駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

送別会の風景

2014年03月24日 | 世の中

                

 今朝は通勤路が閑散としていた。そう、もう春休みなので、生徒児童が居ないのだ。巣立った子供達も数多いだろう。

 地域随一の総合病院の改革者であったT氏が三月一杯で定年退職というので、労をねぎらう会があった。院外では衆目の一致するところ、次期院長であったのだが、予言者や改革者は受け入れられないようだ。院長になられればまだ五、六年は活躍して戴けたのに残念な気がした。

 歴代の院長が挨拶をされたのだが、T氏なくしては叶わなかった改革を私が芽を撒いた。私がやり遂げた。新天地で頑張って下さいなどと、院長同士の微かな鞘当てもある、妙な贈る言葉が続いた。

 お別れの挨拶に立ったT氏は私はこの建物が私が作ったとか、そういう気持ちはまったくございません。市民の皆さんのためにと頑張りましたと挨拶された。入れ物はできあがったけれどもまだ十分に機能していない。画竜点睛を欠く状態で、T氏はちょっと残念そうであったが、後輩をこれからだと激励して台を降りられた。

コメント
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