特殊な病気は専門医に、重篤な病態は総合病院に紹介する。患者さんが転居などで転位を希望されれば紹介状を書く。こうした紹介状のやり取りで、会ったことのない医師とも連携が成立する。医療情報のやり取りで街中の医院でも総合病院の外来のような機能を持つことが出来、相互で幅広い層の患者さんと多様な疾患を診て行くことが出来る。
そうした情報交換を担う紹介状も有料になって保険点数が認められるようになった。おそらく有料化には紹介状をもっと書いて貰い医療を効率化をしよう、手間取る紹介状が無料では申し訳ないという厚労省の配慮が背後にあると思われる。
転院希望で来院された患者さんにも紹介してくださった医師に来院時の状況とお礼を書いて返信している。紹介状ほど手間は取らないが、なにがしかの手間が掛かっており情報を伝えているので規定の料金を戴く。
世の中には色々な方が居られ、先日、受付でもう行かない医者に返事なんか書く必要はないと眼を三角にして怒鳴った患者さんが居たそうだ。受付の説明で結局は納得されたようだが、ひょっとしてそういう人だから私のところへ紹介してくれたんではないだろうなT先生と思わないでもなかった。診察した時には大人しかったので、そんなことを言う人とは思わなかった。
医者というものは何かの拍子にあの患者さんはどうしているだろうなあと思うもので、転院先の医師からお元気で来院と返事が来れば嬉しいものだと知って戴きたい。