1月19日(木)
今日は、上野に出かけた。
ここずっと続く冬の関東晴れで、風が冷たい。
手袋をしてきてよかった。
JR上野駅で下りて、すぐ目の前にある上野公園へ入っていく。
▲ 動物園を過ぎて、公園の奥にある
東京都美術館へ。
deco さんの友人のお誘いを受けて、ここへdecoと二人で来た。
▲ 池坊東京連合支部
いけばな池坊展が開かれている。
友人のMさんの作品も展示されている。
生け花については、ボクは全くの門外漢だが、ツレは生け花みたいなものを自宅に飾ったりするので、全く関心がないわけでもない。
▲ まず、「新風体」と表示のあるコーナーを観る。
新風体とは、床の間等に飾る伝統的な「正風体」に対して、現代の住空間や感性に合わせた生け方らしい。マンションの玄関口にマッチした様式とでも言えるだろう。
▲ 新風体。
今は冬場だから、冬の厳しさを葉を落とした枝を配して、春への期待をつぼみとか小さな花に託したような作品が多いような気がする。
ボクは、ゴテゴテしてなくて、すくっと伸ばした枝先が美しいと思う。
▲ 友人Mさんの作品。
レリアというランの花を中心にあしらっている。
春よ来い来いと呼んでいるようだ♪
これは様式分け的には、「自由花」。
まったく自由な生け方。
Mさんは、木の皮とかも題材になるので、材料を求めてよく散策するという。
▲ 展示場を上から眺めて。
平日でもあり、観に来ているひとは女性がほとんど。
▲ 家元の池坊專永さんの展示への祝辞が貼ってあった。
私達は「美しい」とか「きれい」という言葉をよく口にしますが、大きく分けて、美しさには色形の美しさと精神的な美しさの二種類の美があります。
おそらく、色や形の美しさは人に教えられなくても認識できる美しさですが、精神的な美しさはどうでしょうか。精神美とは、五感を通して心が感じる美しさといえます。さらにいえば、自己の感性を磨けば磨くほど、さまざまな美に気づくことができる美しさです。
・・ある日突然見慣れた庭の花や街角の並木の美しさに感動することがあります。それこそが、感性の階段をひょいと一段登った瞬間なのだと思います。・・さまざまな人々のさまざまな美感にふれることは、間違いなく自己の感性を磨くきっかけとなります。
やはり、いいことおっしゃいますね。
中途から我々にジョインしてくれたMさんと、外へでる。
食事時だ。
池坊展は初めてではない。
数年前にも、お誘いを受けてここへ来た。
その時の昼食は、公園内のあの上野精養軒でもちろん伝統のデミグラソース・ビーフシチューを頂いた。
今回は、同じく公園内にあるここにしましょうとMさんがいう。
精養軒の裏に隣接している和食の店だ。
▲ 上野の杜
韻松亭 (いんしょうてい)。
明治8年創業の豆腐料理を中心に提供する会席料理店らしい。
もうすでに、何人もお待ちで。
ここも、ほぼ女性の方ばかりで。
▲ お品書きが、出ていまして。
ここのメインとみられる「花籠本膳」3,600円にしませう。
▲ 待っているあいだ、公園の水仙を眺めたり。
水仙を見るのも久しぶりだ。
冬らしくて、愛らしい花ですねー。
▲ 10分も待たずに、我々が呼び入れられた。
この和風一軒家は意外と客室が多いのか、回転が速いのか早いねー。
精養軒の時は30分以上待った覚えがある。
階段をギシギシと上がっていって、
▲ 4組が入れるお部屋で、窓がわでは不忍池(しのばずのいけ)でも見えるのかしらん。
花籠本膳;
▲ 一の膳。
左から、ゆば刺し、豆腐、茶わん蒸し、マグロ刺身。
ゆばも豆腐も、なんかコクがあって、
舌触りも良く、うん美味い。
▲ 二の膳。
花籠。メインだね。その名のとおり彩りがきれいだ。
手前の小鉢は、なんかの和え物。
白い糸状のモノは、春雨を揚げたモノらしい。
一つ一つを味わいながら食べる幸福・・・
▲ 三の膳とデザート。
左;シイタケとエビの揚げ物、豆ご飯、赤だし汁、香の物。
右;生麩(なまふ)とヨーグルト。
ゆっくり食べて、もうお腹いっぱいだ。
▲ さあ、もう出ましょうか。
まもなくランチタイム(3時まで)は終わるし。
陽が斜めから部屋に入ってきた、
窓の外を眺める。
▲ 不忍池はなかったが、右側の木立は梅の木だろう。
もう小さい赤い花が咲いていた。
。。。。
アメ横側の上野駅出口へ歩いていって、すぐ駅前の喫茶店に入った。
椿屋珈琲店・上野茶廊。
「珈琲マイスターが淹れる本格派のサイフォン珈琲を、高級感あるアンティークな雰囲気の中でゆったり楽しんでいただく喫茶店」と、スマホHPに書いてある。
▲ 「深煎り~チョコ添え」980円。
え、タケーな。と思ったが女性陣のカフェラテも1000円だし。
器もウチの家と同じだし、このちっこいチョコが高いとも思わないし・・
珈琲のお味は、すっきりと苦くて良かったけれど。
わかった!
▲ 給仕さんがメイドカフェみたいだから!
(誤解されるよ)
それを言うなら、大正時代の女給さんみたいな!
レトロで統一されているから、お高いのでしょう。
女性お二人の近況報告も十分尽くされたようだし、
そろそろ帰りましょうか。