最近の若い者は,というのはヒエログリフにも書いてあるそうだから、私がそう思うのは当然だろう。病院の若い医師の中には、前線の開業医に敬意を忘れたのか、ただ物を知らないのか妙な言葉遣いをしてくるのが居る。
高血圧、高脂血症や糖尿病で何年も当院に通われている患者さんに子宮筋腫(私が見付けられるものは大きなものばかり)や鼠径ヘルニアなどが見つかることがよくある。大体決まった総合病院に紹介する。こうした症例は若い医師が腕をふるわせてもらえる疾患で、上手く手術できましたとばかりに術後経過は順調でと送り返してくれるのだが、言葉遣いに首をかしげることがある。元々当院にかかりつけの患者さんなのに、高血圧がありますので貴院に紹介いたします、ご面倒でも診てください、などと書いてある。あんたねえ、もうちょっと気の利いた書き方はないのかねと鼻白んでしまう。