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駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

汁なし担々麺に嵌まる

2018年10月09日 | 旨い物

              

 二年ほど前、時々行く和食の店(早くて美味しい、安くはない)の入り口に新装開店創作中華Mという名刺が置いてあった。専門は違っても同業者、ご近所できちんとした挨拶周りに来たのだろう。数日後、早速行ってみた。メニューはホテルの中華ほどはないが、前菜スープを入れて三十ぐらいあり、カウンターが八席テーブルが二十席くらいの街角中華にしては広い綺麗な店だった。まだ慣れないせいか、母親と連れ合いらしき女性に若いアルバイトらしい女の子が二人でザワザワしていた。確か定番の酢豚と、カシューナッツと鳥の炒め物を頼んだと記憶するが、市内のホテルに負けない味と量で堪能した。お値段はホテルの七掛け程度で、お値打ちと感じた。

 土日外食の時の選択枝の一つに加えたのだが、徐々に問題?が出てきた。他の人の評価も高かったらしく、繁盛し出したのだ。そうすると、満員ですと断られることが増えた。そのため電話で予約を取ろうとするのだが、女の子が電話に出てお二人様ですねちょっとお待ちくださいと数十秒おいて、満員ですと二回に一回は断られてしまう。席が空いているかどうかは一目でわかるので、受けていいかを店主に聞いているのだ。調理は店主たった一人なのに、ちょっと店を広くし過ぎたようで二十人も客が居ると手が回らないのか断らせるのだ。

 それで最近は直接出向くようにしている。最初は五、六席が空いていても満員ですと断られたのだが、空いているじゃないかと怒る客が居たらしく、五十分待ちですが宜しいですかと体よく断る作戦に出てきた。構わないよと入ることにしている。実際には三、四十分すると出てくるからだ。

 店主のコックはまだ若く四十二三に見えるが、愛想が悪く入ってもじろっと見るだけで殆ど口を開かない。ものすごく忙しいのは分かるが、客と話をしないんではカウンターにした意味が薄れる。客席を広くするためだったのだろうか。勿論、その代わりホールの若い女の子はローテーションがあるらしく時々変わるのだが、粒ぞろいで可愛く愛想がいい。

 色々書いたが、ここの汁なし担々麺が抜群に旨いのだ。適度に辛く、細かく刻んだネギと挽き肉が麺に絡んで、汁なし効果が満点だ。最初に食べた時の帰り際、カウンター越しに旨かったと声を掛けると珍しく分かりましたかというようにニコッと笑った。自信のメニューだったようだ。

コメント (2)
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