9月21日(木)
明け方に鐘の音が聞こえた。
あとでたずねてみると、隣の北向観音の鐘だと。
▲ ま、ともかく朝風呂だ。
朝日のさす悠々の湯。
また、誰もいなくてユーユーだ。
ここのお湯は、無色透明、単純硫黄泉。
しつこくなくて、湯けむりの中にゆったり浸かっていると、また寝てしまいそう・・。
▲ 8時半に朝食。昨晩とおなじ個室で。
洋食も選べるのだが、ホテルじゃないのだからやはり「和」だろうということで、全員和食を選択していた。
まず、りんごジュースを飲んでスッキリと。
▲ できたてのお豆腐が、籠にいれて各自に運ばれてきた。
すくって、たまり醤油につけて食べる。
ヘルシーだね。
朝食のあと、昨晩に男性は入れなかったお風呂へ。
本館の岩風呂の横にある
▲ 桶みたいな檜の露天風呂へ。
▲ また独り占めして、すみませんね。
思いのままにお湯を楽しむ・・
出てから、
▲ 10時まではモーニングセルフサービス、の珈琲をいただいて。
酸味が薄くて、そんなに濃くなくて、それでいてしっかりと苦味があって、いい味だ。
部屋にもどって、また個室の露天風呂に入る。
チェックアウトは12時で、他にすることがないからなあ。
▲ 足くせが悪いねー。
女性陣はロビーでお土産選びのようだし、まだ時間があるので浴衣のまま、突っ掛けをはいて外へ。
▲ 前の角を曲がると、すぐに境内だった。
▲ 北向観音(きたむきかんのん)。
厄除け観音だ。
▲ ここの観音は、長野の善光寺(北方角)に向き合っていて北向き観音と呼ばれる。
善光寺が来世の利益、ここが現世の利益をもたらすとされ、両方に参拝することが推奨される(^^)。
▲ ご存知「愛染かつら」の大木。川口松太郎はかしわやに泊まって、この小説を書いたらしい。
「愛染かつら」の小説・映画といっても、1937年の話だからね。
もっとも1970年代に昼メロとしてTV放映されていたというから、ご覧になっていた方もおられようが。
かしわや本店は11時過ぎにチェックアウト。
お世話になりました。
~・~・~・~
別所温泉は1000年以上前に開湯した信州最古の温泉だが、
それだけでなく寺社の貴重な文化財が多く集まる地域でもある。
鎌倉幕府の執権北条氏が塩田に守護所を置いて治めた地であり、そのため鎌倉風の文化が開けたところから、「信州の鎌倉」と呼ばれている。
少し、観てまわろう。
【安楽寺】
▲ あ、前方に見えてきた。
▲ 安楽寺・八角三重塔。
鎌倉末期に建立された日本で残る唯一の八角の塔。
一見四重の塔に見えるが実は三重の塔。
最下層の屋根はひさし。
長野県で一番初めに、国宝に指定された。
塩田平と呼ばれる山麓沿いに出て、
【中禅寺薬師堂】
▲ クマさんがお出迎え。
山に近いところにある。
▲ 薬師堂。重文。
平安時代の終わりから鎌倉時代へかけての建物と考えられている。信州最古の木造建造物。
ゆったりと広がるカヤ葺きの重厚な屋根。それを載せた簡素なお堂。
▲ この阿弥陀堂の簡素・素朴さは、まわりの自然と調和して、豊かな存在感を見せる。
▲ 金剛力士増が両脇で守る、質素な門のたたずまいもいいな。
そして、こんもりした独鈷山の背景。
この阿弥陀堂全体を、のどかなものにしている・・・ いいね~。
ボクがしきりに感心している横で、
▲ 何してるの?
こうして指を立てると・・
▲ 赤トンボが止まるんだって。
小さい時、よくこうして遊んだとか。
へー ・・・
【前山寺】
▲ 2・3層には窓も扉もなく”未完成の完成塔”と呼ばれる三重の塔。重文。
これも鎌倉風の(だと思う)簡素な美しさが魅力だ。
あと1ヶ月もすれば、まわりは赤く紅葉 しているだろうなあ。
見てみたいなあと思うも、それはまたの機会に。
乾いた秋の風を少し感じながら、別所・塩田の地をあとにした。
了
明け方に鐘の音が聞こえた。
あとでたずねてみると、隣の北向観音の鐘だと。
▲ ま、ともかく朝風呂だ。
朝日のさす悠々の湯。
また、誰もいなくてユーユーだ。
ここのお湯は、無色透明、単純硫黄泉。
しつこくなくて、湯けむりの中にゆったり浸かっていると、また寝てしまいそう・・。
▲ 8時半に朝食。昨晩とおなじ個室で。
洋食も選べるのだが、ホテルじゃないのだからやはり「和」だろうということで、全員和食を選択していた。
まず、りんごジュースを飲んでスッキリと。
▲ できたてのお豆腐が、籠にいれて各自に運ばれてきた。
すくって、たまり醤油につけて食べる。
ヘルシーだね。
朝食のあと、昨晩に男性は入れなかったお風呂へ。
本館の岩風呂の横にある
▲ 桶みたいな檜の露天風呂へ。
▲ また独り占めして、すみませんね。
思いのままにお湯を楽しむ・・
出てから、
▲ 10時まではモーニングセルフサービス、の珈琲をいただいて。
酸味が薄くて、そんなに濃くなくて、それでいてしっかりと苦味があって、いい味だ。
部屋にもどって、また個室の露天風呂に入る。
チェックアウトは12時で、他にすることがないからなあ。
▲ 足くせが悪いねー。
女性陣はロビーでお土産選びのようだし、まだ時間があるので浴衣のまま、突っ掛けをはいて外へ。
▲ 前の角を曲がると、すぐに境内だった。
▲ 北向観音(きたむきかんのん)。
厄除け観音だ。
▲ ここの観音は、長野の善光寺(北方角)に向き合っていて北向き観音と呼ばれる。
善光寺が来世の利益、ここが現世の利益をもたらすとされ、両方に参拝することが推奨される(^^)。
▲ ご存知「愛染かつら」の大木。川口松太郎はかしわやに泊まって、この小説を書いたらしい。
「愛染かつら」の小説・映画といっても、1937年の話だからね。
もっとも1970年代に昼メロとしてTV放映されていたというから、ご覧になっていた方もおられようが。
かしわや本店は11時過ぎにチェックアウト。
お世話になりました。
~・~・~・~
別所温泉は1000年以上前に開湯した信州最古の温泉だが、
それだけでなく寺社の貴重な文化財が多く集まる地域でもある。
鎌倉幕府の執権北条氏が塩田に守護所を置いて治めた地であり、そのため鎌倉風の文化が開けたところから、「信州の鎌倉」と呼ばれている。
少し、観てまわろう。
【安楽寺】
▲ あ、前方に見えてきた。
▲ 安楽寺・八角三重塔。
鎌倉末期に建立された日本で残る唯一の八角の塔。
一見四重の塔に見えるが実は三重の塔。
最下層の屋根はひさし。
長野県で一番初めに、国宝に指定された。
塩田平と呼ばれる山麓沿いに出て、
【中禅寺薬師堂】
▲ クマさんがお出迎え。
山に近いところにある。
▲ 薬師堂。重文。
平安時代の終わりから鎌倉時代へかけての建物と考えられている。信州最古の木造建造物。
ゆったりと広がるカヤ葺きの重厚な屋根。それを載せた簡素なお堂。
▲ この阿弥陀堂の簡素・素朴さは、まわりの自然と調和して、豊かな存在感を見せる。
▲ 金剛力士増が両脇で守る、質素な門のたたずまいもいいな。
そして、こんもりした独鈷山の背景。
この阿弥陀堂全体を、のどかなものにしている・・・ いいね~。
ボクがしきりに感心している横で、
▲ 何してるの?
こうして指を立てると・・
▲ 赤トンボが止まるんだって。
小さい時、よくこうして遊んだとか。
へー ・・・
【前山寺】
▲ 2・3層には窓も扉もなく”未完成の完成塔”と呼ばれる三重の塔。重文。
これも鎌倉風の(だと思う)簡素な美しさが魅力だ。
あと1ヶ月もすれば、まわりは赤く紅葉 しているだろうなあ。
見てみたいなあと思うも、それはまたの機会に。
乾いた秋の風を少し感じながら、別所・塩田の地をあとにした。
了