10月28日(月)
昨日の刈込池を見たあと、そのまま荒島岳に登る登山口駐車場へ来た。
▲ その中出(なかんで)駐車場での朝。
7:20 に駐車場を出発。
その前に、登山コースをチェック。
▲ 登山コースは三つほどあるが、ボクが選んだのは中出(なかんで)コースだ。深田久弥先輩が登ったコースだ。
そもそも、なぜ荒島岳1524mか。それは福井県で唯一の「百名山」に入っているからだ。深田久弥の選定し著した「日本百名山」の88番目に載っている山だ。その冒頭には;
「私の故郷は石川県大聖寺だが、母が福井市の出だった関係から、中学(旧制)は隣県の福井中学へ入った。山への病みつきはその頃からである。大聖寺町と福井市を拠点とする附近の山へはよく登った・・」
深田の進学した福井中学とは、ボクがその同窓会に来たF高校(現在)のことである。そのことは以前にも書いた。しかし石川県出身の深田がなぜ福井中学に進んだのかは疑問だったが、お母さんの実家から通学しやすかったのだろう。これで納得。
では先輩、不肖Sora 荒島岳を登らせていただきます。7:20AM
▲ 駐車場から5分ほど舗装道路を登ると、中出コース登山口へ入る。
▲ ブナ林が陽を浴びて明るい。
傾斜は比較的緩やかだ。
頂上への中間点の小荒島岳1186mに到着。
▲ 二人組が先行して休憩していた。このあとずっと付かず離れずでの山行となった。
正面に見えるのが荒島岳の頂上だ。
左横(北東)には
▲ 遥か遠くに白山2702mと別山2399mが見える。
昨日散策した刈込池は、もちろん見えないが位置的にはその下方だ。
▲ 白山をズームすると、別山とともに冠雪している。
下山してから知ったことだが、本日28日に初冠雪したということだ。平年より11日遅い初冠雪とのこと。
▲ シャクナゲ平に到着。10:45AM
勝原コースとの分岐点だ。
▲ 少し平なスペースがあるだけ。シャクナゲは時期的にもない(笑)。
ここで小休止。
▲ 「もちが壁」と名付けられたクサリ、ロープの急騰が始まる。
一応、百名山だから当然だ。
▲ 前荒島、中荒島と呼ばれる小ピークに入ると傾斜は再び緩やかになる。
頂上はもう少しだ。
▲ あそこが頂上だろう。
▲ 荒島岳頂上1523m に到着! 12:00 4時間半ほど要した。
正面には白山。
▲ 白山方向を正面として、左手には盆地状の大野市内。その右手の奥まった平地が勝山市内。ボクが生まれたところ。
「数年前の五月、私は勝山の姉を訪ねた折、荒島へ登る機会を逃さなかった。勝山から大野へ向かう間から眺めた荒島岳は、文句なしの立派な山であった。『美しいですね』 と私は、自家用車に乗せてくれた親戚のTさんに声をかけると、『良うゴエス』という返事。なつかしい越前弁である・・」
ハイ、荒島岳よーごえすよ。
▲ 大野盆地から山を越えた向こうに、少し霞んで見えるのが福井市内。ボクが育ったところだ。
市内からさらに山を越えたところは、日本海だ。
▲ さて、正面に戻ると白山。
「頂上からの第一の眺めは白山だった。まだたっぷり雪をおいて、神々しいほどの美しさで東北の空に立っていた。」
5月初夏の白銀は、さぞ煌めいたことだろう。
▲ で、もう一度白山をズームして。
横にいたおばちゃんは、室堂の赤い屋根が肉眼で見えると言い張っていたが、見えねえよなあ。
▲ 頂上には、小さな荒島神社が。
頂上はパノラマ。山並みの方位盤もあって、北アルプスも見えるようだが、同定は困難。
今日は、ちゃんとお弁当は調達してあって、頂上でゆっくり楽しんだ。
下山開始!
▲ 眼下に見えるのは、その頂上を通ってきた小荒島岳。
▲ 下り坂は慎重に辿って、ダケカンバ、ブナ林を抜けて下山。
▲ 駐車場に戻ったのは、15:40 だ。
8時間半ほどの山歩きで、十分すぎるほど堪能した(笑)。
残っているクルマは10台から3台になっていた。二人ペアのかたは更に遅れて戻ってきた。向こうのバンで百名山巡りをしていて、次は大山に行くとか。がんばってください。
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車内での珈琲ブレイクのあと、道の駅・禅の里に行くか、ここに行くか迷ったが、やはりここに。
▲ 勝山市の「水芭蕉」という立ち寄り湯。
勝山は恐竜の骨が発掘されたことから恐竜の里として有名に。近くに恐竜博物館がある。で、温泉入口も恐竜のイラスト。
▲ 温泉のあとは、食事処で地元名物「おろしソバとソースカツ丼のセット」を。
ここは、このセットがあるからねー、ここにしたのだ。
冬は、勝山ジャムスキー場で滑って、ここで湯に入って、これ食べて、ここで車中泊がボクのセットでして。
一応、受付のオジサンに「酒飲んじゃったので、車中泊させてくれ」といつもの口実を言うと(笑)、「いいですよ。でもさきほども市から熊注意してくれと警告車が来てましたから。注意してください」
全国放送されていた、この熊親子は今日捕獲されたのだが、他にも柿を求めてクマが市内を出没している情報があるとか。市のホームぺージには熊出没情報覧があった。
うmm、ボクのふるさとは、恐竜だけでなくて、クマでも有名になってしまうじゃないか。なんてことだ。
その晩は、クルマのドアは2重ロック、夜中は絶対開けないようにして一人一台、車中泊したことだった。
荒島岳は;