荒川三歩

東京下町を自転車で散策しています。

野見宿禰神社

2015年01月24日 | 散文
初場所が大盛り上がりである。

早々と白鵬が優勝を決めてしまった。
新記録の優勝33回である。立派!


さて、国技館からすぐの所に野見宿禰神社がある。
野見宿禰は垂仁天皇の命により当麻蹴速と相撲を取って、腰を踏み折って(激しい!喧嘩である)勝った。
よって相撲の神として祀られている。
相撲ファンなら誰でも知っている故事である。

実はそれだけでは無い。
垂仁天皇の皇后が死んだ時、殉死の風習に代わる埴輪の制を案出し、土師臣の姓を与えられて土師氏の祖となった。
子孫は天皇家の葬儀を司ったらしい。


この神社の謂れは案内板を読んでください。



すぐ近くの国技館の賑わいとは全然違って、ここには誰も居ない。

鳥居前の「大日本相撲協会」の文字が歴史を感じさせる。


本殿である。
簡素な佇まいである。

左右の石柱には「日本相撲協会」とある。
時代の流れを感じさせる。


小さな境内に2枚の石板があって、歴代の横綱の名前が刻まれている。

手前の石板には、47代の柏戸以降の名がある。


奥には初代明石志賀ノ助から46代朝汐太郎の名が刻まれている。

この事を、いやこの神社の存在を、今国技館前に居る相撲ファンは知っているのだろうか?


さてこちらは、松の内が明けても参拝客が絶えない富岡八幡宮である。

煌びやかな本殿の右奥に向かう。


その先に相撲関係の石碑がある。

近年の相撲関係碑は、この神社に集中して建立されている。


中央にある横綱力士碑とその左右の石碑に、やはり歴代の横綱の名が刻まれている。



手前に「超五十連勝力士碑」が立っている。



いつまで経っても、白鵬の名前と記録が刻まれない。
どうしてだろう?
引退するまでは刻まないのだろうか?

人出が多いここでは、これらの記念碑を見ていく人が多い。
相撲に興味がある人達だと思うが、彼らの何人が野見宿禰神社の存在を知っているのだろうかと思ってしまう。








コメント
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