青い空とわたし

青い空の日  白い雲の帆船をみていると

どこかへ どこまでも Harmonyと

走っていきたくなります

ON THE ROAD ~ 山田太一を聴く

2019年10月31日 19時59分34秒 | 文芸・アート

10月26日(土)

道の駅・禅の里での真夜中。目が覚めた。

なかなか、再度寝付けない。

家にいる時もそうだが、ボクは無理して寝ようとはしないし、必要ない。そんなとき枕元のラジオで、NHKラジオ深夜便を聴く。そのうちに寝入るのだ。

この夜、たまたま聴いた4時5分から5時までのいつものインタビュー番組だったが、今朝は山田太一が「老い」について語るというのだ。聴いたあと、もう寝入れなかった。

 

 山田太一

 

山田太一といえば、ひところ倉本聰、向田邦子と「シナリオライター御三家」と呼ばれたTV脚本家だ。ボクもよく観たし、文庫本を読んだ、なつかしい作家だ。

 

やはり彼の脚本で一番有名なのは

「岸辺のアルバム」(1977)だろう。

普通の中流家庭の、両親二人と子供二人には隠している秘密があって、それが徐々に露呈、平和な家族が崩壊していくドラマだ。洪水で家が流され崩壊するがごとく、思ってもいなかった家族が崩れていく。洪水のあと残った家族のアルバム・・が、家族の大切さ?再結束?それとも単なる過去史に?視聴者各自が考えるといったドラマ。従来のサザエさん的な和やかなホームドラマとは対照的な「辛口ホームドラマ」と呼ばれ、放送史に残る名作とされている。

 

▲ 妻役を演じたのが、あの八千草薫。夫役は杉浦直樹。ああ、どちらも他界されたな。このイケメン不倫相手が竹脇無我。彼は?知らん(笑)。

ドラマの洪水シーンは、実際あった多摩川の氾濫の映像を使っていたのも、なんともかんとも意味深くて。

ボクらは20代、大阪で新婚ホヤホヤでして、豊中の狭い「文化住宅」でこのドラマを観ていたことをよく覚えている。

 

そのあとの山田太一のヒットドラマは、やはり「ふぞろいの林檎たち」(1983)だろう。

一言で言えば、落ちこぼれと感じる若者たちの青春群像を描いた。これは大ヒットで1997年の第4部まで断続的に作られた。主題曲がサザンの「いとしのエリー」で、記憶に残っているかたは多いだろう。

 

現在の、歳をとったリンゴたち。中井貴一、時任三郎。

女性アナウンサーは、こうした過去のドラマを振り返りながら、山田太一は41歳の時に「男たちの旅路」では、高齢者にバスジャックをさせて忘れられた存在になりがちの高齢者の反乱を描いたドラマも紹介、山田の若いときからの「老い」への関心を紹介した。今となっては、高齢者は忘れさられる存在どころか交通事故をあちこちで引き起こして無視できない存在だが(笑)

山田太一は、現在85歳。3年前に脳出血を患い現在も療養中だと。これはこの番組で初めて知った。ああ、山田太一もか・・。

インタビューの中心は、現在の山田太一が過去の作品を今どう考えるか、そして今現在のご自身をどう考えるかだった。要約すると

・全部自分の中にもあるものを描いた。特殊な人を描こうと思ったわけではない

・大多数の普通の人は、声にならない声を持っている。それを代弁したいと思った

・周りの人がバタバタ死んでいく。しかしみんな一様ではなくてバラバラの死にようで、バラバラに死んでいく。それぞれの思い、寂しさはバラバラ、自分で思うようにはならない。細かな感じ方は自分がならないと分からなかった。

・自分がいつ死ぬかもわからないのが一番の悩みだ。明日死ぬかもしれないし、長く続くのも困ってしまう。変なところへ自分が追い込まれたなあ。生き方を変えないといけないとも思うが、変えても明日死んでしまうかもしれない・・。

山田太一は、脳梗塞で死んだボクの父のような、やはり聞き取りにくい口調で話した。

インタビュアーの女性は、「いつまで生きるか分からないとおっしゃるその宙ぶらりんの気持ちを包み隠さず率直に言ってくれた山田さん。ご自身を含めて人間の心の底を見つめ続けた山田さんの重い言葉だった。」と締めくくった。

 

「死とは何か、生とは何か」を先達から学びたいと思う者にとっては、その質問をダイレクトに向けてみたい、そこまで抽象的な質問ができなければ、「人生を振り返って一番良かったこと、やり残したと感じることは何ですか」とかのより踏み込んだ質問をしてみたいだろう。しかし、それはすごく個人的な領域であり、公開ラジオでは聞くべきではないだろうと思う。

問題をもっと簡単にしよう。

自分なら・・ 死ぬ間際になって思うことは何か、いやもっと簡単にしよう、死ぬときに満足して死ねるか。そのためには、満足に近づけるためには今余生を何をしたら良いかを常に考えて生きようと思う。

最後に音楽を(笑)。

Will You Dance?【訳詞付】- ジャニス・イアン

「岸辺のアルバム」の主題歌で覚えがある人も多いだろう。明るそうで、それでいてけだるそうなメロディー。訳詞を見ても、ちと黙示的な内容。

あなたは人生で踊ってますか。

 


ON THE ROAD FOR FUKUI ~ 思い出を追って

2019年10月30日 20時20分28秒 | 青い空の日は旅立(全般)

10月24日(木)

今週末には、ボクのふるさと福井で高校の同窓会がある。

その出席と、どうせだからふるさとの山にも登ってこようと。

 

▲ いつもの駐車場を午後1時ごろにスタート。

前から今回の旅の用意はしてあったから、スムーズに発進!

福井までは530kmほどの距離だ。

 

関越道、上信越道をへて、夕闇せまる5時ごろに松代SAに到着。

 

▲ 今晩はここで、車中泊だ。

福井へ帰るときは、距離的に横川SAか松代SAで休止、車中泊になることが多いなあ。

ずいぶん昔は、一日で福井へ行ったこともあったが、もうそんな元気というか無理をする必要はない。

天ぷらそばを食べて寝た。

 

10月25日(金)

出発前に、ここで給油。次の給油所は新潟に入るまでしかないと、でかでか看板に書いてある。それがウリなのだろう、価格は160円/Lの高め設定のうえ、従業員の愛想は全くない。そうそう、前回、2度とここで給油すまいと思ったのに、残念、それも忘れてしまうお年頃だ。

 

雨の中を走って、走って。妙高から上越JCへ出る山間の高速道は、長野オリンピックを機に造られたもの。昔から片道1車線のみだった。街路灯のない真っ暗闇の片道車線で後続車に追い立てられて・・必死でハンドルを握って走ったよ。

今回走って、舗装工事中ではあったが全線2車線化されていた。

 

富山県の有磯海(ありそうみ)SAで、

▲ 有磯海御膳を。

ウリは、富山湾の左上の白エビの天ぷらと左下のます寿司だ。

ます寿司は、母が好きでここでお土産に買っていったなあ。父は刺身が好きではなくて、家では食卓に乗ったことはなかったが、父が亡くなったあと母は刺身を食べたがっていた。

 

福井北ICから中部縦貫自動車道(無料)に乗りかえて、上志比ICで降りてすぐのこの道の駅へ

 

▲ 比較的小さい道の駅だ。

何度も来ている。家内の実家佐久に行くときの「ヘルシーテラス佐久南」と同じように、ボクのふるさとに来た時の、定宿的な道の駅だ。

 

 

▲ 永平寺温泉・禅の里 だ。

5時ごろには、雨もあがったようだ。

 

 

▲ この道の駅は温泉を併設している、ボクのような車中泊者には便利だ。

営業時間は21時までと長いので助かる。500円。年寄りの割引は無いのかと聞いたら、みんな年寄りだから設けていないと。見まわすと、確かにご同輩ばかりで(笑)。

 

 

▲ 館内の食事処で夕食も。

おろし蕎麦とチキンソースカツ のセットで650円。

豚のソースカツの方がいいのだが、値段が安いからね。

さあ、明日の夜はいよいよ同窓会だ。なんでか緊張するな(苦笑)。

 

浜田省吾もがんばっているからな。

ボクもいつまでもON THE ROAD。走り続けるのだ。(カッコいいね)

 

 

 

 


台風のあと、行ってしまった・・

2019年10月14日 15時56分41秒 | 日々の思い

10月13日(日)

 昨日、台風19号は当地にも一日中雨と風をもたらした。しかし、幸い、ボクのエリアでは大きな被害は無く、今日は、被災地のかたには申し訳ないくらいの晴天の朝を迎えた。

朝の5時ごろ、息子のスマホにANAから11:05発のフライトは台風のため18:00発に遅らせる旨の連絡が入った。かえって時間的余裕ができた。

 

で、朝食のあと、みんなでまずここへ

 ▲ 子供用品専門の西松屋へ。

 

 

 ▲ これ、99円! Mayの服にいいんじゃない?

常夏のシンガポールへ行くにあたって、嫁のYちゃんはもうすっかり夏服だ。99円だけあって、ひらひら、ぺらぺらの幼児服だが、かの地ならそう、いいんじゃない。

 他に、離乳食も買いそろえていた。

 

 ▲ 孫たちは、ママの最後の取り揃えにはあまり関心がないようだが。

 

 次には、お隣の

 ▲ Soft Bank で、パパとママはスマホの解約手続きだ。

 当初、Soft Bank へ出向く時間は無くてじじ・ばばへの委任状で解約手続きをする予定だったが、時間が余ったため解約ができた。

 

 さて、日本で最後の食事は・・ 家内の海外生活体験から「ラーメンが食べたくなるわよ」とのアドバイスを受けて、ハイ

 ▲ お気に入りのラーメン屋へ行きました。

 

 

 

 ▲ これを見て、自然に唾が出る方は・・

はい、あなたは日本人です(笑)。

 

 

 ▲ 思い思いにラーメンを選んで、注文して

思い残すことはないね。

Mayちゃんは、まだ持参したカレーライスで。

 

 家に戻ると、さあ一家全員で羽田へ向けて出発だ。

 ▲ Mayちゃんも、準備できたようだ。

シュッパーツ! 1時PM

 

 首都高をシュミレーションの成果あって、スイスイと走行して羽田空港・国際線ターミナル駐車場には2時40分に無事到着。

 

 ▲ 三台のカートを集めてきて、大人3人がそれぞれ押して、息子はトランクを2個引いて、

国際線旅客ターミナル・3階の出発フロアーへ。

 

 

 ▲ チェックインは、前日にスマホで既に終えているので、カウンターでは荷物預けだけだ。

 3台のカートで運んできた段ボールは6個。

 

 ▲ 計量の結果、それぞれの段ボールは規定の重量内で、詰め替えるないしは追加料金を払う事態にはならず。一同ほっとする(^^)。

 

 

 

 ▲ 残るは、機内持ち込み荷物だけになった。

 「体に気をつけてね。Mayちゃんの面倒もみてあげてね。」「ウン」「ウンじゃなくて、ハイでしょUmi」

誰の会話でしょう?

 

 

 ▲ じゃあね、バイバイ。

ありがとうございました。さようなら・・

二人の孫は、ばーちゃんを見つめたまま無言だった。

 

 

 ▲ ターミナルの屋上へ行く。

 

 

 ▲ 乗る飛行機は、どれかな・・あれかな

 出発はもっと後だから、該当の飛行機はありません。

 

 

 ▲ 羽田エアポート。

 

6時のフライトまで待っていてもしょうがないので、帰ることに。

 

 ▲ Harmony が、じじとばばを待っていた。

 

 

 ▲ さあ、帰ろう。また、二人の生活に戻るだけ。

他のことを考えていたら、高速を少し間違えた。

 ちょっと疲れたので、帰りにスーパーに寄って、弁当を買った。

6時過ぎに帰宅。

 

 

 ▲ スマホの発着案内。

18:07 シンガポール 出発済み 

 

7分遅れだが、ほぼ定刻どおり飛んで行ったのだ。

 

 

 


あおられて

2019年10月11日 21時16分43秒 | 日々の思い

10月11日(金)

 朝から、上陸が明日に迫った台風19号のニュースばかりだ。

 

 ▲ 通過コース、強度からして狩野川台風に匹敵するとか。

狩野川台風? なんじゃそりゃ?

しかし、とにかく、タイヘンだ!!

 

ニュースに煽(あお)られるように、最寄りのスーパーに家内と一緒に走ったら・・

 

 ▲ ミネラルウォーターの棚はすっからかんだ。

しかし、炭酸とかお茶のペットボトルはまだまだある。

単純水は、カップ麺に必要だし煮炊きにもつかえるし用途は広い。まさかお茶で味噌汁をつくるわけにもいかないだろう。消費者はまだ冷静だ。ミネラルウォーターはキャンカーに十分あるからいいか。

 普段はあまり食べないカップ麺と、パン類を買った。

 

 ▲ 長~いレジ列には閉口した。各ラインが30mぐらい。

しかし、カセットコンロのガスボンベがあと1本しかキャンカーにない。これはさすがにまずい。と、3店まわって、やっと割高だがイワタニのボンベを3本ゲットした。これで1、2日は、電気、水道が断たれても問題はないはずだ。いざとなれば、キャンカーで他県へ調達しに行けば良い(笑)。

 

午後3時に、息子宅へ行って明後日羽田を立つ息子家族と荷物を載せた。

 

 ▲ 息子は助手席。Yちゃんと二人の孫は後部席で我が家へ移動だ。

 

 

 ▲ バンクベッドにも段ボール、トランク。

 

 

 ▲ 後部にも段ボールを積んで。

段ボール箱は全部で7つ。4人の手荷物許容枠100kgを使って、シンガポールへ運ぶそうだ。部屋を取り払いつつの積み込みに1時間半もかかった。

バイバイ、集合住宅。しばらくは来ないな。

 

 

 ▲ 6時に我が!家に着いて、とりあえずみんなで夕食。

カンペーイ!

 

▲ Umi ちゃんは、今日が最期の小学校。

クラスのみんなが書いてくれたお別れ寄せ書きを、ばーちゃんに見せていた。

13日正午発のフライトは?? どうなるのかまだ分からない。

日曜日の天気予報が、雨から晴れに代わった。

日曜はダメよ。台風はお休みだよ。

 

 

 

 

 


日曜はダメよ

2019年10月08日 15時10分56秒 | 日々の思い

10月8日(火)

 

 うむむ、また台風かよ・・

 

 ~  ~   ~  ~ 

 

しかも、日曜日には関東を直撃するじゃないか。

息子家族は、金曜日にじじばば宅へ来て、土曜日はじじばばとゆっくりして、日曜日にボクのキャンピングカーに朝全員乗って羽田へ行って、昼に息子たちはシンガポールへ立つことになっている。これじゃ、当日  運航中止になるかもしれないじゃないかあ。

(台風は)日曜はダメだよ

それに、日曜の夜は横浜で、ラグビー 日本vsスコットランド 戦じゃないか・・ (もっとも台風で中止となれば引き分けとなって自動的に決勝進出となることが決まったらしいが)

やっぱり、日曜はダメだよ

 

 

Never on Sunday(日曜はダメよ)-"Melina Mercouri"

 


Umiちゃんの「学校公開」へ

2019年10月04日 17時38分52秒 | 日々の思い

10月4日(金)

 今日は、(孫の)Umiちゃんの小学校の「学校公開」日。

昨日は、全学年での授業参観日があった。嫁のYちゃんがもちろん参観した。

 ▲ しかし、きょうの行事にはYちゃんは引っ越しの準備で忙しく出れない。

そこで、じじばばが両親に代わって、Umiちゃんの活動ぶりを観に行くことに。

行事コンセプトがよく分からないが、ま上の学校の「文化祭」みたいなものだろう。

 

 ▲ 1年生と2年生は、体育館で「お店」を出店していた。

祭りの夜店感覚だ。

 

 ▲ これはヨーヨー釣りの店。

 他、全部で30店。

 

Umiちゃんは、どこに??

あ、いた、いた。

 ▲ 横縞シャツを着た女の子。あれはdecoが買ってあげたものだと主張する。

Umiちゃんは、店長さんで「店」の受付役をやっていた。

 

 

 ▲ 「店」名は、「ワクワク わにたたき」。

 三人で運営していたよ。

 

 

 ▲ ワニに見立てた箱の裏で、足を見立てた棒を随時穴を変えて突き出す。

 時間計測の子がいて、一人の客に1分間のゲーム。

 

 

 ▲ お客さんは、正面で穴から棒が付き出されたら、叩くのだ。(要はモグラたたき)

オイ、decoさん、しっかり叩けよ。

Umiちゃん、がんばっているね。

 

~・~・~・

 参観を終えて、じじばばは息子宅へ戻った。

 

こんな冊子がテーブルに置いてあった。

 ▲ ふむふむ・・

 

 

 ▲ 生活のポイント要約ページ。

ウン? 「子育てしやすい」?

 

 ▲ 「いい意味で おおらかさを 感じることが多い」

「親切・子ども好きな人が多い」・・

 

そうかい、そうかい、いいじゃないか (^^)

 

 ▲ Mayちゃんも、現地で小学校に入ることになるのかな。

したら、Umiちゃんは中学校に入学じゃないか。

そして、帰国してくるかな。

じじばばは、それまで元気でいないとダメだな。