A&K の NOTES

あちこちスケッチ行脚 。映画館で映画を見ることが楽しみ。いつか何処かでお会いしましょう。

はじまりは 伊藤若冲

2018-02-22 | 展覧会

 

 

★はじまりは 伊藤若冲
細見美術館
2018年1月3日〜2月25日


伊藤若冲といえば、あの《動植綵絵》を思い浮かべます。
数年前に 相国寺承天閣美術館で対面しましたが、
凄まじい画家の執念と鮮やかな色彩に圧倒されました。
ただいま人気急上昇の江戸時代の京都絵師です。

実は、僕は、彩色画よりも、彼の水墨画が好きなんです。
非常に現代的スタイルと思います。
若冲の物の見方、
若冲の絵の描き方、
水墨画からは絵師としての彼の基本的な考え方が読み取れます。

 


★雪中雄鶏図
京の絵師だなぁと思わせる美意識。
宗達や光琳と繋がる琳派の絵師と感じます。

 

 

★「鶏図押絵帖屏風」
墨だけで描きながらも、色彩豊か。
絵の具を完全に意識しながら描いている。

 

 

ゴッホ展を観た後に、若冲を観ましたので、
ゴッホの目指したものが、
江戸の浮世絵よりも、若冲の彩色画、水墨画に近いのではないか
と想ったしだいです。
ゴッホに見せてやりたかったなぁ、と。

 

若冲の書も面白いです。
けっして上手いとは思いませんが
水墨画の線とそっくりなところに興味が注がれます。
まさか同じ筆で描いているのでないでしょうね?

 


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