宝塚記念の出走予定馬については、15日16日の血液検査が20日までに判明するそうなので、場合によっては有力馬の多くが出られないというケースがあるかもしれません。いやはや大変なことになりました。とは言っても、宝塚記念については主張し続けたいことがあるので、ここで申し上げたいと思います。それは、内回り2200mというコースについてです。
以前、天皇賞(春)についても京都3200mをやめて、阪神2400mに変更すべきと主張しましたが、競馬開催日程の問題があるのなら、天皇賞(春)は京都2400m、宝塚記念は阪神1800mにしてはどうかと提案いたします。
世界の潮流では、チャンピオンホースを決める距離は2400mから2000mへ変わりつつあります。また3000m以上のチャンピオンズレースは、日本を除くと豪州以外には見当たりません。それなのに、日本の春競馬の古馬戦線は、京都3200m⇒阪神2200mという非常に中途半端なコースが王道になっています。それを埋めるために「大阪杯」をGⅠにしたのですが、何と言っても阪神2000mは小回りのショボいレースで、チャンピオンを決めるコースとは言えません。
一方で、京都2400mはスピードとスタミナの両方を求められるコースであり、内枠外枠の有利不利もありません。古馬春の長距離路線の新しい姿として相応しいレースになると思いますし、まず出走メンバーのレベルが上がって、天皇賞(春)のレースの格が引き上がると思います。
そして本題の宝塚記念ですが、阪神1800mは何と言っても、ワンターンで直線が長く、本当に強い馬でないと勝てない名コースです。また、大阪杯(阪神内回り2000m)⇒天皇賞(京都外回り2400m)から流れてくる中長距離路線の馬と、安田記念(府中1600m)から流れてくるマイル路線の馬が、宝塚記念の阪神外回り1800mで激突することが、春競馬のドリームレースに相応しいと思います。さらに、次世代の種牡馬選定レースの意味からも、1600mから2000mを重視する姿勢を世界に対して示せるコース変更だと考えます。
JRAの皆さん、ぜひご一考をお願い致します!