我が家の愛犬クウタも,11年目の新春を迎えました。じゃれあって遊ぶ時も,何回か走り回ったりすると,息切れしたようにハアハアと苦しそうに呼吸するようになりました。老いは,確実にクウタにも少しずつしのびよっている印象があります。
寒い日が続くので,娘がそんなクウタの体に合わせて古いセーターを犬用スーツに仕立て用意してくれました。この温かいスーツを身につけた,少し気どった感じがするクウタをご覧ください。
この写真を見て,改めて思ってしまいます。クウタは,写真を意識してポーズをとっているのではないか…と。あまりにも近づきすぎると,構えたカメラをなめてしまうのですが,一定の距離を保って写真を撮ろうとすると,カメラの枠内にきちんと入るようにポーズを決めてくれるような感じがしてしまいます。特に横向きのポーズなど,カメラの方を見ていないのですが,でもしっかりと意識しているような感じがします。考えすぎかもしれませんが,もしかするとカメラに撮られることが好きな犬なのかも……などと思ってしまいます。
写真のクウタは,いかにも紳士風です。何となく私と比べて品格まで感じてしまうのは,飼い主のヤキモチでしょうか。
普段は,クウタは白い犬という印象があるのですが,雪が降ると決して白い犬ではないことを気付かされます。クウタに怒られそうですが,雪の白さに比べると暗く汚い白なのです。ところが,不思議です。この黒いスーツを纏うと,ジェントルマンとしての気品と毛並みまできれいに感じられてくるのですから……。
食べ物をもらう時の本能丸出しのクウタではない,紳士然としたクウタを紹介しました。
今でも,日中は陽だまりの中にお座りして,西側の畑の向こうにいる大好きな彼女を見ています。私には,その姿は見えないのですが,クウタにはしっかりと憧れの彼女の姿は見えているのではないかと思います。
寒い日がこれからも続きそうですが,クウタにはこれからもクウタらしく元気でいてほしいと願っています。