駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

イベリコの群れはいずこに

2014年06月05日 | 旨い物

               

 イベリコ豚を食べたことのある人は多いはずだ。私の住んでいるような地方都市でもイベリコ豚のポワレのランチがあったりする。お値段は倍までは行かないが五割方高めだ。何度もイベリコ豚を食べたことがあるので、大体判別は付く?、やや堅めで弾力性というか腰のあるヒレのような感じだ。中には紛らわしいのもある。なぜかカツよりもポワレやソテーにされるようだ。肉そのものに旨味があると感じるが、物凄く美味しいとまでは思わない。

 不思議に思うのはこれほど日本でポピュラーになったイベリコ豚の出自である。人間より羊が多いというニュージーランドようにスペインで豚が群れている写真を見たことがない。一億二千万人の日本でこんなに食べられては本国で払底高騰して困るんではないか。それとも祖父や祖母がスペイン生まれの日本産イベリコ三世四世が走り回っているのだろうか?

 どうも日本は名前負けというか名前勝ちというか、鹿児島黒豚とかイベリコ豚とか名前が付いてちょい高のメニューが多過ぎるような気がする。消費者としては名前が謳ってなくても当てられるように舌を鍛えなくてはと思う。美味しくなければイベリコだろうが鹿児島黒豚だろうが割高とその店では次は注文しないようにしたい。別に食べ物だけではなく、真贋と真価を見極める力を付ける事が身を守る。

 それにしても私は本当のブルーマウンテンを飲んだことがあるのだろうか?

 

コメント (4)
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