宝塚記念は、暮れの有馬記念と同様に、春競馬を締め括るドリームレースとして位置づけられて、かなりの時間が経過しています。
まだGrade制も無かった頃、ハイセイコーがタケホープに大差をつけて勝ったレースや、トウショウボーイとテンポイントのマッチレースとなったレース、近年ではディープインパクトやオルフェーヴルが圧勝したレースなどはドリームレースに相応しいものでした。
今年はどうでしょうか? 最強馬アーモンドアイはおらず、天皇賞馬フィエールマンも、ダノンプレミアムもいない。確かに5歳陣のレイデオロ・キセキ・アルアイン・リスグラシュー・スワーヴリチャードはおりますが、金鯱賞でダノンプレミアムに完敗したメンバーだったり、天皇賞(春)とドバイで良いとこなしだった馬達ばかりで、とても春競馬のドリームレースと呼べるものではない気がいたします。
まだ3歳陣が参加してくれれば、英国のキングジョージ6世&クイーンエリザベスSみたいに格も上がるのですが、最近は3歳クラシック馬たちは早めに休養に入るケースが多く、有力馬の参加は期待できません。わざわざ梅雨の雨の多い時期に開催をずらした意義がすでに失われようとしている点も気になります。ちなみに、かつては日本ダービーの翌週に宝塚記念が開催されていたので、天皇賞組がこぞって参加していたレースでした。
前回提言したコース変更、さらには開催時期の変更を含めて、宝塚記念の改革にそろそろ手をつけるタイミングだと思います。