★はじまりは 伊藤若冲
細見美術館
2018年1月3日〜2月25日
伊藤若冲といえば、あの《動植綵絵》を思い浮かべます。
数年前に 相国寺承天閣美術館で対面しましたが、
凄まじい画家の執念と鮮やかな色彩に圧倒されました。
ただいま人気急上昇の江戸時代の京都絵師です。
実は、僕は、彩色画よりも、彼の水墨画が好きなんです。
非常に現代的スタイルと思います。
若冲の物の見方、
若冲の絵の描き方、
水墨画からは絵師としての彼の基本的な考え方が読み取れます。
★雪中雄鶏図
京の絵師だなぁと思わせる美意識。
宗達や光琳と繋がる琳派の絵師と感じます。
★「鶏図押絵帖屏風」
墨だけで描きながらも、色彩豊か。
絵の具を完全に意識しながら描いている。
ゴッホ展を観た後に、若冲を観ましたので、
ゴッホの目指したものが、
江戸の浮世絵よりも、若冲の彩色画、水墨画に近いのではないか
と想ったしだいです。
ゴッホに見せてやりたかったなぁ、と。
若冲の書も面白いです。
けっして上手いとは思いませんが
水墨画の線とそっくりなところに興味が注がれます。
まさか同じ筆で描いているのでないでしょうね?