日曜日なのと、誰かの誕生月なので地域では知る人ぞ知るらしい海辺のフレンチレストランへ出かけた。60km位ある。一時間強で着くつもりだったが、例によって奥方の出足が遅い。いつも30分くらい身支度に掛かるので、早めに声を掛けるのだが10分は遅れる。あきらめの心境とは言っても、待たされるのは楽しくない。
初めての所なので、余裕を持って着きたかったのだが、日曜のせいか車の流れはあまりスムースでない。運良く最終日曜日で、はかま満緒の日曜喫茶室をやっていたので、聞きながら走る。聖路加の日野原先生が出てきて朝昼粗食が長寿の秘訣などと生憎のことを話している。予約時間を10分ばかり過ぎて近傍まで到着。確か、このあたりのはずと海岸通りを目を皿にして進むが、見つからない。明らかに通り過ぎたので、電話を掛ける。どうも100mくらい行き過ぎたようで、マダムの説明通り、釣具屋の向かいの白い建物と唱えながら戻る。なるほどこれか、看板が出ていない。入り口に小さくS・・・と書いてあるだけだ。知らない人にはレストランとはわからないなあ。
予約のみのせいか空いている。我々を含めて2組だけだ。目の前が海で明るい。風が強く僅かに白波が立っている。マダムはどうも小学校の先生風で、きっちり丁寧だが、あんまりフランス風の洒落た感じはない。
前菜に鯵のマリネ、山鳥とフォアグラのパテ。スープは蕪のポタージュ。メインはムツと蝦夷鹿。デザートはミカンのアイスクリームとプリン(本格本式)。全て美味しくコーヒーと紅茶で締める。なんというか本格的で軽くない、しっかりした調理で*(星一つ)は付く。少しコートドールに似ている。お値段は三分の二。最後に御主人のコックがご深みのあるバリトンで御挨拶、五十がらみ中肉中背でいかにも職人風。帽子は勿論、上っ張り前掛けズボンがぱりっとしてほとんど汚れていない。
「また来ますよ」。「ありがとうございます」。
初めての所なので、余裕を持って着きたかったのだが、日曜のせいか車の流れはあまりスムースでない。運良く最終日曜日で、はかま満緒の日曜喫茶室をやっていたので、聞きながら走る。聖路加の日野原先生が出てきて朝昼粗食が長寿の秘訣などと生憎のことを話している。予約時間を10分ばかり過ぎて近傍まで到着。確か、このあたりのはずと海岸通りを目を皿にして進むが、見つからない。明らかに通り過ぎたので、電話を掛ける。どうも100mくらい行き過ぎたようで、マダムの説明通り、釣具屋の向かいの白い建物と唱えながら戻る。なるほどこれか、看板が出ていない。入り口に小さくS・・・と書いてあるだけだ。知らない人にはレストランとはわからないなあ。
予約のみのせいか空いている。我々を含めて2組だけだ。目の前が海で明るい。風が強く僅かに白波が立っている。マダムはどうも小学校の先生風で、きっちり丁寧だが、あんまりフランス風の洒落た感じはない。
前菜に鯵のマリネ、山鳥とフォアグラのパテ。スープは蕪のポタージュ。メインはムツと蝦夷鹿。デザートはミカンのアイスクリームとプリン(本格本式)。全て美味しくコーヒーと紅茶で締める。なんというか本格的で軽くない、しっかりした調理で*(星一つ)は付く。少しコートドールに似ている。お値段は三分の二。最後に御主人のコックがご深みのあるバリトンで御挨拶、五十がらみ中肉中背でいかにも職人風。帽子は勿論、上っ張り前掛けズボンがぱりっとしてほとんど汚れていない。
「また来ますよ」。「ありがとうございます」。