金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【金融】金曜日の続編です。 金融庁は堂々と反論すべき!

2019-06-10 07:21:39 | 金融マーケット

 6月3日に金融庁が「高齢社会における資産形成・管理」報告書を発表したところ、待っていましたとばかりに野党各党が噛みついた話は金曜日に既報のとおり。その後、麻生大臣が「報告書の一部表現が不適切」と陳謝して、事態の収拾に入ったところも申し上げましたが、この類の話、レポートを最後まで読んで噛みつくならばまだしも、一部の表現だけを取り上げて、レポートの趣旨を棚に上げてトンチンカンな批判をする輩を許すべきではないと思います。

 ちなみにこのレポートの趣旨は、「平均的なサラリーマン夫婦が貰える公的年金が月額20万円強」「これで質素に生活することは可能であるが、たまには旅行に行ったり、孫に小遣いをやったり、親戚集めてご馳走したりと、少しゆとりを持って生活するには26万円強かかる」「それを前提に、もし95歳まで生きるとしたら、30年間では2000万円の追加資産が必要になる計算」と言っているだけ。

 金融庁は、老後をゆとりを持って楽しみながら過ごしていくためには、平均的なサラリーマン夫婦でも若いうちから資産形成を始めないといけないのですよ、と呼び掛けているのです。これはこれで大事な活動なので、この活動自体は野党の先生方も協力すべき活動だと思うのですが、日本人の資産形成について、野党の先生方はどういう意見を持たれているのでしょうか?

 投資銀行家で有名ブロガーとなったグッチーさんは、彼のレポートをちゃんと読まずに的外れな批判を繰り返す読者に対しては徹底的に反論することにしたそうです。そうしないと、自分の主張がねじ曲がって世の中に広められることになりますので、それは自力で止めないとね。

 今回の騒動は、明らかに金融庁側に理があります。正々堂々と反論してほしいと願っています。


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