。私も昨秋来た店。



▲ 昨秋は、メニュー左側の「生うに三色丼」にした。その時、うにだけを食べたいと思ったので今回は「うにだけうに丼」にふんぱつした(笑)。うにが2倍入っている。



▲ じゃーん、どうだ! サービスの1品はカニにした(右ふちの白いもの)。うにの塊を数えてみると30個以上ある。ムラサキウニ30個で4410円ということになる。高いのか安いのか?知らん。

うにはとろとろだ。味わい味わいゆっくり食べた。これで、もうしばらく食べなくていいだろうか。





▲ ということで、うに丼を食べだけにノシャップ岬に来たのだが、ま、旭川で食べているのではないという証拠に、ノシャップ岬の写真(利尻富士付き)を載せておこう。

さあ、南へ戻ろうということで、再びオロロン街道を南下。




▲ オトンルイ風力発電所の巨大な風車28基が、日本海に面して建っている。



オロロン街道沿いの道の駅しょさんべつ(初山別)には5時前に到着。
ここは日本海に面した高台にある。ここで今日は車中泊だ。

温泉が併設されていて便利だ。さっそく入る。



▲ 露天風呂は日本海に面していて気持ちがいい眺めだ。私はデジカメをとりに戻った。
温泉の質は、「ナトリウム、塩化物」と書いてあり、昨日の豊富温泉と同じだ。しかし、施設、泉質の比較でいけば、此処の方がはるかに満足度が高い。◎だ。


温泉のあとは夕食。
宿泊施設及びレストランも併設しており、そこのレストランで食べることにした。このメニューがあったからだ。



▲ 多幸(たこ)ラーメン 780円。1日限定10食。
「前浜産のたこで出汁を取ったスープは旨みたっぷりのあっさり塩味。麺をすすると潮の香りが口いっぱいに広がります。」
そのとおりだった。

夕食を終えると、日没の時刻だった。





▲ 高台から望む日本海と夕陽。 きょうも終わる。


ゆっくりしたサロベツ時間も、午前中だけかい。

あとは、オロロンラインを○○kmで往復疾走してね。

やはり、オツカレさんで終わる一日。





花はどこへ行った

2013年07月11日 22時16分20秒 | 青い空の日は旅立(全般)
7月11日(木)

ブログの追加を書いたりしていて、美深の道の駅を9時過ぎに出る。

音威子府(おといねっぷ)の道の駅では、音威子府そばが食べられると楽しみにしていたが、そば屋は今日は休みの日。
次の道の駅中川で昼食にする。



▲ 自家製カツが入った中川弁当650円を食べる。カツがジューシーでコロモがサクサクでうまかった。

***************

サロベツ原野に一番近い町、豊富(とよとみ)町に2時過ぎに到着。
ここも何もなさそうな小さい町だ。JR駅前に行く



▲ あった、駅横に線路に沿って公園があり、公園で給水できると、kenharuさんのブログに書いてあったとおりだ。ポリタンク2つに水を入れてきているのだが、一つが空になったので、ここで給水した。豊富町の皆さんすみません。皆さんの税金の水をいただいていきます。


ここから、隣接するサロベツ湿原へ入って15分ほどしたところに、目的地のサロベツ原生花園サロベツ湿原センターがある。




▲ 湿原センターはサロベツ原野(湿原)の情報提供所だ。まだ新しい施設だ。



▲ Harmonyをセンター前の広い駐車場に停めて早速、湿原を周る。





▲ カキツバタの群生がちらほら見える。しかし、この花のピークは過ぎたようで花にはもう元気がない。




この時期の花、エゾカンゾウになるともっとひどい。群生はなし。



▲ ほんの一部のエゾカンゾウが残骸みたいに花をつけている。




▲ 大雪山でも見られた、群生する白い花ワタスゲが、これもピークを過ぎて風に揺れていた。




▲ この紫の花の残りは何だ? アザミ?

個々の花の盛衰には関係なく、麦みたいなヨシみたいなススキみたいな、背の高い草は湿原一面を覆い尽くしている。



▲ 木道と草と空だけ・・・ ♪ Where Have All The Floweres Gone ?
湿原とは本来こんなものだろう。ガーデンじゃないんだから。




▲ 今日は、湿原の向こうに利尻富士も、雲で見えない。




▲ 1周して湿原センターが見えてきた。

センターで係員に尋ねる、花が無いと。答えは想像どおりだった。こんなもん。時期が早いわけでも遅いわけでもない。たぶん、湿原に咲く花が限られていて、かつ開花している時期も限られている。センターが出している花だより広報を見ても、一つ二つの種類の花が今咲いてますの類のお知らせを1、2ヶ月の間流すだけ。咲いているといってもこの広大な湿原のごく一部の地域で。ということではないかなー。

明日は、海岸沿いの湿原も探索してみよう。


さあ、入浴しなくては。豊富の町に戻る。ここには日本最北の温泉というふれこみの豊富温泉がある。



▲ ふれあいセンターは日帰り入浴施設。ここの温泉の特徴は油の香りがすること。湯に含まれる油分が肌をしっとり保湿し、炎症を鎮める効果があるという。実際、湯の表面には油状の膜がうっすら見える。匂いは、私はヒバの香りのようだった。この温泉の好きずきはあるかもしれない。私は別に気にならなかった。






▲ お湯のあとは、ここの食堂で夕食にした。ジャーン。ラムロース肉でジンギスカン。940エン。自分で焼くのだ。ラム肉は、クッチャクッチャ噛んで食べた。やはり鹿肉よりは馴染みがある。味は、こんなもんだと思う。ビールも飲まずに、一人でジンギスカンをやってても、ノリに限界があるなあ。

きょうの夕食で、もう貧血は解消しただろう。たぶん肉は最後だろう。明日からは海鮮コースかな。

湿原センターに戻って、静かな原野の駐車場で寝る。

おっと、寝る前に夜空を確認しよう。もし雲が無くなっていたら、ここはあたり真っ暗、満天の星になるぞ。




道北へ向かう

2013年07月10日 23時15分00秒 | 青い空の日は旅立(全般)
7月10日(水)

十勝岳のふもと望岳台での朝は、ザーザー降りの雨だった。天窓を少し開けて寝ていたので車内が少し濡れてしまった。

今日は、美瑛、旭川を経由して、士別、名寄(なよろ)を通ってサロベツ原野を目指して北上しよう。音威子府(おといねっぷ)あたりの道の駅で車中泊か。

十勝温泉美瑛線を通って美瑛に行くまでに、今回もここに立ち寄った。



▲ 青い池。水の中に含まれる鉱物のせいで水が青く見えるのだ。
今日は、雨で池もけむっている。

美瑛町の道の駅で小休止。昼食はどうしよう。ここ両日は、自家製のり弁とかコンビニ冷やし中華とかいったモノしか食べなかった。旭川でスープカレーを食べよう。



▲ じゃらんを見て行ったのがこの店。スープカリー オアシス。旭山動物園の近くだった。



▲ 注文したのが、「チキンフランクと野菜のスープカレー」1050エン。鶏肉のフランクフルトがメイン。トッピングにチーズ100円を加えた。ご飯は黒米。ジャワティーをドリンクに選択。

辛さは5段階で選べる。私は「LEVEL5 刺激を求めてる方」だって。ウン求めてる。私は辛い香辛料の強いカレーが好きだなー。

食べる。辛い内容物が生体実験をしているみたいに喉から胃壁まで順次降りていくのが判る。
スパイシーな辛さが、口、鼻、胃に拡がる。ウ~ン、刺激的♪。背中から汗が噴き出てくる。今日は24度くらいで、暑くなくてよかった。
おいしかった。最後のスープを飲み終えた後は、思わず目をふさぎ黙想状態になった。


先の富良野の風のガーデンと同じく、7ガーデンめぐりの一つになっている「上野ファーム」へ行こう。



▲ 園内。女性がほとんど。男で同伴者なしでうろついている人は私だけだった
ような・・。










▲ アリウムだったかな。ぼんぼりみたいな大きな花が印象的。


▲ 射的山。ガーデンの背後にある。明治に屯田兵の射的訓練場として使われた。頂上からは川上盆地を囲む山々がぐるりと見渡せた。


▲ 古い納屋を改装したカフェがおしゃれ。

▲ 上野ファームは1906年からの元農場。それを近年、英国の庭園をベースに、四季折々の草花が楽しめるように北海道らしさも加味しながら今のガーデンスタイルを造りあげてきたようだ。色んな花がコンパクトに配置を計算しながら植えられている感じだった。


今回、旭川でもう一つ見たかったところへ。



▲ 塩狩峠記念館。三浦綾子が「氷点」を書き上げた旧宅を、集会場を併せて復元した。



▲ 三浦綾子のもう一つの代表作は映画化もされた「塩狩峠」。記念館はその塩狩峠の側に造られた。
塩狩峠には、犠牲の死をとげた長野政雄氏の顕彰碑が建つ。


旭川をあとにして、名寄(なよろ)を過ぎて美深(びふか)町に来た。
美深・・いい名前だ。美深の85%が森林。

美深の道の駅で、今日は車中泊。



▲ 併設されている温泉にまず入る。



▲ あたりの風景もいい。



▲ 今晩の夕食は、さっき道の駅で買ってきたコロッケ。男爵と北あかりイモと、カボチャとチーズ入りカボチャ、コロッケの4種類だ。どれがどれだか食べてみないとわからない。



▲ 美深でお休み。びふか、いい名前だ・・・





十勝岳は一里霧中

2013年07月09日 22時31分04秒 | 同上 (山歩き)
7月9日(火)

十勝岳のふもと、吹上温泉で6時に目を覚ます。
朝陽が出ている! どうなってるんだ!? 
十勝岳の登山口の望岳台へ移動する。十勝岳は雲に覆われている。しかし天気は晴れ。

雨雲レーダーチェックをすると、間もなく西からの雨雲に覆われる。しかし午後1時以降は雨雲が無くなる、予想になっている。

ずっと雨雲に覆われないのなら、とにかく行って、登ってみる価値があるのでは?
動けなくなるほど、五里霧中状況になりそうだったら、引き戻ればいい。

8時に望岳台から、見えない十勝岳を見上げながら出発。



▲ 前方の十勝岳は雲の下だ。前を歩く方は、中途から引き返した。



▲ 十勝岳と美瑛岳の分岐点に来た。9時10分。1時間経過した。距離的には1/3ほど来た。
この時点で既に小雨状態で、私は上下ともレインウェアーを着用。
  ほどなく避難小屋が見えてきた。ここで小休止。これからずっと同行することになるKさんに会う。



▲ 10時40分ごろ。小雨が降り続け、20mほど先は霧状で見えない。五里霧中まではいかないから、一里霧中だ。さきほど上から降りてきた女性は、こんな中頂上に行っても何も見えないから引き返すことにしたと。もっともだ。

それでも、私達は引き返すという選択肢をとらなかった。私は、頂上でひょっとすると晴れるのでは、という可能性に掛けようと思っていたから。仮に晴れなくても、危険でさえなかったら行ってみたらいいではないか、と思っていた。Kさんの恐れていたのは、雷。ゴロっとでもきたら即引き返す。



▲ 雪渓がある。しかしそれ以上は見えない。硫黄の匂いが強い。三つほど噴火口があるから、そのあたりにきたのだろう。匂いだけ。噴火口も噴煙も見えないのだから。登山道も硫黄で白く滑りやすくなっている。
こんなところ、二人だから、どちらも引き返そうと言い出さないから、続進したのだろう。一人では行かなかっただろう。Kさんも、あとでそう言っていた。

最後が、急坂になるのだが、歩き自体が困難になるとか危険な個所はなかった。要は恐怖心とか気持ちが雨で折れる、ということが同行者がいたので生じなかったということだろう。

雨でメガネが曇って困った。見えないのだ。そこで私は、0.1以下の裸眼視力のくせに、メガネをはずして歩いた。メガネを外したほうが、道がよく見えるのだ(苦笑)。もっとも、先にKさんが歩いてくれるから黄色のペンキサインを探さなくても良かったからだが。私一人では物理的に進めなかったということだ。

 期間限定photo



▲ 十勝岳頂上2077m(標高差1140m)に到着。11時45分。標高差3時間40分ほど要した。

頂上に着いたころ、不思議と雨は止んでいた。コンビニ海苔巻3本と、アンパン半分食べた。アンパンは全部食べたかったが控えただけ。腹はどこでも減るものだ。

Kさんは、東京から。この勤続○年の2週間休暇で北海道の100名山である7つの山を踏破する予定だとか。
7つの山とは、南から幌尻岳、十勝岳、旭岳、トムラウシ山、雌阿寒岳、羅臼山、斜里岳、羊蹄山、利尻山だ。WAO!

下りがたいへんだった。雨がまた降ってきた。

 これ何の写真じゃ

▲ 横殴りの雨。耳の穴にまで雨が入る。もうずぶずぶ濡れ。泳いだのとおんなじウェア状態だ。
けれど気温がそれほど低くないから、服をきてシャワーを浴びているのと同じさ、と思い込もうとした。

けれど幸い、下におりるにつれて小雨、無雨になっていった。

 チングルマ

▲ 旭岳と同じような花が咲いていた。眺めている余裕はなかったのだが。



▲ 2時ごろに、ようやく避難小屋まで戻ってきた。小休止できた。



▲ 向こうに望岳台の出発点が見える。あと少しだ。


望岳台の駐車場には3時ごろ無事戻った。約7時間の山行ということになる。(昨日は6時間)
それにしても、今日の山行は実に得難い体験だった。

ホテルで、私のブログをお持ちのタブレットで見てみるとおっしゃってくれたKさん。
ご覧になっているでしょうか。

今日は、御同行いただきありがとうございました。おかげさまで私も十勝岳を、あきらめずに制覇できました。あと、北海道5名山、どうぞ気をつけて、無事回られますように。また、どこかでお会いしましょう。


再度、吹上温泉へ行って入浴。



▲ 望岳台の駐車場に戻る。
十勝岳の上の方まで見えるようになってきた。 山の天気はこんなものだ。
今晩はここで車中泊。見えなかった十勝岳は夢で見て・・