金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【GⅠ回顧】 菊花賞・富士S

2024-10-21 03:27:56 | 競馬

 まずは府中の富士ステークス

 勝ったのは、5歳牡馬のワールドエース産駒ジュンブロッサム。好スタートを切りましたが、後ろに下げて10番手待機で脚を溜めます。逃げたバルサムノートの前半3ハロンのラップは34秒2とこのメンバーとしてはスローの流れに。直線に入ると、バルサムノートが逃げ粘るところに、外からリオンディーズ産駒ロジリオンとルーラーシップ産駒ソウルラッシュ、そしてジュンブロッサムの3頭が先頭に立ちます。その中でジュンブロッサムが鮮やかに抜け出して1馬身差をつけて快勝。良の勝ちタイムは1分32秒1。2着にはソウルラッシュ、1馬身1/4差の3着にはロジリオン、さらに1馬身差の4着には中団後方から差してきたセリフォス

 勝ったジュンブロッサムは、5歳秋で嬉しい重賞初勝利父ワールドエースにしてみても、産駒のJRA重賞は初勝利になります。ワールドエースは既に種牡馬を引退してしまいましたが、もしジュンブロッサムがこのあとでGⅠレースを勝てば、その血脈が続くことになるやもしれません。ぜひ本番のマイルCSでの健闘を祈りたいと思います。

 2着ソウルラッシュは惜しい敗戦ではありましたが、試走としては上々の内容。本番が待ち遠しいところ。3着ロジリオンも「あわや」という場面もありましたので、本番に出走できれば面白い存在に4着セリフォスは、直線で前が塞がってしまい、外に出すのが遅れた分の4着なので問題なし。試走としては十分でありましょう。

 なお今回、後方から伸びきれなかったレッドモンレーヴ、ゴンバデカーブースの2頭は、それぞれ上り32秒6、33秒0の脚を使っており、試走としては悪くありませんでした。本番のマイルCSに出てくれば無視は禁物と思います。

 

 

 そしてGⅠ菊花賞

 勝ったのは、スワーヴリチャード産駒アーバンシック。好スタートから中団8番手の位置を選択。先頭が次々と入れ替わる忙しい展開となりましたが、前半1000mのラップが1分2秒0、中間1000mが1分1秒7、ラスト1000mが1分0秒4で、終始淀みのない厳しいレースの流れとなりました。直線に入るとまず、4番手にいたシュバルツクーゲルが最内から先頭に立ちますが、馬場の中央からレイデオロ産駒アドマイヤテラとアーバンシックの2頭が抜け出します。そのうちアーバンシックが後続を突き放して2馬身1/2差をつけて完勝。良の勝ちタイムは3分4秒1。2着には、最後方からマクリ気味に前進してきたルーラーシップ産駒ヘデントール、ハナ差の3着にはアドマイヤテラ、さらにクビ差の4着が、10番手から差してきたキズナ産駒ショウナンラプンタ、クビ差5着が同じく中団後方から差してきたエピファネイア産駒ビザンチンドリーム

 勝ったアーバンシックは、セントライト記念に続いて重賞連勝でGⅠ制覇。秋に本格化して、厳しい流れの菊花賞を完勝しましたので、古馬勢との闘いも楽しみになりました。暮れの有馬記念でも十分通用すると思います。なお父スワーヴリチャードは、産駒第一世代で早くもクラシック馬を出しました

 2着ヘデントールも3歳秋に本格化した上り馬だけあって、厳しい流れになったことで地力の高さが活きた感じ。3着アドマイヤテラも同様であり、切れ味はないものの、厳しい流れになりやすい2000m以上のGⅠGⅡで活躍できそう

 1番人気で6着に敗れたダービー馬ダノンデサイルは、やはり休み明けで+18㎏のせいか、反応が悪かったです。次走で本領発揮しそうなので見限るのは禁物。また3番人気で14着のコスモキュランダも、スタートで出遅れ、そのあとも仕掛けどころでチグハグな動きとなってしまいました。今回は参考外で良いと思います。

 

 


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