goo blog サービス終了のお知らせ 

駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

何の医者、どんな医者

2018年10月07日 | 小考

               

 日本では今でもかかりつけ医と言う言葉が広く使われている。米国の家庭医という試みを真似て?日本でも家庭医という言葉が導入されたがどうも浸透せず、日常会話の言葉かかりつけ医が、医師会厚生省でも使われている。その意味するところはいつも診てもらう医者から、最初に総合的包括的に患者を診療し必要な場合には専門医に紹介し安定すれば或いは予後不良となれば再度引き受けて継続して診療したり家庭で看取ったりする機能を持つ医者といったやや専門的な意味合いを持つ言葉に昇格?しているようだ。

 家庭医という言葉がなぜ上手く浸透しなかったのかよくわからないが、ファミリークリニックという看板は時々見かける。患者さんにどのように受け取られているか知らないが、医者の間では特に年配の医師はどうもよくわからないと見ている人が多い。この頃は**外科とか**内科は減って、クリニックというのが流行というか定番になっている。内科以外の医師が開業する時にクリニックを使い出したのがきっかけのようだが、間口を広げ何でも診ますよといったニュアンスが滲み出ている。

 医業の広告が規制され誇大?広告は不可となってきたが、なかなか上手く体を表す名が見つからないようだ。医者でさえ、この先生は何が得意なのだろうとよくわからない表示が多いので、一般の人もどこで診てもらおうか戸惑っていると思う。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする