8月25日(土)
高倉健の6年ぶりの映画出演作「あなたへ」が、今日、全国で封切られました。
妻の故郷・・長崎平戸の写真館で私。。でなくて健さん
朝9時の最初の上映時間に合わせて、近くの映画館へ観にいきました。
もう何年も映画館へ行ってませんでしたが、キャンピングカーでの一人旅が大きな役割を占める映画、ということでしたので、私は勇んで出かけました(笑)。
「亡くなった妻から届いた絵手紙。そこには今まで知らされることのなかった“故郷の海へ散骨してほしい”という妻の想いが記されていました。
その真意を知るために、故郷へ向けて旅を始める主人公。その旅は、富山から始まり飛騨高山、京都、瀬戸内、北九州、門司、そして長崎県平戸市の漁港・薄香へと続きます。旅情あふれる風光明媚な地で出会うさまざまな人々とさまざまな人生。出会い、そして別れ。それは、妻の愛情の深さに気付かされる旅となります。
人と人との絆の大切さに改めて気付かされた現代の日本。
妻の想いを胸に旅する男が、さまざまな人生との一期一会の出会いを通し、人と人とが生きていくことの難しさ、人生の迷いや幾重にもかさなる想いを浮かび上がらせます。」
(映画「あなたへ」公式サイトの解説より抜粋)
***
種田三頭火が好きなビートたけし演じる元国語教師が、Harmonyと同一車種のキャンピングカーに乗って登場↓。放浪と旅の違いの解説など、私も同じようなことを得意気に言ったような、気恥しい場面も出てきます。
たけしと
それに、各地の情景も私自身が訪れていますから、なつかしいですね~。
田中裕子が、宮沢賢治作詞作曲の「星めぐりの歌」を数回歌いますが、上手で、印象的です。
亡き妻も他の登場人物もみな、心の底に生きる哀しみを背負っている人間たち、それでも生きていく、いかざるをえない、というテーマがいいです。そのテーマを、主人公の健さんが寡黙にがっちり支えている、という構図ですね。
たどり着いた平戸・薄香の郵便局。主人公が局留めで受け取る、妻からの「あなたへ」の最後の絵手紙には、ただ、「さようなら」とだけ記してあります。
平戸まで来させて、メッセージはなぜ、「さようなら」だけなのでしょうか?
これ、解釈は他にもあると思いますが、亡き妻の真意・願いは、主人公のこれからの時間は、妻への想い出、未練に費やすのではなく、残された自分の時間を大切に生きてほしい、ということでしょうか。
そのためには、未練の余地を断ち切る「さようなら」しか残さない。
夫は、過去ある自分を承知で愛して、夫婦という短い時間を共有してくれた。私はその時間だけで、もう十分。私は夫に、最後に「さようなら」と言えるだけで充分です・・・
という感謝の想いを込めた妻の言葉が「さようなら」だったのでは、と思うのです。
散骨の願いすらも、墓参等の死後の気遣いを断ち切るための、妻の深い愛情の表れだったのかもしれません。
ここで、妻もまた、寡黙に、自分を抑えた深い愛情で、夫を支えようとする構図に重なるのです。
妻と
ここまで考えると、いやあーこの映画は、もうキャンピングカーの映画だけではないことが分かりました(笑)。
それに、私は、ちょっと饒舌すぎる。健さんみたいに寡黙にならねばイカンなあ(笑)。
映画の元になった同名の小説が、文庫本で出ているようですので、読んでみたいと思います。
関連記事ブログ : 「高倉健の存在感」町田の独り言
高倉健の6年ぶりの映画出演作「あなたへ」が、今日、全国で封切られました。
妻の故郷・・長崎平戸の写真館で私。。でなくて健さん
朝9時の最初の上映時間に合わせて、近くの映画館へ観にいきました。
もう何年も映画館へ行ってませんでしたが、キャンピングカーでの一人旅が大きな役割を占める映画、ということでしたので、私は勇んで出かけました(笑)。
「亡くなった妻から届いた絵手紙。そこには今まで知らされることのなかった“故郷の海へ散骨してほしい”という妻の想いが記されていました。
その真意を知るために、故郷へ向けて旅を始める主人公。その旅は、富山から始まり飛騨高山、京都、瀬戸内、北九州、門司、そして長崎県平戸市の漁港・薄香へと続きます。旅情あふれる風光明媚な地で出会うさまざまな人々とさまざまな人生。出会い、そして別れ。それは、妻の愛情の深さに気付かされる旅となります。
人と人との絆の大切さに改めて気付かされた現代の日本。
妻の想いを胸に旅する男が、さまざまな人生との一期一会の出会いを通し、人と人とが生きていくことの難しさ、人生の迷いや幾重にもかさなる想いを浮かび上がらせます。」
(映画「あなたへ」公式サイトの解説より抜粋)
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種田三頭火が好きなビートたけし演じる元国語教師が、Harmonyと同一車種のキャンピングカーに乗って登場↓。放浪と旅の違いの解説など、私も同じようなことを得意気に言ったような、気恥しい場面も出てきます。
たけしと
それに、各地の情景も私自身が訪れていますから、なつかしいですね~。
田中裕子が、宮沢賢治作詞作曲の「星めぐりの歌」を数回歌いますが、上手で、印象的です。
亡き妻も他の登場人物もみな、心の底に生きる哀しみを背負っている人間たち、それでも生きていく、いかざるをえない、というテーマがいいです。そのテーマを、主人公の健さんが寡黙にがっちり支えている、という構図ですね。
たどり着いた平戸・薄香の郵便局。主人公が局留めで受け取る、妻からの「あなたへ」の最後の絵手紙には、ただ、「さようなら」とだけ記してあります。
平戸まで来させて、メッセージはなぜ、「さようなら」だけなのでしょうか?
これ、解釈は他にもあると思いますが、亡き妻の真意・願いは、主人公のこれからの時間は、妻への想い出、未練に費やすのではなく、残された自分の時間を大切に生きてほしい、ということでしょうか。
そのためには、未練の余地を断ち切る「さようなら」しか残さない。
夫は、過去ある自分を承知で愛して、夫婦という短い時間を共有してくれた。私はその時間だけで、もう十分。私は夫に、最後に「さようなら」と言えるだけで充分です・・・
という感謝の想いを込めた妻の言葉が「さようなら」だったのでは、と思うのです。
散骨の願いすらも、墓参等の死後の気遣いを断ち切るための、妻の深い愛情の表れだったのかもしれません。
ここで、妻もまた、寡黙に、自分を抑えた深い愛情で、夫を支えようとする構図に重なるのです。
妻と
ここまで考えると、いやあーこの映画は、もうキャンピングカーの映画だけではないことが分かりました(笑)。
それに、私は、ちょっと饒舌すぎる。健さんみたいに寡黙にならねばイカンなあ(笑)。
映画の元になった同名の小説が、文庫本で出ているようですので、読んでみたいと思います。
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