おにぎり2個の里みち歩き 農山漁村の今昔物語

おにぎりを2個持って農村・山村・漁村を歩き、撮り、聞き、調べて紹介。身辺事象もとりあげます。写真・文章等の無断転載禁止

なに なさってんですか148 明日冬至だから

2014年12月22日 00時00分00秒 | 民俗

写真1 田んぼの土を一輪車に入れるW氏の奥様


写真2 雨垂れで穿った穴を塞ぐ、均す W氏の奥様


写真3 整枝された屋敷林


写真4 整枝された庭木


人気ブログランキングへ ← Please click this green banner.
           ブログランキングに登録しています。よろしければ、左の緑色部をクリックしてください。

 2014年12月21日
 W氏の奥様が一輪車を押し田んぼへ(写真1)
 スコップを使い始める

 
 現場に着き、なに、なさってんですか
 次のよう
   田んぼの土を運び、雨だれが穿った穴を塞ぐ(写真2)
   凸凹があるとつまづくので(凸凹均しには筆者も納得)
   この作業をできるのは、明日22日が冬至だから
   冬至は方位方角に関係ない日
   屋敷のどこでも修理してよい日、竹木を伐ってよい日
   方位方角に無頓着に作業できるのは冬至の10日前から
   この習慣は明治生まれの親たちが行ない、教わった

 なるほど、途中、屋敷林や垣根の枝を伐った屋敷を散見(写真3・写真4)
 その一軒(写真3)、Wさんと同じ集落、T氏の奥様に遇い伺うと次のよう
   冬至とは関係ない
   先達(神主)さんに聞いたら次の託宣
    枝は方角方位に関係なく伐ってよい
    根本から伐るのであれば方位方角がある
   枝を伐るのは毎年あるいは年末でなく、モサモサしたら伐る
   伐っていいか否かを先達に伺って
   先達は、これまで異地区の高齢の神官だった
   今年の先達は、同じ集落の若い神官

 同じ集落の農家でも、継承する行為・習慣は違うのをあらためて知る

 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影日:2014年12月21日 撮影地:埼玉県久喜市

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 荒川源流域 V字谷斜面に畑 | トップ | 水田二毛作イチゴ 冬至前日... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

民俗」カテゴリの最新記事