1月10日(金)
五重塔と富士山。
京都でも富士山が見えるのだろうか?
物見高い私は確認に出かけた。
昼前に、ナビにも載ってないこの地へ着く。(京都にしては近すぎる)
ここは、
新倉山浅間公園(あらくらやませんげんこうえん)
。
▲ だだっぴろい駐車場には、そうあの白いメロンパンみたいなお山が、もう見えている。
駐車場脇の階段を少し上がっていくと、神社があった。
▲
新倉浅間神社。小さな神社だが、まだ初詣の参拝者らしき人達がそこそこ訪れている。
この神社の右横の階段をさらに上がっていく。
▲ 心したほうが良い。この階段は397段もある。397に宗教的意味があるわけではない。単に多いだけだ(笑)。
息を切らして上がると、あったあった五重塔が。
▲
忠霊塔。太平洋戦争の戦没者を慰霊する塔らしい。ちょっとカラーが派手目だな。
きょうは当ブログ専属モデルのエスコートをいただいたが(笑)、彼女のダウンカラーのけばさ、も負けていない。
▲ 雪をいただいた富士山と五重塔とモデルさんの構図。垂れかかっている木々は桜の樹だから、春に桜も加われば、合成写真のような美の世界が現出する(笑)。
実はこの新倉山浅間公園の存在を知ったのは、つい最近だ。「るるぶ」のガイドブックにも載ってない。
先月の日経新聞(12月24日)の
「観光立国の素顔」という特集記事にこの地が紹介されていた。
日本人はこの地を観光には訪れないが、日本に関心のあるタイ人なら誰でも知っている人気スポットらしい。雪をかぶった富士山と京都のような五重塔が一緒に見られるところとして、タイの人気口コミサイトでこの写真が広まり「あこがれの地」になったという。記者が訪れた時には、歓声を上げるタイ人があふれていて、日本人の姿はない。男性のワッチャイ・ウタナラ(42)は持参した一眼レフカメラでタイで見てきた写真と同じアングルで何枚もシャッターを切った。「本当に美しい。なぜ日本人はこの景色を見にこないんでしょう。不思議です。」
タイ人にそこまで言われると、来ないわけにはいかないでしょ(笑)。
▲ さらに、新倉山を上に登ると東屋(あずまや)が置かれている。
ここからは、何物にも遮られずに富士のお山がゆっくり眺められる。
▲ 富士の北側斜面が見える。向かって左の東側斜面は、陽が当たるからだろう。雪面が暖められて水蒸気の雲がゆらゆらと上に立ち上り雲に成る様が見てとれる。
今日は狙い通りの快晴、青い空。ラッキーだ。富士山はこうでなくっちゃ。
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男が次に向かったのは、
道の駅「富士吉田」。
▲ 何回か来たことのある広い道の駅。 もちろん、富士山(東側)も丸見えだよ。
▲ この道の駅にきたら、というか富士吉田ではもちろん、
吉田のうどんだ。太くコシが強めの麺が特徴だ。
わかめとねぎとキャベツ、そして桜肉の入った「肉わかめうどん」500円を注文。いいんじゃないの。
▲ この道の駅にきたら、もう一つやることがある。道の駅の脇から出てくる「富士山の伏流水」を汲むことだ。今日は平日だからか、順番待ちの列がない。ラッキー。あとでこの水でコーヒーを淹れよう。
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うどんも食べた、水も汲んだ。
次は、パワーをもらいたいというモデルさんの希望もあって、近くの
北口本宮浅間神社へ向かった。
▲ 入り口の鳥居の上の表札?看板?(正式名を知らない)には、その名もずばり
「富士山」だ。
富士山そのものがご神体だからだ。この神社へは、数年前の夏に「火祭」を見に来て以来だ。
▲ 高い杉の並木道を通って、本殿に到着。この大鳥居は現在60年ぶりの建て替え中だ。
▲ 一人、何を祈願しているのだろうか。ビジネス繁盛?(笑)
この神社の裏には、富士山への登山口がある。ここから登るのが一番由緒正しい。
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富士浅間神社を後にして、日没までにどうしても今回は行きたいところがあった。
山中湖へ向かう。山中湖の東側を回って三国峠に至る途中のビューポイントへ。道は一部軽く凍結していた。
▲ このビューポイントの駐車場は狭い。日没までに間に合った。
▲ ここは
パノラマ台。山中湖と富士山を望む絶景ビューポイント。中でも夕暮れ時がベストとか。
▲ 薄赤く、暮れなずむ富士山。 私は無言で・・ 眺める。
パノラマ台から下りて、山中湖の東岸を再度走行する。
この東岸を先ほど通った時は、多くのクルマとカメラを持った人がいた。
▲ 太陽はちょうどここから見たあの富士山の頂上近辺に没したから、いわゆるダイヤモンド富士狙いのカメラマン達だったのだろうか。
decoが、湖の下を覗いている。何を見ているのだろう?
▲ 白鳥が寄ってきたのか。
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今晩のねぐらは、先の道の駅「富士吉田」。ここで車中泊だ。
▲ 道の駅には、
ふじやまビールPLATZ館が併設されている。ここは、富士山の伏流水で造られた新鮮な地ビールを製造、提供するレストランだ。
前回、ここで車中泊したとき入ってみたいと思っていた。しかし一人で食するところではないからね。
▲ ビールの蒸溜器がある。 当然、先ず地ビール
「ふじやまビール」を注文。
左が、
ヴァイツエン。 フルーティな風味が特徴。
右が、
ピルス。 一般的な種類のビール。こちらの方が、スッと喉に入る。
グラスの上部に泡が付いているのは、もう乾杯をしたあとだからだ。(失礼)
▲ 注文した料理も並んだ。ミックスピッツア、ソーセージ、シーフードサラダ、フライドポテト。
270席の広々としたレストランなのだが、私達の他は、6名ほどの男グループの計2組だけ食事していて、もう貸切状態。
じゃあ、もう一度 Cheers!
お疲れさん。
【続く】