東京の国際会議場で内科学会があり、上京。例によって朝食前にホテルの周りを小一時間散歩。皇居まで足を伸ばす。走っている走っている日曜の早朝なのに中年から老年まで、鈍足から快速まで。若い人と外国人そして女性がちらほら。反時計回りが主流、時計回りの倍くらいか。日曜の早朝でこれだから、平日の昼間は凄いことになっているだろう。
皇居は都心不可侵のオアシスで、恐らく昆虫から小動物まで多種多様な連中がのんびりと棲息しているに違いない。曇っていたがお堀越しに様々なグラデイションの緑が茂る皇居が望め、その向こうに微かに高層ビルが垣間見える光景は美くしく、平和と健康を感じた。何を守るか皇宮警察官が各門の前に立ち、ゆっくり周りを見回している。ゴミ一つない歩道、手入れの行き届いた木々、清潔な身なりで走って行く人達からは、この国の四肢躯幹が病んでいるようには見えない。おそらく中枢に病変があるのだろう。
帰りに新丸ビルに寄ったのだが、お客さんが半数ほどに減っており、買い物やレストランで待たされることはなかった。当然のことで一つ240円の柏餅など、二の足を踏むのが正常の感覚だろう。名前や包装は立派でも味は近くの店の110円とさほど変わりないのだ。ブランドを装う品の中に本当に価値のある物は少数で多くは幻影、つまりバブルの一種で、敬遠されて当然の気がする。やがて幻影を売る店は淘汰されて行くだろう。
糖尿病はバランスの取れた質素な食事を腹八分目食べて体重を落とし、適度な運動をすれば半数以上の人が薬の助けなしにほぼ正常に改善する病気だ。それが証拠に戦後10年は患者数が今の十分の一以下だった。
百年に一度の不景気としても、糖尿病治療と同じく質素な生活でよく働けば乗りきれるのではないか。中枢の政治家官僚社長こそ、市民庶民に学ぶべきではないかと思ったのは、糖尿病のシンポジウムを聞いたせいだろうか。
皇居は都心不可侵のオアシスで、恐らく昆虫から小動物まで多種多様な連中がのんびりと棲息しているに違いない。曇っていたがお堀越しに様々なグラデイションの緑が茂る皇居が望め、その向こうに微かに高層ビルが垣間見える光景は美くしく、平和と健康を感じた。何を守るか皇宮警察官が各門の前に立ち、ゆっくり周りを見回している。ゴミ一つない歩道、手入れの行き届いた木々、清潔な身なりで走って行く人達からは、この国の四肢躯幹が病んでいるようには見えない。おそらく中枢に病変があるのだろう。
帰りに新丸ビルに寄ったのだが、お客さんが半数ほどに減っており、買い物やレストランで待たされることはなかった。当然のことで一つ240円の柏餅など、二の足を踏むのが正常の感覚だろう。名前や包装は立派でも味は近くの店の110円とさほど変わりないのだ。ブランドを装う品の中に本当に価値のある物は少数で多くは幻影、つまりバブルの一種で、敬遠されて当然の気がする。やがて幻影を売る店は淘汰されて行くだろう。
糖尿病はバランスの取れた質素な食事を腹八分目食べて体重を落とし、適度な運動をすれば半数以上の人が薬の助けなしにほぼ正常に改善する病気だ。それが証拠に戦後10年は患者数が今の十分の一以下だった。
百年に一度の不景気としても、糖尿病治療と同じく質素な生活でよく働けば乗りきれるのではないか。中枢の政治家官僚社長こそ、市民庶民に学ぶべきではないかと思ったのは、糖尿病のシンポジウムを聞いたせいだろうか。