青い空とわたし

青い空の日  白い雲の帆船をみていると

どこかへ どこまでも Harmonyと

走っていきたくなります

みちのく 早池峰山に登る~ハヤチネウスユキソウに出会う

2017年06月30日 21時10分46秒 | 同上 (山歩き)
6月27日(火)

晴れた!

前泊していた河原の坊駐車場1050mを喜び勇んで出発。6:20AM



▲ 本来は河原の坊にも登山口があり早池峰山に登れるが、崩落がありその登山道は無期限に閉鎖中。

従って、もう一つの登山口の小田越まで、40分ほど舗装道を登っていく。





▲ 早池峰山・小田越登山山口1215m に着いた! 7:00AM

頂上1917mも見える。





▲ まず、絵地図でコースを確認。

左端の河原の坊から現在地・小田越の登山口まできた。
ここから、ほぼ直登で早池峰山頂上まで登る。
頂上からは左側の下山ルートを通りたいところだが、現在閉鎖中。
ピストンで戻る。

累積標高差867m、CT 4時間50分。

さあ、行こう。6:30AM




▲ 最初に木道が出迎えてくれる。

刻みの入った木道で、これなら濡れてもスリップしなだろう。





▲ ブリキ缶が木棒とともに樹にぶら下がっている。

この後にも設置してあって。用途は??

山火事だぞー と叩くのかな、それとも

熊が出たぞー かな??


早速、花が目に付く。



追記:ミツバオウレン / マイヅルソウ



追記:ミヤマスミレ / コヨウクラツツジ





展望のない樹林帯を過ぎると、



▲ 一気に、蛇紋岩の岩場に出る。





▲ 左:黄色い花は、すくなくとも2種類はあった。大きいのと小さいの(笑)。

ミヤマキンバイ? ナンブイヌナズナ? イワウメ?

右:他には見なかった。




▲ この薄紫色の花は、中腹で多頻出。




▲ アップすると。きれいだね。

ミヤマオダマキ




▲ ミヤマアズマギク / アオノツガザクラ






▲ これも多頻出。

ミヤマシオガマ




▲ チングルマとミヤマシオガマのコラボで。





▲ 五合目の御金蔵と呼ばれるスポット。

岩が小判のように見えるからだろうか。




▲ 前方には頂上への岩稜地帯がそびえて。




▲ 後ろを振り向くと、遠くに薬師岳が見える。

昔の人は遥か後方の遠野から薬師岳を越えて、この山に参詣したのだ・・・

薬師岳の手前下方に、小田越登山口があるが隠れて見えない。




▲ あなたに花束を。

ミヤマキンバイだと思うのだが。





▲ おお、頂上が見えてきた。





▲ 鉄梯子を登っていく人が出てきた。

頂上は近い。




▲ この2層の梯子を登っていく。

ゆっくり気をつけて上がればよろし。




▲ はい、登ったよ。♪





▲ 御田植場と呼ばれる平地に出る。

左端の岩山が頂上だ。




▲ 雪渓傍の木道を進む。





▲ 山頂避難小屋が見えてきた。


そして



▲ 登頂!。早池峰山 1917m 9:30AM

2時間半ほど要した。


スマホ、タブレット向け;





▲ 広がるみちのくの山並み。

何がなんだかよく分からないが(笑)、

右端の高い山は、岩手山ではないかな・・

誰かが八幡平があのあたりで・・とか言っていたがそれも??


しかし、これは分かるねー、



▲ 抜きん出ている。

その美しい、コニーデ型の山容。

秋田富士だったけ、いや山形富士と言い張るかもしれない、

鳥海山だ。




▲ ズームすると。

まだまだ雪が残っているようだ。


さてさて、花の山早池峰山に戻って、



▲ この黄色い花、ミヤマキンバイ(と思う)は、岩稜に張り付いているだけでなく、




▲ 一面に咲いていた。





▲ じゃあ、ボクも昼飯としようか。

代わり映えしない賞味期限が切れたコンビニ弁当だが。



1時間ほど頂上に滞在して、そろそろ下山しよう。10:30AM


ボクの前には15人ほどの女性団体さんがいた。

ガイドさんが、立ち止まって道端で指差している。
皆さんが集まる。

何だろうアレは、とボクもそのあとに、そのポイントを見ると、
花期は7月上旬~8月



▲ こ、これはあの高貴なエーデルワイス、ウスユキソウではないか!

花期は7月上旬から8月上旬、とガイドブックに書いてあるから今回はあきらめていたのだが、
見れるとは、これは行幸僥倖です。



▲ 早池峰山の固有種で、ここのはハヤチネウスユキソウという。

礼文島で見たレブンウスユキソウと、どう違うのかは知らないが、その気品ある花様は同じだ。




▲ その後も、ガイドさんはハヤチネウスユキソウが見える度に、指し示してくれた。

5,6箇所ぐらいだったろか。
多くはない。
登ってくるときは、全くボクは気がつかなかった。

ガイドさんによれば、開花ぶりはまだ「高校生」だと。
まだ時期が早いらしい。
触れてはいけない。はい。




▲ これは、かなり星型になってきてはいる。

イイネー、よかったねー。
早池峰山にきた甲斐があった。

ありがとう、ガイドさん。


他にも



▲ こんな黄色い花も。

追記: ホソバイワベンケイ




▲ 3種のコラボもいいねー。





▲ 登山口に、無事戻った。12:30PM

また舗装道路を下って河原の坊駐車場へ戻った。1:00PM

時間はまだ早い。さあ、どうするべ?

まだ、決めていなかった。

例によって、スタバコーヒーを淹れながら休憩したのち、

向かった。


************


少し北上して、盛岡から西へ秋田の方面へ走る。



▲ 中途で、道の駅・雫石あねっこに寄る。

雫石(しずくいし)といえばスキー場が有名だが、スキーにきたわけではない。

この道の駅は温泉を併設している。

お風呂に入って、スッキリ♪ 

そこから秋田仙北市に入って、田沢湖の西岸から山へ再度入った。




▲ アルパこまくさ。

ここは、温泉場でもあるからここで入浴できたか・・

明日は、ここを起点にして発着するバスに乗って次の花の山へ行こう。

では、おやすみなさい。





出発!

2017年06月26日 19時38分38秒 | 青い空の日は旅立(全般)
6月26日(月)

昨晩、夜遅く出発した。

東北道・羽生PAで車中泊。



▲ 那須高原SAで昼食。トン汁定食。

北に行くにつれて晴れ間が多くなってきた♪



で、ついたのはイーハトーヴ岩手の花巻。



▲ 今晩はこの登山口で前泊だ。


10年前に遠野を周ったときに、カッパ淵の近くにこの山へ続く古参道の鳥居があった。



▲ 古参道跡

その時初めてこの山の名を知った。



▲ 同時に、わが駅前にはなぜかこの山の名前を付けている店があった(笑)。


それから10年、とうとうこの山に登ることになった。

明日は、晴れてくれ。

旅準備:ボクもこれでキャンパーだ

2017年06月21日 12時06分57秒 | これからの旅予定
6月20日(火)

おお、見えてきた・・



▲ 義母見舞いの運転手役を終えて帰る途中で、





▲ 先月登った(いや正確には、中途まで歩いた)妙義山だ。


さあこれで、今月のボクの役割は終えたかな。


自宅に着くと、



▲ アマゾンで注文したこの本が来ていた。

「北海道にあるキャンプ施設の大半と思われる、327カ所を掲載しています。」

ということで、これがあればバッチリ(フルっ)、アウトドア。


キャンピングカーに乗ってはいるが、ボクはいわゆるキャンパーではない。
過去10年、キャンプ場に泊まったことはない。
駐車場専門の、生粋の路上派なのだ。

しかし昨年の夏、北海道はさすが北の大地、なんと無料のキャンプ場が多いことを知った。
試しに2カ所ほど泊まって・・、その味をしめたのだ。

今年は、山のあとキャンプ場でゆっくりするのもいいかなと。



▲ しかしキャンプ場では、当然だが日中はお日様サンサン。

日陰を作るシェードというかタープがないと炎天下に晒されて、クルマに引きこもりになる(笑)。
本来の緑のアウトドアを十分に楽しめない。

で、遅ればせながらタープをホームセンターから買ってきた。(税込8000円弱)

テーブルもチェアもクルマに載せてはいるが、今までほとんど出番がなかった。
しかしこのタープがあれば、その下に設営できる。して、まったりアウトドア生活が可能に!?。


うむ11年目にして、ようやくキャンパーデビューだ!!


いよいよ出発が、秒読みに入ってきた(ホントかい)。




白砂山は雪山だったが、花の稜線と湖畔トレッキングが楽しい

2017年06月15日 16時19分50秒 | 同上 (山歩き)
6月12日(月)

前日から白砂山の登山口駐車場に来ている。
白砂山と言っても、ほとんどの方はご存じないだろう。




▲ 広~い駐車場。

新潟県・湯沢町と、(大地震のあった)長野県・栄町と、群馬県・中之条町との3県の県境にあるのが白砂山2140m。
一応、二百名山に入っている。


日帰りで登れる先が無くなったボクが最近買った本に、



「高山植物の宝庫」として載っていたから、北海道山旅の前準備として来たのだ。





▲ 駐車場の前には、こんな青い湖、野反湖(のぞりこ)もあるし、悪くはなさそうだ。

気がかりは天気。

南の群馬側はこのように晴れているが、新潟側は雲がどんよりと覆って山にかぶさっている。

それに寒い。この駐車場でも7度Cだ。





▲ 6時ごろは山全体が雨雲に覆われていて、いっそ帰ろうかとも思った。

が、その内に雲に切れ間も出てきて、白砂山登山口1620m を7時半ごろ出発を決意。





▲ 登山口の看板から。

現在地の白砂山登山口からほぼ東へ、堂岩山を経由して白砂山へのピストン山行だ(だったが・・)。

コースタイムは、本では6時間40分。累積標高差1176m、中級と記載されている。

Let's go !




▲ このハンノ木沢出会いの沢を渡って、

水場を過ぎて、登山口出発から2時間ほど経った頃、





▲ 雪渓が現われた。

初めこの雪道はすぐ終わるだろうと思ったが、ところがどっこいこれが長い。

なんだ、これじゃ雪山じゃないか・・。

幸い雪は固めで、アイゼン無くとも登れたが、20分ほど雪道を歩くことになった。

空も再び曇り模様に転じた頃、二組の降りてくる方に出会った。

上は霧雨状で、あきらめてもう下山するということだった・・





▲ まあ、イワカガミも綺麗だし、もう少し登ってみるか。。


訂正追記:これはイワナシ(岩梨)です。(信さん)





▲ 堂岩山2051m に到着。

この先の分岐点で、それまで全く見えなかった白砂山が姿を現すらしい。
そこまでは行ってみよう。






▲ 白砂山(左)と八間山(右)への分岐点に到着。10:24AM

3時間経過して10分ほどビハインドだが、大体コースタイムどおり。




▲ しかし、白砂山の方角は・・・何も見えない!

上方に、その稜線とともに姿を現すはずの白砂山は、霧の中、雲の中。

こりゃ、ダメだ・・。

白砂山は止めた 




▲ かたや、右手の八間山(はちけんさん)の方は少し雲が切れて晴れ間も見える。

登ってきた雪渓を下ってもしょうがない。

帰りは、八間山を迂回して下ろうか。

(この迂回コース選択は正解だった)




▲ まずは、腹ごしらえお得意の前日調達のコンビニ助六寿司を食べる。


出発。

八間山への迂回コースは、ずっと稜線上コース。



▲ この星型の白い花は、ずっとあちこちで道連れだった。

この上信国境沿いの山の、エーデルワイスだ。(またいい加減なことを)


追記:バイカオウレンかミツバウオレン (信さん)




▲ このツツジみたいな木も多かった。


追記:これは信さんの言われるムラサキヤシオツツジ(紫八汐躑躅)でしょうね




▲ しかし心を捉えるのは、あちこちに伸びるダケカンバ(岳樺)、じゃないかな。

薄緑色の、小さな葉をいっぱいつけて、空に揺れるダケカンバを見ていれば心も揺れるよ。





▲ 茶色がかった白い樺(かば)を持つダケカンバは、あちこちに群生している。






▲ アジサイの種類だろうか、こんな白い花が咲く低木も山道ぞいに多かった。


追記:アジサイとは関係ないようだ。ムシカリ(虫狩)です(信さん)



そして、ご存じこの花。



▲ シャクナゲ(石楠花)軍団も多かった。




▲ 蕾(つぼみ)状も開花も、あちこちで目を楽しませてくれる。





▲ 八間山への稜線上コースの右手群馬県側は、下るに連れて晴れてきた。

パノラマ状に広がる山並みがうれしい。

ずっと向こうに、でこぼこに黒い山波が広がるのは・・



▲ 初めもしや八ヶ岳連峰!? と思ったが、ここは上州・榛名連山らしい。





▲ これは、シラネアオイ(白根葵)のようだ。

これを目当てに八間山に来る人もいるらしいが、2箇所でしかも数輪だけ咲いていた。
これは季節が早いためか遅いためかは、シラネー。




▲ 他に赤い蕾や、黄色い花も。

この黄色い花は、道端にあちこちで咲いていた。
下山して湖畔にも咲いていたが、タンポポではない。


追記:赤い蕾は、サラサドウダンかベニドウダン (コアジサイさん)





▲ 向こうに、八間山の頂上が見えてきた。

展望が良さそう。
帰りの白砂山登山口への分岐点になるはずだ。




▲ 八間山頂上


頂上から今まで歩いてきた方向を振り返ってみると、



▲ ↓ の山が、白砂山のはずだ。

そこへは稜線を歩いて登らず、手前の赤の稜線を下ってこの八間山頂上へ来たわけだ。

先行する人で、今日白砂山まで登ったという人に出会ったが、頂上は何も見えずで風が強く、ミゾレみたいなのが降ってきたとか。

八間山への迂回路は、花も見れて正解だった。


では、八間山頂上のここから「登山口」の方向へ向かって下りていこう。

(この「登山口」が誤解だった)





▲ しばらく降りてくると、先ほどのダケカンバに代わって、よく似ているこの樹が増えてきた。

そうシラカバ(白樺)だ。

ご存じのとおり、岳樺の木肌は薄茶色でよく剥けている、だが白樺はペンキを塗ったような白。
植生も、字のごとくダケカンバのほうがシラカバより高地に群生する。

葉の色も、シラカバの方が緑が濃いような気がした。


それとここまで降りてきて、ボクは道を間違えたことに気づいていたが・・ もう後の祭り。




▲ あははー、降りて来て着いたのは八間山登山口(富士見峠)だ。




▲ 八間山頂上での「登山口」への標識は八間山の登山口であって、白砂山の登山口ではなかった!

ずいぶんと、白砂山登山口から遠くへ来たもんだ。
これで、1~2時間は余計に歩くだろう。

じゃあ戻りは、どうせ車道ではなくて野反湖湖畔ぞいに歩こう。





▲ あの野反湖の右岸湖畔沿いに歩こう。

白砂山登山口の駐車場は、この奥の奥だが・・(見えない



▲ 車道から、湖畔へ下りていく。





▲ いいねー。

ブルーの湖面は、光のさざ波が寄せてくる。





▲ 山側の斜面には、白樺がびっしり群生している。

八ヶ岳の八千穂にもマイレイクと白樺群生地があるが、ここのほうがスケールが大きい?


しかし、そのなかでも気になったのは、



▲ 湖畔にスクッと立つ一本の白樺。

湖面から山斜面へ吹き上げる風に、枝葉を左に流しながらも、

独り立ち向かい、青空に陽を受けて輝く、この立ち姿・・・


(誰かに似ているなあ?)






▲ 1時間半ほど野反湖畔を歩いて、ようやく駐車場に戻った。

午後4時半。駐車場を出てから9時間たっていた。

幸いからだの不具合は出ず(^^)。

うん、東北・北海道への山旅の準備が十分できたかな。




6月13日(火)

昨晩は、白砂山登山口から30分ほどクルマで下った、ここ道の駅・六合(くに)で車中泊をした。




▲ 道の駅・六合での朝。




▲ 昨晩は、この道の駅に併設されている応徳温泉に入った。





▲ 昨日の応徳温泉。

薄めの硫黄泉で、臭気もそれほど強くはなく気持ち良かった。
当初客は、ボク一人で、浸かりながらそのまま寝そうになってしまった。




▲ 改めて、温泉前の立て看板を見ると・・・。

「平成4年8月皇太子殿下が、白砂山登山の後、ご入浴されたことは有名です」

おおお、知らなかった。

ここは、ロイヤルマウンテンにロイヤル温泉だったのだ!!


おお、これでこれから、「オレは天皇様と同じ風呂に入ったことがある」と自慢できるぞ