青い空とわたし

青い空の日  白い雲の帆船をみていると

どこかへ どこまでも Harmonyと

走っていきたくなります

秋の俺の八千穂高原

2014年10月31日 21時03分44秒 | 青い空の日は旅立(全般)
10月25日(土)

昨晩は遅くまで読書。
おかげでよく眠れた。

外は、きのうにもまして快晴だ。




▲ けさは八ヶ岳の山肌の秋ぶりまでが、はっきり見える。

近くの案内標識の助けを得て、山頂の名前を記してみた。
硫黄岳と天狗岳の間の落ち込んだところが夏沢峠。
この夏沢峠を境にして、左側が南八ヶ岳、右側が北八ヶ岳
最高峰は赤岳2899m。

硫黄岳2760mと横岳2829mはまだ登ってないから、来年がんばって登ってみたいな・・・。






▲ 道を挟んだ向こうには、きのうお世話になった八峰の湯だ。

この道をもう少し上がっていくと、小海リエックスのスキー場だ。
今年も12月上旬にオープンするだろう。


ここから40分ほどの彼女の実家へは、11時に行けばいいから、けさはゆっくりだ。

車窓から、八ヶ岳を眺めながら朝食を Breakfast at Yatsu 。
インターネットミュージックを低くながしながら♪♪

落ち着いた、満ち足りた時間。


**************


decoとご両親を予定通りの時間にピックアップして、佐久平の町へ向かう。



▲ 浅間山もきょうは明るく見える。



**************

食事のあとご両親を実家に送り届け、われわれは帰ることにする。

きょうは、八千穂に寄って、野辺山、清里を通っての国道141号線沿いで帰ろう。
今は合併で佐久穂町(さくほまち)という町名になってしまったが、八千穂の町で右折して国道299号を登っていく。

八千穂から茅野市に至る299号の部分はメルヘン街道と名付けられている。




▲ そのメルヘン街道を上がっていくと、おうなんじゃ、というものに出くわした。

141号に並行して建設している、中部横断自動車道とかいう高速道の橋げただろう。
こんなところまで、工事が進んできたか・・
中部横断自動車道は上信越道の佐久ICと中央道の長坂ICを結ぶ予定の高速道だ。

八千穂にもICができるから、このあたりは一変するだろうな。
私が今から行こうとしている八千穂高原、「俺のレイク」も人であふれかえっていたり・・
おお、いやだ。考えたくない。


ネガティブ想念を振り切って、道をどんどん上昇していく。
街道沿いの適当なところでHarmonyを停める。
この辺りになると車はほとんど来ない。

林の中にはいっていく。




▲ やっぱりきれいに紅葉してるよ。

が、ちょっとピークを過ぎたかな。





▲ 見晴らし台みたいなものも設置してある。

①ここは、○○○キャンプ場につらなる敷地だ。


もっと進んでみよう。

「俺のレイク」と標識のあるところを右折する。




▲ ②このあたりは、白樺の群生地だ。だからおそらく、メルヘン街道なんて名前を付けたのだろう。





▲ 駐車スペースにHarmonyを停める。

そして目の前の堤防に登ってきた。

白樺は葉を落として、もう冬景色に近いなあ・・・


堤防の前方に目をやると、



▲ 「俺のレイク」が広がっている。

皆さん、釣りをやっているよ。





▲ 数か月ぶりの「俺のレイク」だ・・・

もう何も言う必要はない。



向こうのカフェロッジ側に移動しよう。

クルマに乗り直して、ぐるっとまわってきたよ。



▲ カフェロッジ側に。

ここで↑、この湖の名前が読者さんには分かったでしょう。

正式名をブログ上で活字化すると、すぐに検索にひっかかってしまうのだ。
私は、検索で広まってここが人であふれかえってほしくない。
で、「俺のフレンチ」にならって「俺のレイク」としか書かない。

みなさまがたも、「あんたのレイク」とかで言及していただきたい。

(キミ、考えすぎじゃない?いつものように)





▲ カフェロッジの前。

カフェといっても、中はそこらの食卓テーブルをおいただけの素朴なところ。






▲ 天気もいいし、少し休んでいこう。気温13度C。

ここではニジマスが釣れる。このロッジで釣り券を購入する。

前方の小さく囲った池ではニジマスが養殖されていた。
ある程度大きくしてから放流されるのだろう。





▲ 多分ここが釣りポイントではベストプレイスじゃないかと思う。

ベストシーンでもあるけど。

今日も糸をたれている人が。 




▲ 向こう側の白樺林のところが、先ほどいたところ。



さあ、次へ周ろうか。

このレイク周辺案内図が入り口付近にあった。



▲ 右側から入ってきた。

①が、最初寄ったキャンプ場
②が、レイクの白樺群生地
③が、現在地のカフェロッジ
④が、これから通る八嶺大橋





▲ また一人のときに来よう。ゆっくりと、夜長に。

「俺のレイク」





▲ ④八嶺大橋でクルマを一時停止。

大橋から写真を撮ってみよう。




▲ 上流の川が堰き止められて、滝みたいになって流れ落ちていた。


まもなく、レストハウスふるさとに到着。



▲ ここは、国道第二の高地、麦草峠2127mに至る道と、朝滞在していた八峰の湯へ下りる道の分岐点にある茶屋だ。

ここで車中泊したら、メチャ寒いだろうな。





▲ と言いながら、ブルーベリーとバニラのミックスのソフトクリームを食べる。





▲ ここは標高1706mあるから、景色も良い。

向こうに浅間山とふもとの佐久平の町が見える。


decoに説明しながら、小海リエックス、八峰の湯、松原湖と降りていき、再び国道141号を南下していった。

(彼女に説明する必要はないか。自分の地元だろ。)


野辺山のJR最高地点に来た。



▲ また高原野菜を買っていこう。





▲ キャベツとかレタスとか玉ねぎとか買って、箱に詰めて。



清里にも寄り道したかったが、フリーマーケットとかで混雑してたので止めてスルー。



中央道は、談合坂を過ぎて小仏トンネルまで渋滞があったが。
まいつものことでしょうがない。

自宅には午後8時頃、無事到着。

今回は、天気に恵まれたのが一番良かったかな。




(当ブログ専属モデルさん、及びポロンちゃんご協力ありがとうございました)

秋の軽井沢2 明治浪漫の旧三笠ホテル

2014年10月29日 21時43分53秒 | 青い空の日は旅立(全般)
10月24日(金) 【続き】

天空カフェ・アウラを後にして、もと来た道を戻る。

行く途中チラッと見かけた、コレを見てこなくては。




▲ 国の重要文化財に指定されている、旧三笠ホテルだ。

三笠ホテルは、明治の実業家の山本直良が明治38年1905年に創業したもの。

初めの利用者は外国人が多かったが、しだいに近衛文麿、渋沢栄一、大隈重信など、日本を代表する政財界人が数多く滞在するようになった。

さまざまな経過をたどり昭和45年に廃業したあと、昭和55年(1980年)に軽井沢町に贈与され、現在一般公開されている。





▲ 国の重文に指定されたのは、日本人の手による純西洋式木造ホテルという点が高く評価されたとか。

さあ、中にはいってみよう。




▲ ホテルロビーだ。

電燈によるシャンデリア照明、英国製のカーペットの採用など当時の最高級の設備が整えられた。





▲ ホテル室内。

暖炉が備えられている。

天井はやたらに高い。





▲ 赤い絨毯を踏みながら、2階へ上がってみよう。





▲ 二階へ上がり切ったこの窓の下は、ホテル玄関口だ。

昔はここから玄関上のバルコニーに出られた。今はバルコニーは取り払われている。

窓の外は、カラフルだなー。






▲ それもそのはず、入り口のかえでが紅く、紅く、鮮やかだから。





▲ 別の板張りの部屋。

窓は太い縁の枠。ガラス窓には幾何学模様の木枠が入っている。ガラスは当初からのもので、ガラスの表面が波をうっている。

窓際には、書斎机みたいなのが置いてある。

普通のベッドの他に、左手前には赤ちゃん用のサークルベッドみたいなものもある。





▲ 軽井沢彫の老舗である一彫堂(いっちょうどう)が作ったテーブル。





▲ 廊下の奥の片隅に、テーブルとチェアがひっそりと置いてある。

外の紅葉が、ここでもかいま見れる・・・・

静かで、寂しげで、それでいて明るい。(未知への希望?)

明治浪漫、この雰囲気はいいねー。

(手前の赤い消火器がなかったらもっと良かった)


軽井沢の歴史と浪漫を静かに語る旧三笠ホテル
午前9時~午後5時 入館料400円



今日の軽井沢・地図 ↓(クリックで拡大)



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三笠ホテルを見たあとは、佐久の実家へ急いだ。

ご両親にご挨拶。午後4時を過ぎていたので、そこそこに私は出発。


来たのは、やはり私の隠れ家。

八ヶ岳・八峰の湯。





▲ ただし、今晩は駐車場ではなくて、近くの見晴しのいいところに停める。

夕陽が落ちて、八ヶ岳の山はシルエット状に浮かんでいる。

今日は、いい天気だったなあ。


またcoffeeをすすってひと息いれたあと、「さあお風呂に行こう。」


ここから、少し歩いて八峰の湯(やっほーのゆ)へ。

ゆっくり入浴した後、




▲ 一日の終わりの楽しみは、やはり夕食(笑)。

カフェ・アウラでは、量的にはほとんど食べていない。
今晩は、ここの一番メニュー、八峰御膳だ!

地元小海町産の蕎麦に、天ぷら、信州牛、きのこ汁・・、まとにかく色々あるよ。


あああ、いっぱいになった。(^^)




▲ 八峰の湯を出たときは午後8時をまわっていた。


星影に浮かぶ、ハーモニー。
私の別荘に戻る。


今晩は、ブログを書くのはやめよう。
その日のブログに手をつけると、静かな夜がそれで疲れてしまう。





▲ 秋の夜長は、そう、読書にふけるのだ。


読みかけの文庫本と買ってきた週刊誌で。




秋の軽井沢1 天空カフェ・アウラ 『魔法の空間』

2014年10月26日 21時43分32秒 | 青い空の日は旅立(全般)
10月24日(金)

今週末は、decoさんが佐久のご両親の様子見に行きたいという。

ついでに軽井沢に寄って、友達から聞いていたカフェにも行ってみたいと。
天空のカフェアウラ、とかなんとか。
最近は「天空の○○」というのが多いなあ。

が私だって、Sora。大空に関係すると、山でもカフェでも行ってみたくなる。
よし、わがミーハー隊出動だ!




▲ 関越道、上信越道を通って、碓井軽井沢ICで降りる。

JR軽井沢駅から、まっすぐ旧軽井沢を北へ。

平日だから渋滞なく軽井沢銀座を抜けて、両側に別荘が立ち並ぶ通りを上に昇っていく。





▲ 白糸ハイランドウェイ有料道路へ続く山道だ(左写真)。

その山道を10分ほど走って、「目印は木に巻いた青いリボン」をHPの案内どおり左折する。
そのあと1分ほど細い山道をたどると、Cafe Aura の小さい看板がある坂道を右折して登る(右写真)。
舗装してはあるが、急こう配の私道だ。冬場は・・凍結、難しいだろうな。





▲ しかし、すぐ駐車場に到着。10台ぐらいは停められるだろう。

左手奥には未舗装の第二駐車場がある。そこも10台は停まるだろう。

そして、駐車場上部に鉄筋の横に長い建物が見える。あそこがカフェだな。





▲ 駐車場の左横には、カフェの入り口に至るコンクリート階段がある。






▲ 階段を上がり切ったところに建物があり、Cafe Aura の看板が出ている。

カフェの入り口は、建物の2階なのでここから更にコンクリート階段を上る。

天空のカフェは、それなりの歩きを必要とするか(笑)。

手すりの無い階段を上るので危険なので、小学生前の幼児はカフェ入場はご遠慮くださいとも書いてある。
(ま危険ということもあろうが、大人の静かな雰囲気を守るためだろう)





▲ 11時オープンで、12時にカフェに入った。

平日だから、席はあいていた。室内はテーブルが4つぐらいだろうか。
右側の全面ガラスの向こうには眺望が開けている。

私達は外のテラス席の方が、良いと思ったのでそのまま奥のテラス席へ案内してもらった。





▲ ワーッ! スゴイ眺めだわー。

少し肌寒いかな、しかし風はない。

まず、展望チェックだ。





▲ カメラには収まらない広い風景だ・・





▲ ズームすると、軽井沢の町が山の麓に見える。

右側の白い部分が軽井沢のショッピングモールだろう。
正面の山上に向かって白く広がるのがプリンスホテルスキー場だろう。

ここは、標高1200mで、軽井沢の町は1000mだとか。




▲ テラスの下を見やると、Harmoneyを停めたカフェの駐車場だ。





▲ テラスの右側の一段下には、パラソル席が三つ。

ここは、犬連れのお客さんの席だ。大きい犬が脇にいる。

また来るとすれば、ポロンを連れてあの席にするか。



さあ、注文しようか。
メニューをみて、二人で別のものを注文。




▲ まず、飲み物が出された。

左側が、保温タンブラーに入ったAuraブレンドコーヒー。あのハルニレテラスの丸山珈琲だ。
タンブラーは真空2重になっているのだろう、冷めにくい。

右側が、青花茶。フレーバーティーだ。




▲ deco さん注文の かぼちゃと豆乳の薬膳ポタージュ。1,600円。

かぼちゃを豆乳ベースで溶いたもの。クコの実をトッピングにしている。
ドリンクプラス、パンが4個ほど付いている。





▲ 私注文の、タジン鍋のガトーショコラ バニラアイス添え。1,500円


チョコレートケーキだよ。温かい。これもドリンク付き。




▲ セットメニューはこの2種類しかない。


ドリンクは、先の2種の他に、地ビール、シャンペン、ワイン、ぶどうジュースがあるようだ。
800円~1000円。

食事が出ない、飲み物だけの文字どおりのカフェ。

だから、来る前にある程度腹ごしらえしておいた方が良いだろう。

(旧三笠ホテルのオリジナルカレーという、看板がいくつかあったから、それを食べてここへ来るのもより楽しいのでは)





▲ ここ、天空カフェでは何よりもこの景色がメインディッシュ。

単品のコヒーは、おかわりできるし、お茶もポットで量が多そう。

静かに景色を眺めながら、飲み物を啜るのがオトナの天空カフェタイムとみた。

私のブログを見てくださるあなたなら、この上質の時間をきっと楽しまれるでしょう(^^)。

(天気が良くない時は、軽井沢価格を払ってまで来ない方がいいだろう)





▲ テラスの左側には、私達のあとに若い女性のお客さんが来た。

左側の景色は、方角的には高崎の方だ。

こちらも遮るものも無くて、山並みと流れる雲の自然を楽しんでいたようだ。
外は、肌寒いから膝掛け毛布を貸してくれる。


男性の給仕の方が、愛想が良くて私達は色んなことを尋ねた。
店は3年前にオープン。メディアにも紹介されたことから、この夏場は混雑したこと。 
したがって、昨年の静かな雰囲気を期待して来られたお客さんが落胆したとか。

紅葉は11月の上旬まで残るかな、という感じ。
冬場は、1月の上旬までオープン。



でもdeco さんがいたく関心をもったのは、パンが入っていたこのバスケットだ。



▲ 左のように、このバスケットは立脚させて使うのだが、右のように折りたためるのだ。

折りたたむと、アップルの形をして全く平面状になるのだ。
真ん中にCafe Aura の焼き印が。

deco さんは先の給仕さんに、どこでこれを購入できるか尋ねた。
給仕さんは店長宅に電話で聞いてくれた(すみませんね)。

これは、特注品・非売品。
(でも、倉庫に在庫がひとつあるとか)
では、それをなんとかと彼女は頼み込んでしまった。
(恐るべき○○パワー)


さあ、出ようか。



▲ 店内は、暖かい。ぽっかり、ここで眺めるのも悪くないか。

知人の軽井沢の別荘に行ったことのあるdecoさんによれば、このcafeは個人の別荘風に造ってあるのだと。

別荘の客間は、たいていこんな大きな前面ガラスで、外の風景が楽しめるようにできているらしい。




▲ 給仕さんが、倉庫にさきほどの折りたたみバスケットを探しに行っているあいだ、室内で待たせていただく。





▲ ようやく見つかった。お代を○○円お渡しして、ご満悦のdeco さん。





▲ ではお会計を済ませて。

もう一人の女性給仕さんが、最後に袋をくれたよ。




▲ 天空薬。 クスリ袋だ。

「天空を思い浮かべて服用してください」か、

▲ 袋の裏側には、処方箋が書いてある。

効能・効果

天空の秘密とされていた魔法をスタッフが発見しました
その魔法を使って
お菓子を心の秘薬に変えました

【症状】
心が荒れ模様のとき
何となく泣きたいとき
前のめりで倒れそうなとき

【効能】
心を晴天にします
温かくあなたを包み込み笑顔にします
安心できる姿勢に矯正します

【用法】
天空を思い浮かべ服用してください

【次回の処方について】
天空を思い浮かべることができなくなってしまう前に
また、逢いに来てください



うむー。。

私なら前のめり転倒症かな。

しかし保険適用外だろうから、再々来るわけにはいかないな。



外に出る。

カフェの裏に回ってみよう。




▲ 上の方から、風鈴の音が流れてくる ♪

上の方を、辺りを見回すがどこから音(ね)が流れてくるのか分からない・・・

アウラとはギリシャ語で「そよ風」

これが、風のささやき、だろう・・・

やはり『魔法の空間』。






▲ カフェの裏側から、来たとき登った階段とは逆の側から降りてみる。


個人の別荘も、こんな高台に下を見下ろすように建てられるのだろうなあ・・・





▲ カフェの正面。


真ん中の三つのパラソル席が、ペット同伴可能席。

上の右端のテラス席が、私達が座っていたところだ。




Harmony (私達の移動可能別荘!)に乗り込む。





▲ ポロンが、なんとなくふてくされた顔をしてるよ。

わかった、わかったよ。お前も、軽井沢を歩きたいのだよな。








▲ 駐車場で、何回も駆けっこさせた。

「コイ!」

(オレにじゃなくて)何度も何度もdecoさんのところへ、疾走してくるポロン。






軽井沢 天空カフェ・アウラ Tel 0267-31-0865

秋の三頭山に登る

2014年10月20日 23時29分45秒 | 同上 (山歩き)
10月18日(土)

今回の同行者との待ち合わせは場所は、あきる野市のJR武蔵五日市駅にした。



▲ この五日市駅は、五日市線の最終駅。奥多摩の山登りの玄関口だ。

次から次と登山者が電車から降りてきて、バス停に並んで出かけていく。

私の古くからの友達N君も約束どおり午前8時に現れた。
コトは単純。私が、あんまり山へ行ったという話をするのでN君も行きたくなり、
適当な山へ案内せよ、ということになった次第。

彼は山登りは初めて。

私は、靴だけはちゃんとした山登り用の靴にしてくれ、あとは適当でいいと伝えておいた。

私のHarmonyに乗って出発。
彼が土足のまま、後ろのキャビンに乗ろうとするのでビックリ。
「それはやめてくれ」




▲ ほぼ山の中の檜原街道を1時間ほど走って、檜原(ひのはら)都民の森 駐車場に到着。

この駐車場は8時にオープンだが、まだ3割ぐらいの入りか。

都民の森は、奥多摩の自然を生かし自然に親しむためにハイキングコース、休憩所等を都が整備したところ。
都民の森の中心になる山は、三頭山(みとうさん)1531mだ。




▲ 登山入口。ここで標高940mあるので三頭山の頂上との標高差は540mほど。

標高差は初心者にもそこそこあるが、登山道が木製階段を含めてよく整備されているし、急こう配もないので時間さえかければだれでも手軽に登れるところ。





▲ 森林館を経て、木工の切りくず、チップを敷き詰めたフワフワの道を歩いて行く。

歩くたびに樹の香りがする、気持ちのいい道だ。





▲ 30分ほど歩くと、滝見橋という吊り橋にくる。





▲ この吊り橋からは、名称のとおり三頭大滝が眺められる。




▲ 落差30mの滝。下から上を眺められたら見事だろうと思うが、滝壺へはアクセスできない。






▲ 滝を離れて、落ち葉が積もった緩やかな石段を登っていく。





▲ 登りはずっと、このような沢沿いの道が続く。





▲ 紅葉と木漏れ日の中を、上がっていく。

先に歩いてもらったN君も、息を切らすことなく順調に歩を進める。





▲ 出発から1時間半ほどして、ムシカリ峠に到着。

ここまでくれば、山頂まであと一息だ。

傾斜はなだらかになる。



▲ 中途で、林の切れ間の向こうに、富士山が見えるところに来た。

富士山らしき影が見えるのか、違うのか・・

残念ながら、雲がかかっている。




▲ 三頭山の西峰 1524.5mに到着。11:07AM

三頭山は三つの頂があり、これはその一つであと二つ残っている。

けれど、お腹も空いた。ここで昼食としようぜ。




▲ 他の登山者も思い思いにランチだ。




▲ お弁当の競演。

お互いに「○○は弁当を持っていくらしい」と言ったら、家人は弁当を作ってくれた。


弁当を食べているときに、N君はこんなのを読んできたとコピーを見せてくれた。




▲ 「関東山地中央部の三頭山岩体:化学組成と年代の予察的検討」

なんじゃ、これは? 聞くと、三頭山を造ってる岩の特徴の論文だとか・・・
そして、三頭山は四国の四万十川山系と連なっていて・・ と説明し始めた。

N君は、今は山の「岩」に興味を持っているらしい。
(下り道でも山道そばに露出している岩石を眺めたり、触ったりしていた。)

彼と私は小、中、高、大と奇しくも同じ学校(公立)に通った仲だが、よくわからんところもある。

ある人が私のブログはカチコチだと評したが(私は褒め言葉と思ってますが)、彼の興味はもっと硬そうだ。





▲ まとめて。左が三頭山の中央峰1531m。右が東峰 1527.5m。

頂きが三つあるから三頭山と名付けられたのだろう。


弁当を食べている内に登りで汗ばんでいた体も、逆に寒くなってきた。
フリースを重ねる。

さあ降りよう。 カチコチ二人組。


下りのコースは、沢沿いではなくてずっと土道だ。




▲ 見晴台。ウッドデッキ風にできていた。

三頭山とともに奥多摩三山に数えられる、御前山(ごぜんやま)1405m、大岳山 1267m が見える。




▲ ミズナラの木とカエデの木。





▲ 展望台・避難小屋。


帰りの鞘口峠への道は、分岐点がよくわからず遠回りしたかもしれない。




▲ 森林館に戻ってきた。

前回、一人で来たときはここの木工館で巣箱と掛け時計を作ったなあ。




▲ 無事、都民の森駐車場に戻る。13:30PM

駐車場は、ほぼ満車状態になっていた。

N君も、よく歩いたとは自分で言うものの、大丈夫、問題なさそうだ。




▲ クルマで10分ほど降りたところにある、数馬の湯(かずまのゆ)に寄る。


露天風呂もあるここでゆっくりと。
歩き疲れもとれそうだ。
入浴後、二人でミカンを食べる。


また五日市駅へN君を送り届けた。

週末はご両親の介護で郷里へ帰ることの多いN君。
今日は、初めての山歩きで随分リフレッシュしたようだ。
よかった、よかった。


私は、ここから1時間ほど運転して自宅に戻った。


今日のコース地図: 拡大はクリック




関連日記: 「春風に誘われて2 都民の森・三頭山」 2012年4月28日

秋の谷川岳 一ノ倉沢トレッキング

2014年10月15日 01時00分32秒 | 同上 (山歩き)
10月11日(土)

谷川岳に登った翌日、道の駅「水上町水紀行館」での朝。



▲ 昨日とはうってかわって、雲一つない晴天だ。

さあもう一度、谷川岳のふもとへ行こう。

きのう気づいたのだが、谷川岳へ行く国道291号の途中に音楽が流れるメロディーラインの個所があった。

道路を走ると芹洋子の「四季の歌」が流れてくるのだ。
尾瀬に行ったときは、「夏の思い出」の道路だった。
♪夏が来れば思い出す・・は当然として、谷川岳はなぜ「四季の歌」なのだろう。
それは、四季折々の自然豊かで情緒あふれるところ、だからだそうだ。(水上町HP)
なるほど。

ちなみにこの四季の歌、秋の歌詞のところは、

 秋を愛する人は、心深き人
 愛を語るハイネのような ぼくの恋人 ♪



いいねー。
追想は70年代へ  ・・・



さあ、今日はどうするべ。

今日はトマ、オキの耳の頂上はパノラマの展望がまちがいなく開けている。
見たいが、だからといってまた登るというのはキリがないというか、満足することを知らないというか
抵抗がある。それに、リフト代だってタダではないのだよ、とか考えて今日は次のコースにしよう。




▲ 昨日は図の左端のロープウェイに乗って、天神平から天神尾根を右に登って、トマの耳、オキの耳へ行った。
そして、何も見えずに(涙)同じ道を戻ってベースプラザまで下りてきた。(谷川岳山頂登山コース)

今日は、山のふもとを歩いて行ってあの有名な一ノ倉沢の岩壁を見てくるのはどうだ。
(一ノ倉沢岩壁トレッキンングコース) 赤線
これなら、昨日の体験と重複せずに今日のスーパー晴天を楽しめる!!
決まり!



8時半ごろに、ベースプラザ前の舗装道路を少し上にあがったところから出発!




▲ ここからは、車両は通行禁止だ。

今日は雨の心配はないし、なによりも平地のトレッキングだけだ。
ポールも置いてきた。一番小さいリュックの中は、ペットボトル3本とレーズンクッキー3個だけしか入ってない。
昼前に戻ってくるだろうから弁当も持ってない。

身も心も軽やかスタートだ。




▲ 小さい子供もお母さんに連れられて歩いていく。

朝の木漏れ日がいっぱいの道だ。



▲ 天気が悪くても登山はそれなりの楽しみ方があるという。そうだとも思う。

しかし、アウトドアはやはり天気が良いと、全てが光輝いてきて、全てが良くなるのも事実だ。
そう、今日の日みたいに。

今感じるこの軽やかさ、解放感も、自分が今健康で自分の足で歩けるからだ、と思うと目頭があつくなってくる。



ハイキング道の右側は、ふかーい谷になっている。湯桧曽(ゆびそ)川が流れている。



▲ そして谷をはさんだ向こうには山並みが広がる。

真ん中の頂上に切れ目が入ったように見えるのが白毛門(しらがもん)1720mだ。


出発から30分ほどすると最初の沢に出会う。



▲ マチガ沢だ。この辺りには、昔数軒の宿があった。越後から清水峠を越えて夕暮れ時に疲れて降りて来たとき、灯火を目にして「ああ、町が見える」と喜んで発した言葉が、マチガ沢の由来だとか。





▲ 電気バスがきた。愛称 "倉ちゃん”。一ノ倉沢までは倉ちゃんバスが1時間毎に1本走っている。

ただし歩行が困難な方のため走らせているので、健常者は乗れない。


あ、何かが見えてきた。




▲ 一ノ倉沢だろうか。




▲ おおーつ! 一ノ倉沢だ。

ここの掲示板には次のように書かれていた。

「当地方の方言で岩や岩壁のことを『クラ』と呼んでいますが、この岩場は、世界でも最も登攀の困難な岩壁の一つに数えられ(グレード6級)、日本アルプスの剣岳、穂高岳とともに日本三大岩場として知られており、谷川連峰随一の岩場であることから『一ノ倉』と名付けられています。」





▲ もっと近づいて見てみよう。見るだけならいいだろう(笑)。


この正面の大きく切り立った岩壁をズームすると、




▲ この岩壁は、衝立岩(ついたていわ)正面壁だ。ロッククライミングするには「超」級の難所。

ここで1960年に滑落事故発生。遺体のままこの岩壁にザイルロープで宙吊りになっているのが発見された。しかし二次遭難の危険が高くて宙吊り遺体を下ろすことができず。自衛隊の狙撃部隊が1300発の銃弾をザイルの接地岩に打ち込んでザイルを切断、遺体を収容したという。

もう一つ一ノ倉沢で有名な遭難事故は、1943年の9月に二人が遭難したが死体が行方不明に。30年後の1973年に偶然登山者が白骨体を岩場で発見。ポケットの10銭硬貨から1943年の遭難者と判明。

ここは恐いのです。

けれど、恐いものみたさでもう少し近づいてみよう・・・





▲ 危険と書いてあった看板を無視して、沢の方へ一人上がっていく。





▲ 上部の方は、ナメ状の川と小さな滝が交互に続いているようだ。


さらにもう少し登って、少しでも雪渓のところまで行きたいと思ったが、岩場を滑り落ちると川に落ちる。
水深も1m以上はありそう。立ちはだかるのは大きな岩。身をささえる足場がなくドボンの危険あり。
で、止めた。オレは沢登りに来たわけではない。(できない)




▲ これが一番沢に近づいたショット。でもあの雪渓のところまで行きたかったな。







▲ 一ノ倉沢出合い近くの岩壁には遭難者を悼むレリーフが何枚か貼ってある。





▲ 青いヘルメット
   白いヘルメット
   いつか逢わん あのテラス



  桐生の山岳会が28歳と26歳の仲間を悼んでだ (S43)


一ノ倉沢を後にして、さらに進むともう一つの沢に出合う。




▲ 幽の沢 だ。

「ゆう」とは、岩穴のことだ。このあたりには岩穴が多いようだ。


ここにもレリーフがいくつか岩壁に埋め込まれていた。



▲ 両君の青春は永遠なり か・・

24歳と17歳か。みんな早く青春の途中で逝ってしまったんだ。


一ノ倉沢とか幽ノ沢での遭難はその典型なのだが、実は谷川岳全体で遭難事故数はとてつもなく多いのだ。

1931年(昭和18年)から統計が開始された谷川岳遭難事故記録によると、2012年までに805名の死者が出ている。この飛び抜けた数は日本のみならず世界のワースト記録としてギネス認定されている。


谷川岳の標高は2,000mにも満たないが、急峻な岩壁と複雑な地形に加えて、中央分水嶺のために天候の変化も激しいため遭難者の数が多くなるらしい。

実は(小さい声で)、谷川岳は「魔の山」「人喰い山」「死の山」とも呼ばれる。

それでも首都圏から近いから、春夏秋冬、皆さん登りにくるのだよなー。
(今日の朝なんか土曜日だからベースプラザで乗車券売り場は何重もの列ができてたよ)



当初は、一ノ沢倉までと思っていたのだが、幽ノ沢まで足を運んでしまった。

掲示板を見ると、次の「芝倉沢では、深山幽谷の絶景が待っています。」なんて書いてあるじゃないか。
こんなのを見ると行かなくては。




▲ 進むとこんな掲示がぶら下がっている。道が崩壊している?

いいじゃないか、じゃあ崩壊手前まで行ってみよう。

この山道は、実は国道なのだ。水上町を通ってここまで続いている国道291号の延長にある。
地図上では、国道といっても舗装整備されていないから点線表記になっている。
この点線表記国道は、馬蹄形の形をした谷川岳連峰の馬蹄形の頂上部の清水峠を越えて、新潟県入りして六日町の方面に続く。


昔は、291号点線国道をちゃんとした道にする計画もあったらしいが、土合(群馬側)と土樽(新潟側)を※JR清水トンネルができて(1931年)、自動車用関越トンネルもできて(1985年)、苗場を通る三国街道も整備されると、点線291号国道は忘れ去られた存在になってしまった。

※「国境の長いトンネルを越えるとそこは・・」(「雪国」1935年)はこのJR清水トンネルのことだ。




▲ 点線291号を歩み進むと、山側に石垣が出てくる。点線国道を崩壊から守るための試みの跡だ。昭和44年(1969年)完成の標柱があった。


さあ、着いた。




▲ 芝倉沢 標高1000m。

ここまで来ると点線国道は完全に消滅。けもの道になっていた。




▲ 沢には小さい堰止め滝があった。

その上に、もう一つの滝がある↓。




▲ 堰止めの上部はコンクリートの平面になっていて、そこから水が柔らかく滑り落ちていた。

左端で、登山者が一人たたずんでいた。


さあ、ここを今回の沢めぐりトレッキングの終点としよう。
ここでUターンしてベースプラザまで戻る。

戻る途中で、一ノ倉沢手前から湯桧曽川沿いに降りる。

往路を旧道とするなら、川沿いの道は新道とされている。





▲ 新道と言っても舗装されているわけでもなく、旧道崩壊リスクに備えてもう一つ山道を並行して作っただけだろう。





▲ 新道のすぐ横が湯桧曽川・河川敷だ。

こんなところにテント張ってキャンプでもいいなあ、と思ったがおとっとー。

この谷川も実は「魔の谷川」なのだ。

だいぶ前になるが、ここでキャンプをした子供たちが集団で流されてしまったのだ。

上流で雨が降ると、鉄砲水という形で突然この川に瞬時に大量の水流が押し寄せるのだ。

今日は大丈夫だろうが・・。





▲ 新道の様子もわかったので、マチガ沢の手前で再度旧道に上がった。
700mから800mへの標高差だ。今日はこれっぽっちの登りで楽だ。

帰り道、正面の山は白毛門。左端の三角状の山は、朝日岳か笠ヶ岳。





▲ ベースプラザ正面に午後1時半過ぎに戻ってきた。

何も食べてない。歩いている道すがら戻ったら、カツカレー大盛りを食べたいと思っていた。

しかし、ここのレストランはうどんとそば2品しかなかった!(涙)
じゃ、帰りサービスエリアで食べよう。

となると、撤収は早い。




▲ プラザ1階の屋外駐車場。さあ、帰ろう。




▲ 上里SAで、念願のカツカレー大盛りを食べる。

陽がもう傾いている。
気持ちの良い日だったよな。


自宅へは午後6時過ぎに無事到着。


総走行距離 325 km



秋の谷川岳 登山

2014年10月12日 20時40分18秒 | 同上 (山歩き)
10月10日(金)

関越道・赤城高原SAで車中泊の朝。12度C。
空は曇っている。
うーむ。(話が違う?)

水上ICで降り、水上温泉街を過ぎてJR土合駅方面へ向かう。
途中セブンで助六寿司を買い求める。
よしこれで今日のランチは固くないぞ♪




▲ 谷川岳ロープウェイに7時過ぎに到着。(標高746m)

キャンカーは車高が高くて(ブルーシートで改装中の)屋内駐車場に入れられない。
係員さんの指示で屋外の駐車場に停める(左写真)。

用意を済まして6F に上がると、ロープウェイ乗車券を求める長蛇の列があった。
ロープウェイは8時からスタート(土日は7時)。(右写真)




▲ ロープウェイで天神平まで10分。そこは天神平スキー場でもある。

「体力を温存するならリフトで天神峠に行ってみよう」とガイドブックに書いてあるように、(徒歩ではなくて)リフトを利用して(左写真)天神峠まで上がってしまった。(標高1502m)
ズルだな。

さあ、ここから谷川岳山頂めざして出発だ。8:48AM




▲ 天神峠の展望台からは、しばらく下っていく。

ここらへんは、紅葉がピークのようだ。

リフトを乗らずに登ってきた人たちとの合流点を過ぎると、木道の平坦な道が続く。




▲ 熊穴沢避難小屋に到着。9:31AM

熊穴沢? 熊が出るのかい?
熊注意とは書いてあるが、これだけぞろぞろ登山者が歩いていれば熊の方が避けるだろう。





▲ 上にあがるほど雲がしっかりかぶさっている。

周囲は見えるが、下の地上からは山の上は雲で覆われているはずだ。
白馬大池に行った時と同じだ。
問題は、雲がこのあと取れるかだが・・・




▲ 笹道が続く。

ますますガスってきてだめだな。
谷川岳は天気がよく急変するとは書いてあるが、初めからだめだな。





▲ 肩の小屋に到着。10:46AM

避難小屋だが、宿泊もできるようだ。(右写真)

外の温度計は7度Cになっていた。

風もあり寒いが、みなさんと同じように小屋のそばのベンチ等に座って、もくもく助六寿司を食べた。

食べ終わったあとは、小屋から直線的に伸びる稜線をひと登りすると、
ロバの耳でなくて、えーと、ロバのパンでもなくて・・・




▲ そうだ、トマの耳とよばれる谷川岳の山頂のひとつに到着。1963m。11:12AM。

トマの耳では360度の展望が広がるはずだが、あたりは雲で何も見えない。




▲ トマの耳を離れて、なおもガスの中を前に進む。





▲ するともう一つの山頂オキの耳に到着。1977m。11:27AM。

谷川岳は双耳峰でトマの耳とオキの耳からなっている。
が、ここでも視界はない。

風向きで一瞬だが、山肌が見えることがあった。



▲ 先ほどのトマの耳の頂上が、人影が、さーっと見える!





▲ 山肌もすーっと見えた。

しかしまもなく、また雲に隠れてしまうのだ。

トマの耳へ引き返して、しばらく、万が一雲が晴れるか待ったが、晴れなかった。

(その後、この日は山頂を覆う雲はとうとう取れなかったようだ)




▲ しょうがないね。

下山開始だ。




▲ 下に降りるにつれ、それなりに視界も開けてくる。

緑の笹原が続くところだ。





▲ 黄色の草もみじと、緑の笹原のグラデーションが、左横の斜面に広がる。

日が照って、全面が上から下まで見えたらさぞかし綺麗だろうな。





▲ 右横には崖になった山腹が。ピークが過ぎたのか、これからなのか分からないが、少し赤く色が付いた斜面だ。




▲ 前方に、尾根づたいに登山者が歩いていくのが見える。

このあたりまでくると、遠くまで視界が続く。




▲ なだらかな山。雲の切れ間から陽が射すと、紅葉の木々がほんわり輝く。

全体的に柔らかな風景、日本の山、日本の秋・・・。 こういうのもいいね。


そのうち、リフトに乗らずに天神峠へ下りる分岐点に来た。
帰りは歩いていこう。




▲ 樹木に囲まれた下り道を、ロープウェイ乗り場までゆっくり降りていった。





▲ 天神平に到着。14:15PM

あらためて、ここはスキー場だ。
ゲレンデガイドによると

「谷川岳連峰を間近に望む圧倒的な景観」
「極上のパウダースノーの宝庫」 だって。

この写真は天神峠ゲレンデ。で見えないが、左方の裏に高倉山ゲレンデがまだある。
そして圧巻は、ロープウェイの下を山麓のベースまで4kmの大滑降していく田尻沢コースもあるようだ。
田尻沢コースは「高度なテクニックが必要」と書いてあるが・・

うむむむ・・!

この冬こよう!




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クルマに戻って、お気に入りスタバフレンチローストcoffee を淹れて、一息入れる。

谷川岳の頂上が雲の中だったのは、残念だ。
天気予報は下界、水上町の予報だ。山の予報は別物だ。
下から見上げて、山に雲がかかっていたら確率的にはその日一日は晴れない。
今日みたいに、明日土曜日に登る選択肢がある場合は、すっぱり明日に賭けたほうが良い。
これは全く白馬大池のケースと同じ!!


さあ、フロに行こうぜ。

土合口ベースプラザを出発。




▲ 来たのは日帰り入浴の「湯テルメ・谷川」

今日はさすがに、湯客がかなり入っていて写真は撮れなかった。
清潔な感じのする浴室。内湯を出て少し階段をおりると大自然に囲まれた露天風呂があった。これがウリだろうな。
谷川に向かってチェアも並べてあるよ(右写真)。
もちろん、今はこんなチェアに寝そべって湯冷まししていたら風邪をひくが、夏には良いだろう。




▲ 風呂のあとは水上の町の中にはいって、道の駅「水上町水紀行館」へ来た。

ここの駐車場は広い。

古い電車が陳列してある前に停める。

道の駅の食事処は1時間前の4時で終わっていた。
隣接するスーパーへ行く。



▲ 買ったのは2品。

海鮮サラダマヨカルパッチョ。カニもどきの身がいっぱい野菜の上に乗っているモノ。

巨峰ひとふさ。

クルマで、二つを全部食べたら、お腹いっぱいで満足。夕食おしまい。
(ちょっと偏ってない?)


天気チェック。明日土曜日は、きょうよりもっと晴れ予想。
さあ、明日は再び谷川岳へ戻って・・・・

どうする?? リベンジ??

明日、起きて、空を見上げて考えよう。
オレはどーせ日曜日も休みだ。


【続く】

今日の行程;






わたしの「俺のフレンチ」

2014年10月04日 20時17分55秒 | 大都会
10月2日(木)

前から行ってみたい店があった。
俺のフレンチだ。
食材は選り抜き、料理も熟練シェフが創りそのまま提供する。料理以外のサービスはカットしその分価格を抑える、という触れ込みの店。その結果、立ち食いが基本だ。メディアでもよく紹介されるからご存じの方も多いはず。

これは実質本位の私のライフスタイルとも見事に合致する(笑)。
息子も「行くよ」と言ってくれて、彼の都合がついたこの日、仕事のあと、銀座の店TableTakuに行った。




▲ 二階がフレンチ。一階は(俺の)スパニッシュのようだ。

6時前に着いたが、30分ほど2階へ上がる通用階段みたいなところで並んだ。

中は狭いと思う。人でごったがえしていて全体の写真は無理だったのでHPからの写真↓を貼っておく。



▲ 左がカウンター。その前に立食用の小さい丸―ブルが並ぶ。写真の手前にライブ演奏用のピアノが置いてある。

この写真は整然としてきれいだが、私達が入った時は立食しているお客さんで一杯で、動き回ることもできなかった。





▲ 私達は、このカウンター席でスタンディング & ダイニング。

上からぶら下がっているのは、ワイングラス。




▲ 何はともあれ、一杯。

息子は生ビール。私は白ワインで、チアーズ!!





▲ さあ、何を食べようか?

息子が開いたタブレットで、
「俺のフレンチTableTakuでこれだけは食べておきたいベスト3」
と載っている3品をそのまま、目の前のにいさんに(料理人)注文した(笑)。


No.1


▲ ここの中心シェフ飯田卓也氏のスペシャル!!ということだ。食材が5段重ね。見た目がインパクトある。

一番上の粉上のモノがチーズかな。次に白く広がっているのが目玉焼。
その下に三角状に挟んであるのが、フォアグラ。
下に二段重ねになっているのが、短角牛。レア状だ。

右の写真が、このままでは食べにくいので、この「五重の塔」をくずしたもの。

ロッシーニとはイタリアの美食家の名前。色々うまそうなものを積み上げたからそういうネーミングにしたのだろう。
これはリッチ&ヘビー。


No.2


▲ 「ラングスティーヌ(手長海老)を、スパゲッティで巻いて秘伝のフォアグラ・トリュフソースを添えました」とある。

右の写真は、3巻きのうち一つ。手長海老が中から顔をだしている。ひも状のスパゲティの上に乗っている黒い粒状はトリュフだ。
これも味わったことのないお味のソースをからめて食べると美味、美味。


No.3


▲ エスプーマとはムースのように泡状にしたものをいう。これは、オマール海老をムース状にすりつぶしたものか。当然滑らかな舌触りの中に海老の濃厚な味わいが口内に広がる。

右の写真は内部。中央に黄色い生ウニ、その下に黒い粒状のキャビアが、茶色いジュレ(ゼリー)とともに包みこまれていた。

ウムウム・・微妙、美味、すぐ食べないように、舌先で味わいながら、飲みこむ。



カウンター越しに、料理人が目の前で作ってくれるのが見える。



▲ 出来立ての料理がすぐに味わえるのが、立ち食いスタイルの良いところだろう。


自由に好きなものを注文して良いとは言え、いきなりメインディッシュを3品食べてしまった、私達。
全く型にこだわらない食べ方。


とはいうものの、野菜も食べねば。

で、炭火焼野菜から二品を注文。
ここは、「和」との融合も売り物にしていて、炭火でふっくら旨みを閉じ込める和の技法を採用している。




▲ 大きいマッシュルームの上に、パセリと刻んだニンニクを混ぜたブルギニヨンバターをかけてある。

このソースも濃厚だが、何にでもかけられそうな味だ。ソースはみんな擦り付けるようにしていただいた。





▲ 白い片状のものは、豚のバラ肉を意味するパンチェスタが乗っている。

茄子はナス。大味っぽく、こんなものだろうか。





▲ ピアノのライブ演奏が向こうで始まった。

奏者の女性の顔しか見えないが。毎日3回ライブ演奏があるようだ。
3曲ほど弾いて終わった。
ま、店内は肩をすり合わせるように、立ち食いしているお客さんの談笑する声で満ちていて、生演奏を楽しむ雰囲気ではない。あくまで全体の雰囲気の味付けのひとつだ。





▲ 鴨ソリレスと粕漬けフォワグラのリゾット 980円

お腹をもっと満たしたいと、リゾットも注文。
粕漬けフォワグラだから、これも「和」との融合料理。
フォワグラソースだから、リゾットも濃厚、えも言えない味。

ソリレスとは、今Wikiで調べたがフランス語で「これを残す者は愚か者」という意味。お尻の中臀筋の筋肉の部位で希少、独特の弾力と風味があり非常に美味しいと解説されている。
ウムー、私は「なんじゃこの固いコリコリ肉は」と思っただけだったが。
やはり、愚か者だったのか(笑)。





▲ オーブンで焼かないクレームブリュレ  400円

クレームブリュレとは「焦がしたプディング」の仏語。前で、バーナーで火をつけて表面をカラメル状に焦がしていた。
前にも食べたことはある。

これを一応デザートということにして、私達の立ち食いフレンチは終わった。




▲ お客さんは、30代ぐらいの若い人たちばっかり。年寄はいない。
息子に聞いてみると、「年寄は立って食べてられないのじゃないの」と冷静にコメント。
私は、通勤電車で鍛えられているし、それに立ち食いそばも食べてるし(笑)、
1時間ほどの立ち飲みは、別段どうってことはない。

それにフレンチだからだろうか、女性グループ客が比較的多いのも特徴。


二人でシェアして食べたが、お支払は全部で7,689円(税込)。
本格的なフレンチコースを、あまり食べたことがない私はコストパフォーマンスが良いのか悪いのか分からない。
しかし、1回体験すれば十分か。





▲ 俺のフレンチの店の隣には、「俺のイタリアン」があった。

イタリアンも良いかなと、また思う。


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小雨が降っていたが、最寄のJR新橋駅ではなくてJR東京駅まで腹ごなしに歩いて行こう、と息子が言うので歩いていった。

たしかに、お腹は満腹。
こんなリッチな食事を仮に毎日食べてたら、間違いなく自分がフォアグラになるだろうな。






▲ 日比谷公園の横を過ぎて、外苑前を歩く。右手は先日の丸の内。丸ビルが見える。


東京駅で息子と別れる。