休みの日は昼食を外に食べに出る。この二三年、地方にも都会的な洒落た店が出来てきた。席が離れていて落ち着いた作りの店が好みで、食後にコーヒー紅茶を飲むので、そうした店によく行くようになった。
最初は女性客ばかり、殆どが二十代三十代の独身風女性なのでちょっと戸惑ったが、今は慣れた。他人の懐を心配するのは余計なお世話かも知れないが、こうした店は高くはないが決して安くはなく、ランチが1200-1500円見当だ。平日ワンコインランチをかき込む親父さん達のことを考えると、優雅というか、どうなっているんだろうと思う。
恐らく親と同居で家賃は要らず、独身なので自分に使えるお金に余裕があるのだろう。見るともなく見ていると複数の場合はおしゃべりに花を咲かせ、独りの場合は携帯をいじっている。みんな一張羅ではないが、そこそこのおしゃれをしている。男女のペアは一割居るか居ないかで、親父くさい親父は居ない。時々年配の男性も居るが、こざっぱりとしていて店の雰囲気に溶け込み違和感がない。
女性の活用が叫ばれているが、自分の時間を楽しんでいるように見えるこの若い女性達の仕事観はどうなっているんだろう。男どもに比べて元気で活力がありそうだが、仕事で社会を支える気持ちはどうなんだろう。