駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

春の都を歩く

2009年04月19日 | 
 春風のせいか四月は出かけることが多い。先週に続き今週も子供の時から続けている趣味の集まりで一泊の小旅行を楽しんだ。
 例によって朝6時に起き6時半頃からホテル周辺の散歩に出かけた。
 皇居の周辺の高層ビルや広い道路が行き交うスケールの大きい大都会の雰囲気とは正反対に、家が建て込む路地には庶民の生活が息づいていた。生活といっても、乱雑で疲労感が漂うわけではなく、質素だがお客さんを迎える心得のある町並みで、どういうわけか思索に向いているらしく歩きながらあれこれ考えていた。
 朝から多少内省的にいささか後悔もある人生だったと振り返る。この数年、足腰と記憶力の衰えをちょいと自覚するが、幸いまだ好奇心と味覚は健在のようだ。これからもあれこれ頑張ろうという結論に達してホテルに戻る。
 百年に一度の不況は、自分になぞらえるのは妙かも知れんが、戦後の日本人が成熟する良い機会のような気がする。
コメント
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